はじめに
AndroidのSDKにはADB(Android Debug Bridge)というツールが用意されていますが、
代表的な機能は使うけれど、あまり細かい機能まで調べたことはありませんでした。
ADBはAndroid SDKのplatform-tools に含まれています。
Android側との通信を受け持ってくれて現在利用可能なデバイス・エミュレータの列挙や、シェルコマンドの発行、ファイルの転送、アプリのインストール・アンインストールなどが行えます。
アプリをインストール(アンインストール)したり、接続しているデバイスを調べたりするくらいのことは使っても、
それ以外の機能はあまり使ったことがなかったのでまとめてみました。
基本
ADBのバージョン
adb version
接続している端末の確認
adb devices
アプリインストール
adb install xxxx.apk
アプリアンインストール
adb uninstall パッケージ名
すでに端末に同じ署名のapkがインストールされてる場合
adb install -r xxxx.apk
覚えておくと便利かも
Wi-Fi環境でADB接続
- 端末をPCと同一のWi-Fi環境に接続させIPアドレスをメモなどで控えておく
- Android 端末と PC を USB ケーブルで接続
- TCPIPモードでホストのadbを再起動(下記コマンドを入力)
adb tcpip 5555
- adb connect Android端末のIPアドレス(さっきメモしたアドレス):5555
これで完了です。USBを外してもデバッガも使えるし、アプリのインストール・アンインストールもできます。
使用する機会はあまりないかもしれませんが、
別の人にアプリをテストしてもらっているときとか使うときがあるかも!?
Textをコマンドで入力(フォームなど)
毎回ID/PASSを入力したりコピペしたりするのが面倒だったりします。
まずは下記コマンドを入力してshellを起動します。
adb shell
これで準備ができました。
次に入力したいところを選択している状態で下記のように入力していけばいいです。
input text hoge
終了時にはexit
で終わらます。
一度の入力でも可能。
adb shell input text hoge
インストールされているアプリパッケージを取得
イントールされているアプリのパッケージ名を知りたいときなんかもあります。
adb shell pm list package
端末のバージョン
adb shell getprop ro.build.version.release
データ削除
adb shell pm clear パッケージ名
強制終了
強制的にアプリを終了させます。
adb shell am force-stop パッケージ名
アプリ内のデータベース(sqlite)を確認
新規参画のときなどはDBの中身からテーブル一覧をみたり、
最初にどんなデータが入っているのかを見たほうが仕様書を見るよりわかりやすかったりすることもあります。
まずはデータベースのある場所に移動します。
cd data/data/パッケージ名/databases
lsコマンドで中を確認したいファイル名を出力してから、下記を実行。
slete3 ファイル名
あとはsql文を打つだけです。