【Spring Boot】REST APIでpatchForObject（PATCH）使用時の注意点【RestTemplate】 #初心者

はじめに

APIについて学習中です。
前回REST API作成についてと、その利用について記事を書きました。
【Spring Boot + MyBatis】はじめてREST APIを作成してみる
 【Spring Boot】作成したREST APIを使いたい【RestTemplate】

更新処理をPATCHで実装した際にうまくいかないことがあったので、今回記事にまとめます。

PUTとPATCHの違い

設計は参考そのままPUTにしていたのですが、実装時に設計を確認するのを失念しており、以下の記事を見てPATCHが適切なのではないかと考えました。

POST, PUT, PATCHの違い

PUT

既存リソースの新しいものに置き換える

新しいリソースの中に、既存リソースにある要素がない場合、その要素は削除される

PATCH

既存リソースに新しいものを付け足す

新しいリソースの中に、既存リソースにある要素がない場合でもその要素は削除されない

RestTemplateのpatchForObjectメソッド

取得処理（GET）はgetForObject、登録処理（POST）はpostForObjectを使ったので、更新処理はpatchForObjectを使用することにしました。

patchForObjectメソッド

第一引数：送信先のURL
第二引数：リクエスト情報（ヘッダーやボディ等）
第三引数：レスポンスボディの型
第四引数：URLのパラメータ

以下記事を見て、そのままでは使えないことを確認しました。

しかし、この通りやってもできませんでした。

エラーメッセージから推測できたのですが、Spring Framework 6.0よりApache HttpClient5になっていました。
画面側プロジェクトのpom.xmlに以下が必要になります。

pom.xml

<!-- https://mvnrepository.com/artifact/org.apache.httpcomponents.client5/httpclient5 -->
<dependency>
    <groupId>org.apache.httpcomponents.client5</groupId>
    <artifactId>httpclient5</artifactId>
    <version>5.3.1</version>
</dependency>

画面側プロジェクト

ManualsController.java

// マニュアルAPI URL（パラメータあり）
private static final String API_URL_PARAM = "http://localhost:8081/manual-api/{id}";

// 更新処理
@Transactional
@PostMapping("/manual/update")
public String update(int manualId,
                     @ModelAttribute @Validated ManualsForm manualsForm,
                     BindingResult result,
                     Model model) {
    // 入力エラーチェック
    if (result.hasErrors()) {
        return edit(manualId, manualsForm, model);
    }

    // FormをEntityにセットする処理は省略
    Manuals manual = setEntity(manualsForm);
    // マニュアルID
    manual.setManualId(manualId);
    
    // ★更新
    Manuals manualInfo = restTemplate.patchForObject(API_URL_PARAM, manual, Manuals.class, manualId);

    return "redirect:/manual/list";
}

API側プロジェクト

ManualsController.java

@PatchMapping("/manual-api/{manualId}")
public ResponseEntity<Manuals> update(@PathVariable int manualId, @RequestBody Manuals manual) {
    // 更新
    manualsMapper.update(manual);
    return ResponseEntity.ok(manual);
}

さいごに

結果として当初の設計通りPUTに修正しましたが、PATCHでも実装でき勉強になりました。