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PowerVS IBM i 日記(15): ブート・イメージ と VM のキャプチャー・エクスポート

Last updated at Posted at 2020-10-05

ストレージとブート・イメージをテストする

インスタンスを構成する時に、ブート・イメージを選択します。
さらに、ストレージを追加することができます。

また、現在のインスタンスの内容を、イメージとして保存し、そこから別のインスタンスを作成することができます。
システムのひな形やバックアップとして利用できるでしょう。

今回は、そのあたりをみていきたいと思います。

なお、ストレージ・タイプは下記のとおりです。

  • 層 1 : NVMe ベースのフラッシュ・ストレージ
  • 層 3 : SSD フラッシュ・ストレージ

初期状態の確認

新規の PowerVS リソースを用意しました。

インスタンスはありません。

image.png

ssh 鍵は IBM Cloud 全体が有効範囲なので、別の DC で登録したものが表示されています。

image.png

ストレージ・ボリュームは空です。

image.png

ブート・イメージも空です。

image.png

一つ目のインスタンスを作成

新規のインスタンスを作ります。
今回の話と無関係な部分は省略しています。

image.png

OS、ブートイメージとストレージ・タイプが選択可能です。

image.png

新規 ストレージ・ボリューム を作成することができます。

作成・追加しなくても80GB のストレージ・ボリュームがシステムASPとして、そこに IBM i が導入されて起動します。

作成・追加したストレージ・ボリュームは非構成として追加されます。

image.png

追加ストレージ・ボリュームのタイプは選択できません。ブート用に選択したものと同じものになります。

image.png

10GB のストレージ・ボリュームを追加しました。80GB + 10GB で 90GB の領域のインスタンスが起動します。

image.png

インスタンスが起動しました。インスタンス作成に利用したブート・イメージが表示されています。

image.png

ストレージ・ボリュームには、ロードソースディスクとなる 80GB のものと追加ストレージである 10GB のものが表示されています。

image.png

ブート・イメージには、インスタンスの作成につかったものが、同じ名前で表示されました。

image.png

ブート・イメージの詳細を見ると、このイメージを利用した仮想マシンの名前表示されます。

image.png

利用中の仮想マシンがある状態で削除してみます。

image.png

VMにより利用中であるとして、削除できませんでした。インスタンスで利用中のブート・イメージは削除できません

image.png

同じブート・イメージ、同じストレージ・タイプでインスタンスの追加

「V7R4-80GB」という名前で、同じイメージからインスタンスを作成します。タイプも「層 3」 と先ほどに合わせます。

image.png

image.png

確かに同じブートイメージを使っています。

image.png

ストレージは、追加したインスタンス用の 80 GB が増えています。

image.png

ブート・イメージは、一つだけです。両方の仮想マシンが使用しているのが分かります。
ひとつのブート・イメージから複数のインスタンスを起動した場合、ブート・イメージは共有されます

image.png

同じブート・イメージ、異なるストレージ・タイプでインスタンスの追加

「V7R4-80GB-2」という名前で、同じイメージからインスタンスを作成します。タイプは「層 1」 とします。
IBM 提供イメージからブートする場合、ストレージ・タイプの選択が可能です

image.png

起動してきました。

image.png

インスタンスの詳細からディスク・タイプが確認できます。

image.png

異なるディスク・タイプでもブートイメージは共有されています。
IBM 提供イメージはストレージ・タイプが異なるインスタンス間でも共有されます

image.png

ストレージのエクスポート - 自分用のブート・イメージの作成

ストレージをエクスポートして、自分用のブート・イメージの作成します。
エクスポート処置自体は稼働中でも可能ですが、そうしていいかは、稼働状況によります。

image.png

エクスポートするストレージを選択します。
通常 IBM i の場合は全体をエクスポートすることになると思います。
ひな形にする IBM i は追加ディスクを構成しないでカスタマイズし、エクスポートするのがよいのではと思います。

エクスポート先を選びます。イメージ・カタログと IBM Cloud Object Storage(ICOS) がエクスポート先として選べます。
イメージ・カタログ内のイメージは、そのデータセンターで利用するもので、他のデータセンターから、直接利用できません
ICOS を選んだ場合、別のデータセンターに持って行くことができますが、直接 ICOS 内のイメージを利用することはできません。イメージ・カタログにインポートする必要があります。
イメージ・カタログにエクスポートしたイメージを後から ICOS にエクスポートすることもできます。

名前を付けてエクスポートします。

image.png

一分かかりませんでした。

image.png

80 GB + 10 GB で 90 GB のブート・イメージが作成されました。

image.png

自分のイメージからインスタンスを作成

作成した自分のブートイメージから新しいインスタンスを作ることができます。
ここで注意が必要なのはストレージ・タイプの選択ができないことです。

image.png

IBM 提供イメージは、異なるストレージ・タイプのインスタンスを作成することができました。

ユーザーのイメージの場合は、オリジナルのインスタンスのストレージ・タイプでイメージが作成され、そこから作成するインスタンスにも引き継がれます。

異なるストレージ・タイプのインスタンスを作成したい場合は、いったん ICOS にエクスポートし、ICOS から 再度インポートします。
このインポートする時に、希望するストレージ・タイプを指定します。

作成したブート・イメージから起動してきました。

image.png

ブート・イメージの削除

ブート・イメージを削除するためには、利用しているインスタンスをすべて削除する必要があります。「IBMi-74-01-001」を利用しているインスタンスをすべて削除します。

image.png

利用しているインスタンスをすべて削除してもブート・イメージは削除されません。

image.png

イメージを削除します。

image.png

利用中のインスタンスがあった前回とは異なり、削除されました。

image.png


当日記のIndexはこちらです。


許可の無い転載を禁じます。
この記事は筆者の個人的な責任で無保証で提供しています。
当記事に関してIBMやビジネスパートナーに問い合わせることは、固くお断りします。

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