telnetとは?RTX1210で何ができるの?
RTX1210を操作する際に「telnet」は非常によく使います。
主な利用は下記のとおりです。
- telnet接続しRTX1210の設定をする
- リモートで操作できる
telnetコマンドを利用することで、コンソールケーブルを使用せずともRTX1210のコンソールに入る事ができ、設定の確認、変更、追加をすることができます。
設定を変えるだけであれば、コンソールケーブルから接続して変更するのと何ら変わりはないのですが、最大の利点はリモートでの操作が可能ということです。
- Telnetは、ネットワークに接続された機器を遠隔操作するために使用するアプリケーション層プロトコル。
- オフィスのデスクにいながら、マシンルームにあるサーバ、ルータ等の機器をパソコン上で操作できます。
- PCにはtelnetクライアント、ルータなどの機器にはtelnetサーバのサービスが有効であることが前提です。
今回はRTX1210とPCを物理的に繋ぎtelnet接続しますが、引用にもあるようにtelnetでネットワークに接続された機器を遠隔操作
することができます。
個人的には、中国地方~東京約800km間をtelnet接続したことがあります。
知る人から見ればそんなの当たり前となるかもしれませんが、初めて繋いだときには全く距離を感じず、不思議に思ったのを覚えています。
話はそれましたが、ネットワークに接続さえしていれば理論上、距離は問題にはならないのでどんな場所からでもRTX1210の操作が可能となります。
環境
- 初期化したRTX1210
- OS:MacOS
- terminal:iTerm2
今回の構成
※私の環境で動作確認を行ってはいますが、お使いの環境ですべての動作を保証するものではありませんのでご注意ください。
RTX1210へ実際にtelnet接続してみる
telnet接続するときの流れは以下のようになります。
- PCをLANケーブルでRTX1210のLAN1に接続する
- RTX1210にpingを飛ばす
- telnet接続する
RTX1210へtelnet接続するには、同じネットワークにいる必要があります。
LAN1の初期設定では192.168.100.0/24
のローカルネットワーク(LAN)を持っており、インターフェイスには192.168.100.1
のプライベートipアドレスがデフォルトで設定されてあります。
初期設定ではLAN1に繋ぐことで、RTX1210からdhcpでプライベートipアドレスが払い出されるようになっていて、お使いのPCには192.168.100.2
が払い出されていると思います。
※プライベートipアドレスはPCのネットワーク環境設定から確認できます。ipアドレスが払い出されていない場合にはPCの設定をdhcpサーバを使用
に変更してください。
RTX1210にpingを飛ばし疎通確認する
まず、RTX1210とPCが本当に同じネットワークにいて疎通するかを確認します。
疎通が取れなければ、残念ながらtelnetをすることはできません。
それを確認するために使用するのがpingコマンド
となります。
pingコマンド
$ ping //対象のipアドレス
実際にLANケーブルで接続したRTX1210にpingを飛ばしてみます。
$ ping 192.168.100.1
PING 192.168.100.1 (192.168.100.1): 56 data bytes
64 bytes from 192.168.100.1: icmp_seq=0 ttl=255 time=26.241 ms
64 bytes from 192.168.100.1: icmp_seq=1 ttl=255 time=22.329 ms
64 bytes from 192.168.100.1: icmp_seq=2 ttl=255 time=26.4100 ms
64 bytes from 192.168.100.1: icmp_seq=3 ttl=255 time=40.279 ms
上記のような結果が返ってくれば疎通がとれていることが確認できます。
RTX1210にtelnet接続する
telnetコマンド
$ telnet //対象RTX1210のipアドレス
実際にtelnetでRTX1210に接続してみます。
$ telnet 192.168.100.1
Trying 192.168.100.1...
Connected to 192.168.100.1.
Escape character is '^]'.
Password: //初期状態ではパスワードを設定されていないので「enter」で通る
RTX1210 Rev.14.01.34 (Fri Jun 7 09:32:51 2019)
Copyright (c) 1994-2019 Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
To display the software copyright statement, use 'show copyright' command.
xx:xx:xx:xx:xx:xx, xx:xx:xx:xx:xx:xx, xx:xx:xx:xx:xx:xx
Memory 256Mbytes, 3LAN, 1BRI
The login password is factory default setting. Please request an administrator to change the password by the 'login password' command.
>
無事にRTX1210のコンソールにtelnet接続することができました。
RTX1210設定Howto記事まとめ
できるだけ、初期設定から順にして掲載していく予定です。
こちらに__RTX1210のHowto記事まとめ__ページがあります。
RTX1210を中心に書いてはいますが、YAMAHAのRTXシリーズのコマンドはRTX5000、RTX3500、RTX1200、RTX830、RTX810でも同じコマンドで設定できることが多いので、ご参考になれば幸いです。