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Cargo Alternate Registryを使ってオレオレツールを誰かに使ってもらいやすくする

Last updated at Posted at 2023-04-16

CargoないしRustのパッケージレジストリといえばcrates.ioで、ここにpublishしておけばcargo install ...でインストール可能になるわけですが、Rustで書いたオレオレツールやClosedな環境でのみ使うツールを公開するわけにはいかないので、なにかいい方法はないかな〜と探してみて一番楽そうだった方法のメモ。

あくまで「Closedな環境」が前提。Publicにしたらやばい。

準備

「Cargo Alternate Registryを使って」とまるで自作したかのようないい振りだけど感謝しながら既成ツールを使う。

Cargoは使える状態だとして、CargoリポジトリのWikiに記載されていたcargo-http-registryを使う。

cargo install cargo-http-registry

やる

レジストリとして使うディレクトリへのパスを渡すだけ。

お試しで/tmpあたり作っておけば良さそう。パスが存在しなければ勝手に作ってくれる。

cargo-http-registry /tmp/registry

これでレジストリの準備はおわり。

レジストリを使うための設定

このレジストリをcargoコマンドが認識できるように~/.cargo/config.tomlに次を追記しておく。

ポートは環境によって変わりそう。cargo-http-registryを実行して生成されたconfig.jsonに記載されたポートに合わせる。

# ~/.cargo/config.toml
[registries]
my-registry = { index = "http://127.0.0.1:62159/git" }

fileプロトコルでも使えるみたいなので、ファイルサーバーにレジストリを設置しておくみたいな場合はそっちでも良さそう。

クレート公開側の設定

cargo publishで公開したいので、そのためのアレコレ。

自前レジストリにログインする

ログインする。

> cargo login --registry=my-registry                 
please paste the token found on http://127.0.0.1:62159/me below
<何でもいいので適当に入れておく>
       Login already logged in

トークンはこの際何でもいいので適当に入れる。Login already logged inになればOK。

適当なクレートを公開してみる

ハローワールドを公開してハローワールドしてみる。

cargo new my_crate_bin && cd my_crate_bin
cargo publish --registry=my-registry --allow-dirty

正しく公開できるとcargo-http-registryで指定したディレクトリ直下にmy_crate_bin-0.1.0.crateが爆誕しているはず。

公開方法としてはコレで良いですが、公開するであろうパッケージのCargo.tomlに次を追記しておくと、crates.ioに万が一にでも上がってしなうことはなくなる(そもそもログインしていなければ上がることはないが)。

publish = ["my-registry"]

cargo-http-registryのREADMEで初めて知った。

オレオレクレートを使ってみる

自分以外の誰かが使うことを想定して。

もちろん利用者も~/.cargo/config.tomlに自前レジストリを使うための設定が必要になる。

また、(環境変数でもコントロール可能なので必須ではないが)HTTPプロトコルでアクセスするならnet.git-fetch-with-clitrueにしておく。

# ~/.cargo/config.toml
[registries]
my-registry = { index = "http://127.0.0.1:62159/git" }

[net]
git-fetch-with-cli = true

これで利用者側の準備おわり。インストールしてみる。

cargo install my_crate_bin --registry=my-registry

# net.git-fetch-with-cliの設定を書かないままHTTPでやり取りするならこっち
CARGO_NET_GIT_FETCH_WITH_CLI=true cargo install my_crate_bin --registry=my-registry

インストールできたはず。

> my_crate_bin
Hello, world!

OK。もういらんので消す。

> cargo uninstall my_crate_bin                     
    Removing /Users/sk/.cargo/bin/my_crate_bin

おわりに

Cargo Wikiに記載されている代替ツールはいくつか検討してみたが、(自作するモチベーションはなくて)コレが一番自分のユースケースにあってそうだった。

(Crate?Package?わからん)

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