はじめに
機械学習の勉強を始めましたが、AI、機械学習、深層学習といった言葉の使い分けを自分なりにまとめたかったので、大学の講義で学んだ内容を元に整理してみました。
結論:3つの関係は「入れ子構造」
「AI > 機械学習 > 深層学習」という関係性を持っています。
AIという最も大きな枠組みの中に機械学習があり、その手法の一つとして深層学習が存在します。
『イメージ図』

それぞれの役割を解説
AIとは?
人間のような「知的ふるまい」をする『仕組み』や『概念』そのものです。
AIの役割は、まるで人間のように考え、学び、判断し、問題を解決するコンピュータプログラムやシステムを創り出すという大きな目標を指します。
機械学習(Machine Learning)とは?
「コンピューター上のアルゴリズムで学習を行い、何らかのタスクを行うもの」という定義です。迷惑メールフィルタや商品のレコメンド機能などが例に挙げられます。
深層学習(Deep Learning)とは?
「ニューラルネットワークの中でも、中間層(隠れ層)が多層になった、より複雑でパワフルなもの」です。近年のAIブームの火付け役でもあります。
深層学習はなぜ注目されている?
深層学習の技術が世界的に注目される大きなきっかけとなった出来事は、2012年に行われた画像認識の国際コンペティション「ILSVRC (ImageNet Large Scale Visual Recognition Challenge)」です。
このコンペで深層学習を用いたチームが、それまでの手法に比べて圧倒的に高い精度を叩き出し、研究者たちに衝撃を与えました。この出来事を機に、AI研究の中心的な技術として発展していくことになります。
まとめ
- AI: 人間の知能を模倣する大きな目標・概念
- 機械学習: データから学習する、AI実現のための中核技術
- 深層学習: 機械学習の一分野で、特に複雑なパターン認識が得意なパワフルな手法