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Salesforce 認定 Sales Cloud コンサルタント 受験レポート

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1.初めに

先週末にSalesforce認定 Sales Cloud コンサルタント試験を受験しましたので、無事合格しましたので試験内容などを纏めました。

2.自己紹介

システム開発歴20年のベテランです。これまで主にWebシステム開発に携わってきました。Java、PHP、Pythonなど様々な言語を扱ってきましたが、ここ数年はSalesforceの要件定義から開発まで幅広く担当しています。
普段はSalesforceの標準機能よりも、LWC、Aura、Visualforceやフローなどでカスタマイズを行うことが多いです。Salesforceのアプリケーションビルダとデベロッパー資格および情報処理のシステムアーキテクトの資格を取得しており、Web開発およびSalesforce開発には自信を持っています。
クラウド環境で簡単にアプリケーションを構築できるSalesforceの魅力に惹かれ、日々開発に励んでいます。Javaなど従来の開発言語にはない魅力を感じています。

3.受講の経緯

さらなるステップアップを目指し、Salesforce認定 Sales Cloud コンサルタントに挑戦することにしました。標準機能を使ったシステム構築は経験が少ないですが、カスタマイズだけでなく、ユーザーの要望を直接叶える方法を学びたいと考えていました。
アドミニストレーター資格は取得済みで、標準機能の基本的な知識は持っていましたが、ユーザーのニーズを満たすための引き出しを増やしたいという思いから、Salesforce認定 Sales Cloud コンサルタントを受験しました。

4.Salesforce認定 Sales Cloud コンサルタント試験とは

Salesforce認定 Sales Cloud コンサルタント試験は、Salesforce Sales Cloudに関する専門知識と、企業の営業プロセスを改善するためのSalesforceの活用能力を証明する試験です。
Sales Cloud ソリューションを実装した経験があるコンサルタントを対象としており、以下の能力を試されます。

  • ビジネス要件を満たすようにセールスおよびマーケティングソリューションを設計する
  • ユーザーの生産性を最大限に高めるアプリケーションとインターフェースを設計する
  • Sales Cloud の主要指標を追跡するためにデータを管理し、分析を設計する

受験の条件

本試験を受講するためには、『Salesforce 認定アドミニストレーター資格』が必要となります。

出題形式や試験時間など

  • 内容: 多肢選択/複数選択方式の 60 問
  • 試験の所要時間: 105 分
  • 合格点: 68%
  • 受験料: 20,000 円(税抜)
  • 受験方法: 試験会場またはオンライン
  • 申し込み方法:Webassessor(ウェブアセッサー)より申し込む。当日の申し込みも可
  • 注意事項: 試験中は、印刷物やオンライン資料は参照できません。

受験の範囲

以下、Salesforce公式サイトからの引用になりますが、Salesforce認定 Sales Cloud コンサルタント試験の出題内容は以下の様になっています。

①セールスプラクティス: 11%

  • シナリオに基づき、営業指標、重要業績評価指標(KPI)、経営課題に影響を与える要因を説明する
    一般的な営業およびマーケティングプロセスと導入時の主要な考慮事項を説明する
  • Sales Engagement(High Velocity Sales)、Salesforce Inbox、Salesforce Maps、Sales Cloud Einstein などの Sales Cloud 機能と関連製品を使用するタイミングを理解する

②実装戦略: 13%

  • シナリオに基づき、コンサルティング契約につなげる方法を判断する (計画、要件収集、設計、作成、テスト、リリース、ドキュメント化)
  • シナリオに基づき、適切な営業展開に関する考慮事項を判断する
  • シナリオに基づき、実装プロジェクトの成功を見積もる

➂製品知識の適用: 18%

  • 与えられた複数の要件に従って、リードから始まり、商談、見積、成約にいたるまでの営業プロセスを設計する
    シナリオに基づき、カスタムアプリケーション開発とサードパーティアプリケーションのどちらを組み込むのが適切かを区別する
  • 取引先および商談チームの適切なユースケースと、営業ロール、表示、アクセス、レポート作成に与える影響を説明する
  • テリトリー管理や売上予測などの追加機能の容量、ユースケース、設計上の検討事項について説明します
    商談商品、商品、価格表、注文を実装する際の機能、ユースケース、および設計上の考慮事項を明確にする
  • マルチ通貨とアドバンスト通貨の管理について、実装上の注意点を説明する

④リード管理: 7%

  • キャンペーン機能がどのように営業プロセスをサポートするかを説明する
  • シナリオに基づき、リードスコアリングの適切な方法とリード評価の基準を推奨する
  • Salesforce でリードデータの品質を管理するベストプラクティスを説明する

⑤取引先と取引先責任者の管理: 11%

  • 取引先および取引先責任者レコードの所有権によって、関連するレコードへのアクセスがどのように促進されるかを確認する
  • 取引先、個人取引先、取引先責任者、および商談へのアクセスを確立するためのさまざまな方法について説明する
    取引先階層が可視性、保守性、レポーティングに与える影響を説明する

⑥商談の管理: 10%

  • 与えられた複数の要件に従って、商談に関するさまざまな営業プロセスシナリオをサポートする方法を判断する
    営業フェーズ、売上予測、パイプラインの関係をまとめる

⑦営業の生産性と統合: 8%

  • Salesforce InboxやOutlook/Gmailとの連携など、メールおよび生産性ツールを使用する場合の使用事例と考慮事項を説明する
  • Slack、Quip、Chatter、モバイルソリューションなどのコラボレーションツールの使用例とベストプラクティスを説明する

⑧コンサルティングプラクティス: 7%

  • 顧客からの有効なユースケースを分析し、優先順位をつける
  • コンサルティングプロジェクトのライフサイクルを理解している

⑨レポートとダッシュボード: 7%

  • 適切なレポート、ダッシュボード、または レポートスナップショットソリューションを判断する
    データ管理: 8%
  • Sales Cloud におけるデータ移行のユースケースと考慮事項を説明する
    シナリオに基づき、大規模なデータセット、トランザクション量、統合、Salesforce と他のシステム間のデータ移動の意味を分析する

5.Salesforce認定 Sales Cloud コンサルタント試験対策

trailheadの実施

普段の開発ではあまり触れていない分野もあったので、まずはTrailheadから始めました。
実施したトレイルヘッド:【Salesforce公式】認定 Sales Cloud コンサルタント 対策
所要時間:トレイルヘッドには目安の時間は15時間と記載されていました。でも一つ一つしっかり確認していると15時間ではたらず、私は30時間くらいかかりました。もの覚えが良く無いのかな( ;∀;)
トレイルヘッドの内容:Trailheadは、以下のモジュールで構成されています。各モジュールには平均3つのサブモジュールがあり、かなりのボリュームです。

  • 受験ガイドの確認
  • セールスプラクティス(出題率 11%)
  • ユーザートレーニングとイネーブルメント
  • 実装戦略(出題率 13%)
  • Salesforce パートナーとして成功するためのソフトスキルを身に付ける
  • ビジネスアナリストのためのプロセスマッピング
  • Sales Cloud のロールアウト戦略
  • 製品知識の適用(出題率 18%)
  • 取引先チームの設定
  • 商談チームの設定
  • ユーザごとのビジネスプロセスの調整
  • 割引承認プロセスの作成
  • Classic メールテンプレートの種別
  • リード管理(出題率 7%)
  • カスタマイズ可能なキャンペーンインフルエンスの設定
  • スコア計算の数式サンプル
  • データ品質
  • Sales Cloud Einstein のロールアウト戦略
  • 取引先と取引先責任者の管理(出題率 11%)
  • 取引先と取引先責任者
  • Lightning Experience での取引先階層の設定
  • 注文の管理
  • 重複管理
  • 商談の管理(出題率 10%)
  • 商品、見積、契約
  • 商品スケジュール
  • 商談分割
  • パスおよびワークスペース
  • 営業の生産性と統合(出題率 8%)
  • Salesforce モバイルアプリケーションをオフラインで使用
  • Salesforce と Outlook インテグレーション
  • メールとカレンダーのインテグレーション: クイックルック
  • 営業チームコラボレーション
  • Quip の基礎
  • Slack の基本
  • レポートとダッシュボード(出題率 7%)
  • レポート作成スナップショットを使用した履歴データのレポート
  • 異なるタイプの情報を結合レポートに集約
  • 履歴トレンドレポートの設定
  • Lightning Experience でのレポートへのユーザ、グループ、ロールの登録
  • レポートおよびダッシュボードフォルダのアクセス権の比較
  • データ管理(出題率 8%)
  • データストレージとファイルストレージの割り当て
  • データ移行のベストプラクティス
  • データローダを使用するケース
  • データ管理
  • 大量データ
  • Apex インテグレーションサービス

過去問の実施

Trailheadを終わらせた後は、ネットにある過去問を解きました。Salesforceの過去問は、日本語訳が不自然だったり、答えが怪しいものが多いですが、Salesforce 認定 Sales Cloud コンサルタントの過去問も同様でした。
以下は、比較的信頼できるサイトです。

所要時間:10時間くらいかかったと思います。

試験結果

所要時間:合計 105 分中 90 分
結果:合格(72%)

トピック 正答率
Sales Practices(セールスプラクティス) 71%
Implementation Strategies(実装戦略) 50%
Application of Product Knowledge(製品知識の適用) 63%
Lead Management(リード管理) 100%
Account and Contact Management(取引先と取引先責任者の管理) 100%
Opportunity Management(商談の管理) 50%
Sales Productivity & Integration(営業の生産性と統合) 80%
Consulting Practices(コンサルティングプラクティス) 75%
Sales Metrics, Reports & Dashboards(レポートとダッシュボード) 75%
Data Management(データ管理) 60%

ギリギリでした(;^_^A
まあ、合格は合格です。

ギリギリの合格でした。実装戦略や商談管理など、弱い部分があったので、しっかりと反省し、名実ともにSalesforce認定 Sales Cloud コンサルタントとして活躍できるよう、復習を続けたいと思います。

Salesforce 認定 Sales Cloud コンサルタントを勉強した感想

勉強してよかったこと

Salesforce社のユーザに対する姿勢を学べたこと

Salesforce認定 Sales Cloud コンサルタント試験を通して、Salesforce社のビジネスの考え方を学ぶことができました。グローバルに成功している会社の考え方は、ユーザーを成功に導く方法や、アジャイル+カンバンによる柔軟な開発方法など、学ぶことが多いと感じました。

営業プロセスを知れたこと

ales Cloudは営業支援プラットフォームなので、営業プロセスに関する出題が多くありました。私は普段は開発がメインなので、営業については知らないことも多いです。今回の試験を通して、営業がどういう観点で仕事や分析をしているのかを知ることができ、大変勉強になりました。Sales Cloudを顧客に提案する際の引き出しになるだけでなく、普段の仕事を営業目線で考えるきっかけにもなりました。

有用な機能や製品を知れたこと

リードや商談管理はアドミニ試験で学んでいますし、Salesforceの基本機能なので抑えていましたが、それ以外の機能や製品で、Salesforce Einsteinや、Quipといった機能や製品を知れたのはよかったと思います。
機械学習が好きで趣味でkerasなど書いているので、Salesforce Einsteinはどういうものなのかずっと興味があったのですがなかなか触れる機会がなく、今回の勉強で色々知れたのは良かったです。お客様への提案の引き出しになる機能もあるなと思いました。

その他の試験を受けて思ったこと

  • Quip勉強したけど一問も出なかったな~~
  • アドミン、アプリビルダー、デベロッパーの知識が殆ど役に立たない。SFDCは覚えることが多くて毎回大変だなー

今後の展望

今回の試験を通して、Salesforceの知識を深め、ユーザーのニーズを満たすためのスキルを磨くことができたと感じています。今後は、Salesforce、Webシステムのアーキテクトとしてだけでなく、Sales Cloudコンサルタントとしても顧客のビジネス課題解決に貢献していきたいと思います。

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