0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

ケムリクサと22世紀のマーケティング

Last updated at Posted at 2024-12-07

ケムリクサを知っていますか?

みなさんは「ケムリクサ」をご存知ですか?

たつき監督がてがけた2019年のアニメです。

この作品がどのようなものかということについては、是非視聴した上で判断してもらいたいですが、この作品のテーマの1つは「好き」であると私は思っています。

当時のネットでも言われていましたが、"KEMURIKUSA"のアナグラムは"MAKE UR SUKI"、つまり「あなたの好きを為せ」です。

…5年も前のアニメを語る理由は、私の好きを語るのと同時に、これからのマーケティングについての私の妄想と、なぜ技術・組織・ビジネス・哲学に私が心血を注いでいるかの理由を述べたいからです。

そのためには、まず、お金もしくは通貨のお話をしようと思います。

お金の歴史

通貨には3つの機能が存在すると言われています。

  1. 交換手段: 財と交換することで取引を可能にする
  2. 計算単位: 財の価値を表すための尺度
  3. 価値貯蔵手段: 将来のために保有し続けられる(購買力を将来に移す)

これら3つの機能を果たしてきた通貨は、現在のような法定通貨が出る以前からありました。黒曜石、青銅、鉄、銀、コイン、米、さらに、金本位制だった時の貨幣もあれば、今のように租税を担保に発行されるものもあります。

そして、これらは手元に少なくなっていくものが、貨幣の機能をより多く有することになっていきました。よって、手に入りやすいものは価値が減少し、手に入りにくいものはより価値が上昇しました。今、黒曜石や青銅の通貨としての価値というのはほとんどないので、想像に難くないでしょう。

そして、貨幣は一方的に増えるもので、市場や制度が変わらない限り、価値は下がり続けることになります。そして、いずれは別のより価値のあるものに取って代わられてしまいます。

その次の通貨がなんなのか。それは「あなたの「好き」」だと私は思っております。

これからのマーケティング

22世紀にあるであろう、これからのマーケティングはマス(大衆)を対象にするところからミクロ(ニッチ)に行くというのが私の予想です。

バルミューダは天才

バルミューダフォンはエンジニアの人からすると、ひどいものだと思うかもしれません。

しかしながら、バルミューダのトースター等については、あのマーケティング手法は素晴らしいです。

「トースターなんてどこも一緒」、「使えれば十分」、というのが多くの、マスの意見でしょう。しかし、バルミューダは違って、「ダイニングテーブルの上にダサいトースターがあるのは絶対に許せない」、という少ない、ミクロの、ニッチな意見を追いかけたのです。

自分の好きなもの、そして、それに共感してくれる人、この狭いニッチな領域をターゲットにマーケティングをしたのです。そして、あの成功が成し遂げられたのです。

大事なのは、自分の「好き」を追求することです。

今後、世界がどうなっていくか、労働人口がどうなっていくか、世界の賃金格差がどうなっていくか、これらはわからないですが、人間の「好き」という感情は絶対残り続け、そして、それを追い求める人たちはずっといます。

この「好き」こそが、現在の法定通貨に取って代わる、新たな貨幣・通貨へと、本当に価値あるものへと変わっていくと私は予想しています。

そして、そのための22世紀のマーケティングは、マスではなくミクロへ、ニッチへと行くと思っています。

なんか知らんが 心が動く あなたのそれは なんですか?

この新たな時代のマーケティングのためにやるべきことは、繰り返し述べるようですが、あなたの「好き」を追求することです。そして、それに共感してくれる、同じ思いを持ってくれる人、彼らに価値を提供することです。

その上で、聞きます。

「なんか知らんが 心が動く あなたのそれは なんですか?」(金野火織の金色提言 / DJ TECHNORCH feat. 宇宙★海月)

そう、あなたが「好き」なもの、あなたの心をグイグイ惹きつけて離さないものはなんですか?

技術ですか? ビジネスですか? マネジメントですか? それともそれ以外のなにかですか? もっと細かいニッチなものかもしれません。

それを忘れてはいけませんし、それを追いかけるのを諦めてもいけません。

22世紀の市場においては、それを追求できる人しか生き残れない可能性を、私は大いに見出しています。

だからこそ、私は、自分の好きな、自分の心を離さない、技術・組織・ビジネス・哲学に心血を注いでいるのです。たとえ、その中の領域において、私の興味範囲がニッチであったとしても、ホットでなかったりトレンディなかったりしても、追求し続けるのです。

Tease

前回の記事では、「自分が学習することにおいて、一番マーケティングすべき対象は自分である」、と私は述べました。

この主張も、今回の記事の内容にある「好き」というところを大事にするところから始まります。

そして、次回や最終回では、私の好きな、"Philosophy of Computer Science"と「データモデリングでドメインを駆動する」について話そうと思います。

それでは

Appendix

弊社matsuri technologies株式会社では多数募集枠を用意しております。以下のHERPからぜひ、お気軽にお問い合わせください。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?