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JavaScriptの単項プラス演算子を知らなかったので笑えなかった人

Last updated at Posted at 2024-06-26

背景

twitterで以下のコードを見た。

('b' + 'a' + + 'a' + 'a').toLowerCase()
> "banana"

あ~NaNが関わってるやつね~!わはは!
JavaScriptあるある~!あはは!あは...ん?え?なんで?(疑問)

調査

JavaScriptは少し知っているので、NaNが関係しているジョークだとは理解できたが、真ん中あたりのプラスが NaN に置き換わるとした場合、何故 bananaa(aが2つ)を返さないのか?

と疑問に思ったため、Chromeで実際に実行してみた。

結果、以下のように + ‘a’ の部分が丸々 NaN に置き換わり、文字列化して ‘baNaNa’.toLowerCase() という出力だと理解できた。

+'a'
> NaN

では、なぜ +‘a‘ が NaN になるのか?
調べてみると、JavaScriptには単項プラス演算子、というものが存在するようだ。
5年くらい業務で書いていたが全く知らなかった。

用途は数値変換用。文字列でも変換可能なら数値に変換するとのことだが、数値に変換できない場合はNaNが返る。

+'12345'
> 12345 // 数値に変換してくれる

+'test'
> NaN // 数値に変換できないので NaN が返ってくる

単項プラスの優先度は加算より高いため先に処理される。

結論

単項プラス演算子を知っていれば笑うことができたネタだった。
一つ賢くなった。わっはっは。

('b' + 'a' + + 'a' + 'a').toLowerCase()
-> ('b' + 'a' + NaN + 'a').toLowerCase()
-> ('baNaNa').toLowerCase()
-> 'banana'

引用元

twitter.com/ryanels4/status/1805439977557225648?s=46&t=Ts9q1dl1k6E85syc_FvwxQ

参考文献

https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Operators/Unary_plus
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Operators/Operator_precedence

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