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組み込みSESエンジニアが自社製品開発ポジションへ転職し、年収を大幅アップさせた話

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はじめに

この記事では、組み込みSESエンジニア歴7年の私が、自社開発ポジションへ転職を成功させるまでの一部始終をまとめています。
SESからの脱却や待遇改善を目指して転職を考えている方に、少しでも参考になれば幸いです。

プロフィール概要

  • 文系学部出身
  • ネットワークエンジニア(2年)
     → ネットワーク運用・保守メイン
  • 組み込みエンジニア(SES 7年)
     → C/C++を用いた家電ソフト開発、基本設計~結合テスト担当
  • 資格:ITパスポート/基本情報/応用情報/TOEIC700点

転職を志したきっかけ

1. 待遇面の改善

特に給与面の向上を目的に、同世代の上位20%の年収を目指しました。
「成果に見合った報酬を得たい」という意識が強かったです。

2. 仕事内容の改善

SESという働き方では、自社への帰属意識が持ちにくく、長期的なキャリアを描きづらいと感じていました。
また、組み込みC言語を中心とした業務内容から、もう少し技術の幅を広げ、より多角的に開発へ関われる環境へ挑戦したいと考えました。

準備編

転職の軸を明確にする

最初に行ったのは、「譲れない条件」と「妥協できる条件」を整理することです。
家族を持つ方は、転勤・勤務地などの条件を家族と話し合っておくことも重要です。

私は以下のように整理しました。

項目 優先度 内容
給与・待遇 Must 年収アップを目標
仕事内容 Must 技術の幅を広げたい、自社開発志向
福利厚生 Better 現状維持以上
勤務地 Better 大阪勤務希望
リモート Optional 特に希望せず

キャリアの棚卸し

自分の経験・スキル・成果を整理する「キャリアの棚卸し」は非常に効果的でした。

この作業のメリットは次の通りです。

  • キャリアアドバイザーに正確に経歴を伝えられる
  • 面接での回答内容が整理される

参考にした動画:
【本気の永久保存版】これが最短ルート!転職活動 完全ガイド動画(サラタメさん)

動画内で紹介されている「キャリア棚卸しシート」も非常に有用でした。
転職中でなくても、定期的に自己分析する重要性を実感しました。

転職媒体の選定

転職サイトに登録するだけでは非効率だと感じ、エージェント型サービスを中心に利用しました。
SNSやリファラル採用も検討しましたが、X(旧Twitter)をあまり活用していなかったため見送りました。

活動編

使用した転職エージェントの比較

① Geekly(ギークリー)

選定理由
IT業界に特化し、求人数が多いと評判だったため。

使ってみての感想

  • 求人数が圧倒的に多い(Web、組み込み、事業会社、コンサルなど)
  • 大手企業はやや少なめ
  • サポートはあっさりめ
  • 書類通過後に面接辞退できる柔軟さは◎

「数を打ちたい人」に向いていますが、私には少し多すぎて絞り込みに苦労しました。

② レバテックキャリア

選定理由
IT・技術職に強く、LINEでのやり取りが丁寧との評判だったため。

使ってみての感想

  • 求人数とサポートのバランスが良い
  • 現実的なポジション・年収帯の求人を提案してもらえた
  • レスポンスが早く、押しつけがましくない対応が◎
  • 超高年収帯を目指すのは難しいかも(自分の現実に即した年収帯を提示されたためかもしれません)

結果的に、最終的な内定はレバテック経由で獲得しました。
ステップアップを目指す実務経験者には非常におすすめできるエージェントです。

③ JACリクルートメント

選定理由
ハイクラス転職に強く、両学長の動画でも推奨されていたため。
参考:【年収アップしたい人必見】転職サイトではなく転職エージェントを使うべき理由(第468回)

使ってみての感想

  • 大手・メーカー系・外資系が多い
  • 企業ごとに担当コンサルタントが変わる
  • 面談や書類添削が非常に丁寧
  • 現職が多忙だとスケジュール確保がやや難しい
  • 書類選考通過後の一次面接辞退は原則不可

最終的には他エージェント経由で内定しましたが、クオリティは非常に高いと感じました。

④ ビズリーチ

登録はしたものの、積極的には使用しませんでした。
届くオファーは主に大手企業やグループ会社中心の印象です。

面接対策

  • 面接は平日が基本。現職の繁忙期と重なったため、有給や通院名目で調整
  • Qiitaの転職記事を参考に想定質問と回答を整理
  • 企業ごとの質問・回答をまとめた
  • エージェント担当者との模擬面談を活用

エージェントからは、希望日程を広く提示することを求められる場合が多いです。

実際によく聞かれた質問

  • 簡単な自己紹介
  • 大学選びや転職理由など、意志決定の一貫性
  • 成果を挙げた経験
  • 応募企業への関心理由
  • 日々の学習内容
  • 転勤可否

主なお断り理由

  • 意志決定の一貫性が弱い
  • 年齢に対してスキルが不足している
  • 他候補者との比較

落選理由は企業ごとに異なり、フィードバックを通じて自分の課題を明確化できました。

注意点

  • 一次面接はほとんどの企業がWeb面接
     → カメラやマイクの動作、部屋の照明には特に注意
  • 面接の日程調整はエージェント経由で行うが、アンケートや適性検査の依頼は企業から直接届くこともある
     → 転職活動中は通知をこまめにチェックすること

結果

項目
応募企業数 22社
書類通過 10社
一次面接通過 4社
内定 2社

最終的には、第一志望群企業の自社製品開発ポジションの内定を承諾することに決めました。組み込みの経験を活かしつつ、新しいことにも挑戦でき、上流工程にも関われる業務内容だったことが決め手でした。

ありがたいことに、年収も現職より約150万円アップさせ、同世代の上位20%の年収という目標も達成できました。まだ入社こそしていませんが、福利厚生やワークライフバランスについても十分満足しています。

内定後の対応

内定承諾の期限は、多くの企業で「1週間前後」となっている場合が多いです。
このタイミングで現職に退職交渉を行いました。

退職願のフォーマットが社内システムの奥深くにあり、探すのに苦労したため、事前に確認しておくことを強くおすすめします。

現在は、現職の責務を全うしながら、次の職場で扱う技術の事前調査を進めています。

反省点

もっと早く行動していればよかったと感じました。
情報収集だけはしていたものの、エージェント登録を先延ばしにしてしまったのは反省点です。

転職しないという選択もありますが、動いてみないと分からないことが多いと痛感しました。

総括:とりあえず動いてみよう

「もう少しスキルをつけてから……」と思う方も多いですが、
転職エージェントの相性や求人傾向は登録してみないと分かりません。

そして何より、今が一番若い日です。
行動しながら学ぶことでしか見えない景色があります。

お断り理由に落ち込むこともありますが、
企業によって評価のポイントは全く異なります。
自分を正当に評価してくれる企業は必ずあるはずです。

転職活動は精神的にも疲れやすいので、無理せず休みながら続けましょう。
努力は必ずどこかで実を結びます。

おわりに

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事が、転職を考えるエンジニアの方の参考や勇気になれば幸いです。

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