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開発の遅れを減らすコミュニケーション

1.この記事について

1-1.対象

  • 開発チームの実装遅延に悩んでいるQA社員

1-2.読了時間

3分

2.はじめに

「QA開始日までに実装が終わりそうにないです。すみませんが、実装が終わってる箇所から随時みていっていただけないでしょうか。」
QAに携わったことがある方なら誰しも一度は、開発チームからこのような相談を受けたことがおありかと思います。

私が担当しているタイトルでもそういった相談をいただくことがあり、品質リスクにもつながる可能性があったことから、開発チームと連携して実装遅延対策を進めることにしました。

結果的に遅延件数を60%程(※)削減することに成功したので、どんな打ち手をとったのかを簡単にご紹介できればと思います。

※データや画像がQA段階で実装されていない旨の不具合チケット件数で集計

3.【打ち手①】開発遅延の現状を可視化し、改善意欲を上げていただく

開発遅延はQAだけでは直せません。
バグと同じで、実際に直していただくのは開発チームなので、まずは「直していこう」と開発メンバーにもQAと一緒の温度感で思ってもらうことからスタートです。

そのために2つの数字を用意しました。

3-1.各施策の不具合チケットのうち「未実装の旨のチケット」の割合を示したグラフ

「QA開始日までに実装が間に合っておらず品質リスクが高い状態です」と口で言っても、実際どれくらい遅れている状態なのか伝わらないので、以下のように可視化しました。

スクリーンショット 2020-12-16 17.18.21.png

また「月の未実装の旨のチケット数を○月までに0まで持っていきましょう」とKPIとして定めることができ、開発チームとQA間で共通のゴールを設定することができました。

3-2.弊社の他タイトルと比較した不具合率(不具合チケット数/テストケース項目数)

加えて「弊社の他タイトルと比べて、QA段階での不具合が多く、比較的品質リスクが高い状態になっている」と開発体制に対する課題感を高めていただくために、弊社の他タイトルと比較した不具合率(不具合チケット数/テストケース項目数)も合わせて提示しました。

スクリーンショット 2020-12-16 17.18.29.png

相手の一歩を導き出すためには「相手の現状の問題点を自身で認識してもらう」は欠かせないポイントかなと思います。

しかし、どうしても開発チームへの指摘となってしまい、QAからすると大変言い出しにくい部分だと思います。

ただ、事実(数値)ベースで話せば建設的に議論ができるので、QA社員にはその準備力と開発チームへ提案する勇気が必要だと思います。

4.【打ち手②】QA社員が開発進捗に影響するタスクのリマインドと進捗確認を徹底する

3-1のグラフを作成するにあたり、未実装の旨の不具合チケットの集計・分析を行いました。

その結果、QA開始時点で実装が完了していない箇所に傾向があったため、その部分の実装状況の確認をQA社員から行うように努めました。

具体的には、毎朝QAから各開発担当者への進捗状況確認を実施しました。

開発メンバーの朝会にQA社員が参加し、開発ガントを参照しつつ、開発期間に入っている(または、近々入りそうな)施策の担当者へ、アートチームへの発注のリマインドや、データ入稿状況の確認などを行っていきました。

毎朝の状況確認とリマインドを実施することで、該当箇所の遅延の軽減に繋がりました。

5.【打ち手③】開発遅延に対して原因と対策を話し合う場を設ける

障害(本番環境で発生した不具合)の振り返りを行い、再発防止行うことは当然だと思います。

一方で、開発遅延が発生しても、QAが無事完了となればその件は流れてしまう状態となっていました。
やはり、開発遅延に対する原因分析と再発防止の導入は、ポジティブな気持ちで動き出せないものだと思います。

しかし、振り返りを行わないと課題の温度感も上がっていきませんし、対策のノウハウも蓄積されません。

そこで、QA開始までに開発が間に合わなかったことをヒヤリハットとして捉え、個別に原因と再発防止を考えるようにしました。
具体的には、週次のMTGを開催し、開発遅延が発生した施策の担当者にその原因と再発防止を報告いただき、QA社員が再発防止の導入状況をモニタリングするようにしました。

しかし実際には、なかなか報告を取りまとめてもらえないことが多かったのも事実です。
ただそこで、対応してくれないことを責めるのではなく、定期的に(朝会の進捗確認のタイミングで)呼びかけを行い、必要な場合は直接QA社員から声をかけて再発防止にむけた情報取集を行いました。

6.まとめ

これらの取り組みの共通点は「QAから積極的に開発メンバーへコミュニケーションをとっていく」です。

これらの取り組みの結果、開発遅延が減少しただけではなく、コミュニケーション量に比例して、開発メンバーからQAへの信頼が厚くなっていくのを感じることができました。

改めてまとめると、開発遅延の軽減には以下の3つのアクションが効果的でした。

  • 開発遅延の現状を可視化し、改善意欲を上げていただく
  • QA社員が開発進捗に影響するタスクのリマインドと進捗状況を徹底する
  • 週次で開発遅延に対して原因と対策を話し合う場を設けて、再発防止に工数をかける

特にポイントは以下2点でした。

  • 開発⇄QA間のコミュニケーション量
  • QAからの積極的な働きかけ

また、今回個人的にPMのような立ち位置で動けたのは楽しかったので、PMBOKなどでより専門的にプロジェクトマネジメントを学ぼうと思った次第です。

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