はじめに
はじめまして!某SI会社2Gのしらきです!
今回は、「Kiro」による仕様駆動開発を体験してみました。
AWS Certified AI Practitioner試験を控えていたので、勉強も兼ねて問題集のWebサイトを構築してみました。
開発の雰囲気をお届けできればと思います。
Kiroは公式サイトからダウンロードできます。
今回の目標
- Kiroを使ってAWS Certified AI Practitioner試験対策のための問題集Webサイトを構築
- インフラにはAWSを利用することで試験勉強を兼ねる
Kiroによる仕様駆動開発の流れ
1. 要件定義フェーズ
まずはKiroを起動し、任意のフォルダを指定してプロジェクトを開始します。

Specモードを選択して、やりたいことの大まかなアイデアを伝えます。
今回は、以下のプロンプトで指示しました。
AWS Certified AI Practitioner の試験を受けたいと思っています。
実際の試験に近い問題集があると嬉しいですが、試験の学習も兼ねて、AWSで問題集を解きながら学習できるようなWebサイトをゼロから作成したいと考えています。
問題集はAWS内のドキュメントやWebから収集してもらえると助かります。
このWebサイトを最短で作成するための作業をお願いできますでしょうか。
2. 設計フェーズ
要件資料に問題がないことをKiroに伝えると、要件資料をベースに設計を考えてくれます。
試験まで時間がないので、「2時間で構築できる最小構成を考えて」という追加の指示をしました。

Kiroが提案してくれた技術構成:
- フロントエンド: Next.js + TypeScript
- スタイリング: Tailwind CSS
- データ: 静的JSON(LocalStorage活用)
- デプロイ: AWS S3 + CloudFront
3. タスク分解フェーズ
設計に問題がないことをKiroに伝えると、タスク分解してくれます。

4. 実装フェーズ
Kiroにタスク実行を伝えると、順番にタスクを実行してくれます。
早速エラーが発生しました。

開発環境をローカル環境で構築しようとしていましたので、「Docker環境での構築を行いたい」という指示をしたところ、Dockerの導入を含めた環境構築をKiroが自動で実施してくれました。
素晴らしいですね!

それでは、引き続きKiroにタスクの実施をお願いしましょう。

ちょっと待った!!!
スクレイピングは禁止しているWebサイトもありますので、今回は固定のデータとして問題集を作ってもらいたいと思います。
餅は餅屋ということで、Amazon Q DeveloperにAWSの試験対策用のオリジナル問題集を作ってもらいましょう。
まずは以下のプロンプトで、Amazon Q Developerに指示すべきプロンプトをKiroに提案してもらいます。
Amazon Q Developer 側で、別途問題を作ってもらって、統合することはできる?
その時の指示として、どのような形式で問題データを作ってくださいなど指示が必要ならば教えて。
出力されたプロンプトをAmazon Q Developerに対して入力しました。

問題集のデータを自動で準備してくれました。
あとは、最後までタスクを実行してもらいましょう。

途中何度かビルドエラーが出ましたが、Kiroが都度エラーを修正してくれました。
Webサイトの構築完了
Webサイトの実装が完了しましたので、インターネット上に公開したいと思います。
Kiroの指示に従い、ビルドしたファイルをS3にアップロードします。
続いて、CloudFrontにてWebサイトの配信設定をして、Webサイトの構築が完了となります。
完成したWebサイトの主な機能は以下になります。
Webサイトの開発開始から公開まで、約5時間という驚くべき早さでした。
まとめ
Kiroを使用することで、自分ではプログラムを一切書かずに、驚くほど早くWebサイトが構築できました。
ただし、AIが生成するシステム構成やプログラムは、責任を持って開発者がチェックする必要があります。
そして肝心の試験結果ですが...
🎉 AWS Certified AI Practitioner 合格!
今回構築したWebサイトで繰り返し学習した効果もあり、無事合格することができました。
皆さんもぜひKiroを試してみてください!









