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Autonomous Database:スケジュールされたメンテナンスの開始時や終了時にメールで通知を送る

Last updated at Posted at 2024-02-15

はじめに

Autonomous Databaseには、あらかじめ様々なイベントが用意されており、メンテナンス開始時や自動バックアップ終了時等の各種イベント発生時に、OCI通知サービスやOCIイベントサービスと連携して通知を行うことが可能です。

今回はスケジュールされたメンテナンスの開始時や終了時にメールで通知を送る設定を行ってみました。
また、今回は検証の簡素化のため、テナンシの管理者ユーザで設定を行いました。

1. トピックの作成

通知サービスのトピックを作成します。

OCIコンソールで、「開発者サービス」>「アプリケーション統合」>「通知」に移動します。
スクリーンショット 2024-02-15 15.37.30.png

「トピックの作成」をクリックします。
Topic.jpg

作成するトピックの名前を入力し、「作成」をクリックします。
スクリーンショット 2024-02-15 15.52.23.png

トピックが作成されました。
スクリーンショット 2024-02-15 15.52.33のコピー.png

2. サブスクリプションの作成

通知サービスのサブスクリプションを作成します。

1.で作成したトピックの名前のリンクをクリックして、トピックの詳細画面に移動します。
スクリーンショット 2024-02-15 15.52.33のコピー.png

「サブスクリプションの作成」をクリックします。
スクリーンショット 2024-02-15 15.53.01.png

以下のように入力し、「作成」をクリックします。
プロトコル:「電子メール」を選択
電子メール:イベントの通知の配信先となるメールアドレスを入力
スクリーンショット 2024-02-15 15.56.58.png

メールを配信するサブスクリプションが作成されましたが、状態が「保留中」になっています。
スクリーンショット 2024-02-15 15.57.16.png

プロトコルが「電子メール」のサブスクリプションを作成すると、不正防止のために、配信先として入力したメールアドレスにこちらのような確認メールが送信されます。
スクリーンショット 2024-02-15 15.57.46.png

メール内の「Confirm subscription」のリンクをクリックします。
スクリーンショット 2024-02-15 15.57.46.png

ブラウザにこちらのようなページが表示され、メールアドレスのサブスクリプションへの登録確認が完了します。
スクリーンショット 2024-02-15 17.30.42.png

確認が完了すると、サブスクリプションの状態が「アクティブ」になり、サブスクリプションが利用可能になります。
スクリーンショット 2024-02-15 15.58.32.png

3. イベント・サービスのルールの作成

特定のAutonomous Databaseのメンテナンスに関する通知を行うためのイベント・サービスのルールの作成には、対象となるAutonomous Databaseの大文字表記のOCIDが必要になります。
あらかじめ、Autonomous Databaseに対してDatabase ActionsやSQL*Plus、SQLclなどから以下のSQLを実行し、Autonomous Databaseの大文字表記のOCIDを取得しておきます。

SELECT JSON_VALUE(cloud_identity, '$.DATABASE_OCID') adb_ocid FROM v$pdbs;

イベント・サービスのルールを作成します。
OCIコンソールで、「監視および管理」>「イベント・サービス」>「ルール」に移動します。
スクリーンショット 2024-02-15 16.00.56.png

「ルールの作成」をクリックします。
スクリーンショット 2024-02-15 16.03.43.png

ルールの表示名と説明を入力します。
Rule.jpg

ルール条件に以下の3つの条件を追加します。

条件:「イベント・タイプ」を選択
サービス名:「Database」を選択
イベント・タイプ:「Autonomous Database - Information」を選択

条件:「属性」を選択
属性名:「resourceId」を選択
属性値:Autonomoud DatabaseのOCIDを大文字で入力し、エンターキーで入力を確定する

条件:「属性」を選択
属性名:「eventName」を選択
属性値:MaintenanceBegin、MaintenanceEnd、NewMaintenanceSchedule、ScheduledMaintenanceWarning(それぞれの文字列を入力後にエンターキーで確定する)

スクリーンショット 2024-02-15 16.26.57のコピー.png

属性名「eventName」の各属性値のイベントが発生するタイミングは以下のようになります。

属性値 イベント発生タイミング
ScheduledMaintenanceWarning スケジュールされたメンテナンスの開始時間の24時間前と1時間前
MaintenanceBegin スケジュールされたメンテナンスが開始された時
MaintenanceEnd スケジュールされたメンテナンスが終了した時
NewMaintenanceSchedule 次回のスケジュールされたメンテナンスの日時が更新され、新しい日時が OCIコンソールに表示された時

アクションを以下のように設定します。

アクション・タイプ:「通知」を選択
通知コンパートメント:トピックを作成したコンパートメントを選択
トピック:1.で作成したトピック(ここではTopic1)を選択

スクリーンショット 2024-02-15 16.27.09.png

「ルールの作成」をクリックして、ルールを作成します。
Create_Rule.jpg

イベント・サービスのルール「ADB Maintenance Events」が作成されました。
スクリーンショット 2024-02-15 19.21.51.png

以上で、Autonomous Databaseのスケジュールされたメンテナンスに関するイベントが発生した時にメールで通知する設定ができました。

イベント・サービスのルールのルール条件を変更することで、様々なイベントが発生した際にメールで通知を行うことが可能です。
また、イベント・サービスのルールのアクションタイプを変更することで、イベント発生時にメールを通知するだけでなく、ストリーミング・サービスやOCIファンクションと連携することも可能です。
スクリーンショット 2024-02-15 19.45.07.png

さらに、サブスクリプションの作成時に指定するプロトコルを変更することで、SlackやPageDutyへの通知やHTTPSでカスタムURLを呼び出すことも可能です。
スクリーンショット 2024-02-15 19.44.33.png

4. イベント発生時に送信されるメールのサンプル

スケジュールされたメンテナンスに関連した各イベントが発生した際に受信したメールのサンプルです。

eventName:NewMaintenanceSchedule
(次回のスケジュールされたメンテナンスの日時が設定された時)
スクリーンショット 2024-02-15 18.47.02.png

eventName:ScheduledMaintenanceWarning
(スケジュールされたメンテナンスの開始時間の24時間前)
スクリーンショット 2024-02-15 18.49.24.png

eventName:ScheduledMaintenanceWarning
(スケジュールされたメンテナンスの開始時間の1時間前)
スクリーンショット 2024-02-15 18.53.12.png

eventName:MaintenanceBegin
(スケジュールされたメンテナンス開始時)
スクリーンショット 2024-02-15 18.55.36.png

eventName:MaintenanceEnd
(スケジュールされたメンテナンス終了時)
スクリーンショット 2024-02-15 18.58.19.png

参考情報

Oracle Cloud Infrastructure Notifications トピックの管理
Oracle Cloud Infrastructure Notifications サブスクリプションの管理
Oracle Cloud Infrastructure Events イベントのルールの管理
Use Autonomous Database Events

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