#0. はじめに
Pythonのバージョンを管理するpyenv。Mac,Linuxでは従来のPythonバージョンを呼び出すパスがSystemとして搭載されているがWindowsにはない。Qiita等多数のサイトを検索したが出てこなかったため、WindowsのversionsにSystemとして従来のPythonパスを追加する方法を以下にまとめる。動画解説はここをクリック。
#1. シンボリックリンク
シンボリックリンクとはディレクトリを参照するものであり、ショートカットと似たようなものである。これらの違いは種類がフォルダとなるかショートカットになるかの違いだ。
versionsに従来Pythonのフォルダショートカットを作成したが読み込むことができなかった。恐らくpyenvコマンドのversions
はフォルダしか認識していないのだろう。管理者権限で開いたコマンドプロントで以下を叩くとシンボリックリンクが作成される。
mklink /D <作成するディレクトリのパス> <既存のディレクトリのパス>
#2. Systemとして追加
早速追加していこう。管理者権限で開いたコマンドプロントで以下を叩く。
mklink /D C:\Users\mai\.pyenv\pyenv-win\versions\System C:\Users\mai\AppData\Local\Programs\Python
Pythonやpyenv-winのインストール先を変更していなければ私と同じパスになっているだろう。
versions
で確認してもらうとインストールしたバージョンと同じようにSystemが表示される。後はバージョン変更と同様に
pyenv global System
と叩けば従来Pythonのバージョンになる。
#3. まとめ
このやり方では追加したSystemと従来のPythonは同期している。そのためpyenv環境下でインストールしたライブラリはpyenv環境を消して本来のPythonに戻った時にも残っているため注意が必要である。