Macでキャッシュを確認・削除する方法まとめ
Macを長く使っていると、アプリやシステムが生成するキャッシュファイルがどんどん蓄積され、ストレージを圧迫することがあります。ここでは、コマンドライン(ターミナル)を使ってキャッシュの確認から削除までを行う方法を紹介します。
🔍 1. ユーザーキャッシュの確認
ユーザーのキャッシュは以下のディレクトリに保存されています:
~/Library/Caches
容量を確認するには:
echo "ユーザーキャッシュ一覧:"
du -sh ~/Library/Caches/* | sort -hr
上記コマンドで、キャッシュフォルダを容量の大きい順に表示します。結果の例:
4.0G ~/Library/Caches/Google
2.5G ~/Library/Caches/com.spotify.client
1.1G ~/Library/Caches/Homebrew
1.0G ~/Library/Caches/pip
777M ~/Library/Caches/com.apple.python
⚙️ 2. システムキャッシュの確認
システム全体のキャッシュは以下のディレクトリにあります:
/Library/Caches
確認コマンド:
echo "システムキャッシュ一覧:"
sudo du -sh /Library/Caches/* | sort -hr
🧹 3. キャッシュ削除コマンド一覧
容量を圧迫しているキャッシュを削除するには、以下のコマンドを使用します。
✅ Google ChromeなどGoogle系キャッシュ
rm -rf ~/Library/Caches/Google/*
✅ Spotifyキャッシュ
rm -rf ~/Library/Caches/com.spotify.client/*
✅ Homebrewキャッシュ(推奨方法)
brew cleanup -s
✅ pipキャッシュ(推奨方法)
pip cache purge
⚠️ macOS標準Pythonキャッシュ(削除非推奨)
# 基本的に削除不要
ls ~/Library/Caches/com.apple.python
🧰 4. 一括実行スクリプト(まとめて掃除)
以下のコマンドをまとめて実行すると、安全に主要キャッシュを削除できます:
echo "Homebrewキャッシュ削除中..." && brew cleanup -s
echo "pipキャッシュ削除中..." && pip cache purge -y
echo "Google/Spotifyキャッシュ削除中..." && rm -rf ~/Library/Caches/{Google,com.spotify.client}/*
⚠️ 注意点
-
rm -rfコマンドは取り消し不可能です。パスを間違えるとシステムが壊れる可能性があります。 - 一部のキャッシュは削除後に再生成されるため、初回起動がやや遅くなることがあります。
- 削除後はMacを再起動するとより効果的です。
✅ まとめ
| キャッシュ種別 | 削除コマンド | 安全性 |
|---|---|---|
| Google Chrome | rm -rf ~/Library/Caches/Google/* |
◎ |
| Spotify | rm -rf ~/Library/Caches/com.spotify.client/* |
◎ |
| Homebrew | brew cleanup -s |
◎(推奨) |
| pip | pip cache purge |
◎(推奨) |
| Apple Python | 削除不要 | ○ |
これらの操作を定期的に行うことで、Macの動作を軽快に保ち、不要なストレージ使用を抑えることができます。