こんにちは
先日、Github Universe Recap Tokyo 2024参加してきました!
New Relicのブースにもお邪魔しましたよー!
オフィスから3分でめちゃくちゃ近かったです。
New Relic vs CloudWatch/Datadog/Sentry
さて、会社個人双方で利用している「New Relic」ですが、初見の時は類似サービスになりそうなCloudWatch/Datadog/Sentryとどう違う特性があるのか、疑問に思っていました。
そこで優位性に関してまとめてみました
基本機能に関する特徴
特徴 | New Relic | CloudWatch | Datadog | Sentry |
---|---|---|---|---|
主な機能 | APMに特化、リアルタイムトレース、エラー分析 | AWSリソース監視、メトリクス・ログ収集 | 包括的な監視(インフラ、APM、ログ) | エラートラッキング、パフォーマンス監視 |
UI/UX | 直感的で使いやすい、データ可視化が容易 | AWS環境に最適化、カスタマイズ性低い | 機能豊富だが複雑、学習曲線が急 | シンプルで使いやすい、APM機能は限定的 |
データ取り込みコスト | $0.30/GB、100GBまで無料プランあり | 従量課金制、コストが膨らむ可能性 | ホスト数基準、大規模環境で高額化の可能性 | 無料プランあり(機能制限あり) |
統合機能 | 50以上のサービスと統合、AWS連携強力 | AWSサービスとの統合が強力 | 750以上のツールと統合可能 | エラートラッキング特化の統合機能 |
リアルタイム監視 | アプリケーションパフォーマンスの即時監視が得意 | AWSリソースに限定されがち | インフラとアプリケーション両方可能 | エラー追跡に優れる |
スケーラビリティ | 大規模データセットに対応 | AWS環境内で高い | 大規模クラウド環境でも効果的 | 良好だが大規模インフラには不向き |
包括的なアプリケーションパフォーマンス管理(APM)
New Relicは、APMに特化した強力な機能を提供しています。これにより、開発者はアプリケーションのパフォーマンスを詳細に監視し、トランザクショントレースやエラー分析を通じて問題を迅速に特定できます。特に、リアルタイムでのユーザーインタラクションの監視やパフォーマンスボトルネックの特定に優れています。
ユーザーフレンドリーなインターフェース
New Relicは直感的なデザインを採用しており、新しいユーザーでも迅速にシステムを利用開始できます。これは、DatadogやCloudWatchなどの競合製品と比較して、特に技術的な専門知識が少ないチームにとって大きな利点となります。
多言語サポート
New Relicは、Java、.NET、Ruby、Pythonなど、多様なプログラミング言語でのアプリケーションパフォーマンス管理をサポートしています。この柔軟性は、多言語環境で作業する開発チームにとって非常に価値があります。
コスト効率の良い価格モデル
New Relicは、データ取り込み量に基づくシンプルな価格体系を採用しています。これにより、大規模なデータを扱う際にも予測可能なコスト管理が可能です。一方、DatadogやCloudWatchは使用量が増えるとコストが急増する可能性があります。
統合された可観測性プラットフォーム
New Relicは、ログ、メトリクス、トレースを一元管理できる統合プラットフォームを提供しています。この統合的アプローチにより、異なるデータソースからの情報を相関させることでトラブルシューティングを改善し、平均復旧時間(MTTR)を短縮することができます。
ユーザー操作の可視化
New Relicは、ブラウザ上でのユーザー操作を記録し再生する機能を強化しています。これにより、ユーザー体験をより深く理解し、アプリケーションの品質改善に役立てることができます。
モバイルアプリケーションの監視機能
モバイルアプリのクラッシュに至るまでのユーザー操作を可視化し、その経路を直感的に把握できる機能を提供しています。これにより、クラッシュの原因特定が迅速化されます。
連携・セットアップ・メンテナンス容易性
特徴 | New Relic | CloudWatch | Datadog | Sentry |
---|---|---|---|---|
設定の容易さ | ユーザーフレンドリーなインターフェースで、迅速なセットアップが可能。APM機能が強化されており、アプリケーションの監視が簡単。 | AWS環境に特化しているが、設定が複雑であることが多い。 | 初期設定はやや複雑だが、豊富なドキュメントが提供されている。 | 簡単なセットアップで、特にエラーログの収集が容易。 |
メンテナンス管理 | 自動化されたメンテナンス機能があり、ユーザーは手間をかけずに運用できる。 | AWSサービスとの統合が強力だが、手動での管理が必要な場合も多い。 | リアルタイム監視とアラート機能が充実しており、メンテナンス負担を軽減。 | エラー追跡に特化しており、メンテナンスは比較的簡単。 |
通知の容易性 | Slackなどの通知機能が強力で、カスタマイズ可能なアラート設定が可能。リアルタイムでの問題検出と通知が迅速。 | SNSやメールによる通知は可能だが、カスタマイズ性は低い。 | 多様な通知オプションを提供し、Slackとの統合もスムーズ。 | エラー発生時の通知は迅速だが、カスタマイズには限界あり。 |
データ可視化 | 詳細なトランザクショントレースやダッシュボード機能を提供し、アプリケーションパフォーマンスを深く分析可能。 | 基本的な可視化機能はあるが、高度な分析には追加設定が必要。 | 強力なデータ可視化ツールを持ち、多様なダッシュボードを作成可能。 | 主にエラー分析に特化しており、全体的な可視化には限界あり。 |
コスト構造 | データ取り込み量とユーザー数に基づくシンプルな価格体系で予測可能性が高い。 | ホスト単位での課金体系だが、大規模になるとコスト増加のリスクあり。 | 従量課金制であり、大規模環境ではコストが高くなる可能性あり。 | 無料プランもあるが、大規模利用時にはコスト増加することもある。 |
使いやすさと迅速なセットアップ
New Relicは、ユーザーフレンドリーなインターフェースを提供し、迅速なセットアップが可能です。特にAPM(アプリケーションパフォーマンス管理)機能が強化されており、アプリケーションの監視が容易です。
統合されたプラットフォーム
New Relicは「オールインワンオブザーバビリティプラットフォーム」として機能し、APM、インフラストラクチャ監視、ブラウザ監視、ログ管理などを統合しています。これにより、異なるデータソースからの情報を一元的に可視化できます。
リアルタイムデータ収集
New Relicは30秒ごとの粒度でデータを収集し、瞬時のトラフィック変動や問題を把握することが可能です。これにより、問題発生時の迅速なトラブルシューティングが実現します。
AI対応のインサイト機能
New RelicはAI技術を活用した異常検知やパフォーマンスの予測分析を行います。これにより、潜在的な問題を事前に把握し、顧客への影響を最小限に抑えることができます。
柔軟なカスタマイズ
ユーザーは特定のビジネスニーズに応じてダッシュボードやアラート設定を調整できるため、自社の運用環境に最適化された可視化が実現します。
Slack通知の容易さ
New RelicはSlackとの統合が強化されており、アラートや重要な通知をSlackチャンネルに直接送信できます。設定も比較的簡単で、カスタマイズ可能なアラート設定が可能です。
コスト予測の容易さ
データ取り込み量とユーザー数に基づくシンプルな価格体系を採用しており、コストの予測可能性が高いです。
結論
小規模から中規模のプロジェクト
New RelicやSentryがおすすめだなと思いました。特にNew RelicはAPM機能とインフラ監視を統合しているため、小規模チームでも効果的に利用できます。導入に関しても負荷がなく、セットアップも簡単だった印象です。
大規模プロジェクト
DatadogやNew Relicが適していると思いました。Datadogは複雑な環境での監視に強みがありますが、コストが高くなる可能性があります。最近はSignozHQがコストが安くて、Datadog比較でいいかもと言われてましたね。
結論書きながら、SignozHQと比較すべきだったかもと思いました。
ref: https://x.com/gaijineers/status/1735963032222888065?s=46&t=9nIs0w60Gppor5F1LXjEpA
New Relicは透明性のある価格体系と大規模データ処理能力を持つため、有力な選択肢となるでしょう!