最近、データ分析のためにJupyter Notebookを使うことが多くなりましたので、使用方法をまとめました。本記事は随時更新してまいります。
#使い始める前に
Anacondaでインストールすれば、Jupyter Notebook自体はすぐに使えるようになります。
が、便利に使うために以下の対策等をしておいた方が良いです。
###①matplotlibの文字化け対策
何もしないと日本語が文字化けするため、日本語フォントをインストールし、Jupyter Notebookに適用します。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
【Python】matplotlibを日本語化する
###②拡張機能「Table of Contents(2)」の有効化
ノートが長くなると、目的の箇所を探すのが大変になります。
なのでjupyter_contrib_nbextensionsをインストールし、拡張機能「Table of Contents(2)」を有効にしておくと良いです。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
Jupyter notebookのextensionを使ってオレオレPythonチートシートを作る
#基本操作
頻繁に使うもののみ抜粋しました。
###編集モード/コマンドモード共通
- セルの実行:Ctrl-Enter
- セルの実行 → 下のセルを選択:Shift-Enter
- セルの実行 → 下にセルを挿入:Alt-Enter
- 保存:Ctrl-s
###編集モード
- コマンドモードに移行:Esc
- 実行中のコードの中断:Ctrl-C
- タブ補完:変数名・メソッド名などを途中まで入力した状態でタブ
- オブジェクトイントロスペクション(オブジェクトの一般情報やdocstringを見る):変数の前または後に?をつけてセルを実行
###コマンドモード
- 編集モードに移行:Enter
- ショートカットキーの一覧表示:(コマンドモードで)h
- セルをコードに変更:y
- セルをマークダウンに変更:m
- マークダウンで見出し作成:1~6
- セルの追加(選択中のセルの上):a
- セルの追加(選択中のセルの下):b
- セルのコピー:c
- セルの切り取り:x
- セルの貼り付け(下):v
- セルの貼り付け(上):Shift-v
- セルの削除(選択中のセル):dd
- 検索と置換:f
#マジックコマンド
Jupyter Notebook独自のコマンドです。
- %magic:全マジックコマンドの詳細記述を表示
- %time 命令(メソッドなど):命令実行時間の計測
- %timeit 命令(メソッドなど):命令実行時間の計測(複数回)※実行時間が極短い命令の計測に有効
- %debug:直前に発生した例外に対して、トレースバックの最下部から開始
- %run Pythonファイル名 コマンドライン引数(オプション):Pythonプログラムの起動
- %who, %who_ls, %whos 型名・変数名など:利用中の名前空間内で定義された、その種類の変数リストを返す(%whoは一覧で、%who_lsはリストで、%whosは整形した一覧で返す)
- %reset:名前空間から変数を含めた名前を除去
- %matplotlib inline:Matplotlibをインライン表示する
#Pandas関連
- display関数:print関数ではなくこちらを使えば罫線つき表示ができる
#その他
###スライド化
pip install rise
でRISEをインストールすると使える。
#参考文献
- Wes McKinney(2018)「Pythonによるデータ分析入門 第2版 -NumPy, pandasを使ったデータ処理」,オライリー・ジャパン