背景・目的

以前、Amazon Route 53を整理してみたや、Amazon Route 53 Resolverを整理してみたでは、Route 53関連の知識について整理しました。

今回は、実際にRoute 53を使ってドメインを登録してみます。

まとめ

下記に特徴を整理します

特徴	説明
Route 53 プロファイル	・DNS関連のRoute 53の設定を多くのVPC、AWSアカウントに適用して管理が可能・プロファイルを使用すると、多数のVPCのDNS設定を1つのVPCで管理するように、簡単に管理可能
プロファイルに関連付けることができるリソース	・プライベートホストゾーンとそこで指定された設定・Route 53 リゾルバルール・DNS ファイアウォールルールグループ
VPC設定の一部は、プロファイル上で直接管理される	・リゾルバールールの逆引き DNS Lookup 構成・DNSファイアウォールの障害モードの設定・DNSSEC検証構成
ホストゾーン	・ホストゾーンは、レコードのコンテナ・レコードには、そのドメインやサブドメインの特定のドメインのトラフィックをどのようにルーティングするかに関する情報を保持する・ホストゾーンの名前と対応するドメインの名前は同じ
ホストゾーンの種類	下記の2つがある・パブリックホストゾーン・プライベートホストゾーン

概要

料金

ドメイン

ドメイン名の料金は、TLDにより異なります。料金表は、こちらから参照できます。Amazon Route 53 Pricing for Domain Registrationを参照してください。

Route 53 プロファイル

ルート53 プロファイルの場合、1 つのアカウントで作成されたプロファイルに関連するプロファイルと VPC の関連付けが 100 個まで、1 つの AWS アカウントあたり 1 時間あたりの料金は 0.75 USD です。最初の 100 のアソシエーションを超えると、プロファイルと VPC のアソシエーション 1 時間あたり 0.0014 USD の料金がかかります。最初の 100 件のプロファイルと VPC の関連付けの基本階層の時間単価には、AWS アカウントが所有するすべてのプロファイルの関連付けが含まれます。

ルート53 プロファイルは、1つのアカウントで作成されたプロファイルに関連するプロファイルとVPCの関連付けが100個まで、1つのAWSアカウントあたり1Hあたりの料金が0.75 USDかかる
最初の100個のアソシエーションを超えるとプロファイルと VPC のアソシエーション 1Hあたり、0.0014 USDの料金がかかる

Route 53 プロファイル

Route 53 プロファイルを使用すると、DNS 関連の Route 53 設定を多くの VPC およびさまざまな AWS アカウントに適用して管理できます。プロファイルを使用すると、多数の VPC の DNS 設定を 1 つの VPC で管理するのと同じくらい簡単に管理できるようになり、プロファイルを更新すると、その設定がそのプロファイルに関連付けられたすべての VPC に反映されます。 AWS RAM を使用して、同じリージョン内の AWS アカウントとプロファイルを共有することもできます。現在 Route 53 でサポートされており、プロファイルに関連付けることができるリソースは次のとおりです。

DNS関連のRoute 53の設定を多くのVPC、AWSアカウントに適用して管理が可能
プロファイルを使用すると、多数のVPCのDNS設定を1つのVPCで管理するように、簡単に管理可能
プロファイルに関連付けることができるリソース
VPC設定の一部は、プロファイル上で直接管理される

新しいドメインの登録

Route 53に登録できる最上位ドメイン

Amazon Route 53 に登録できる最上位ドメインをご確認ください

ドメイン名の変更

正しくないドメイン名を誤って登録した場合、そのドメイン名を変更することはできません。代わりに、別のドメイン名を登録し、正しい名前を指定する必要があります。また、誤って登録したドメイン名の返金を受け取ることはできません。

ドメイン名を変更することはできない。また、返金もできない

ホストゾーンの料金

ドメインを Route 53 に登録する際に、そのドメインのホストゾーンが自動的に作成されます。そのホストゾーンについては、ドメイン登録の年間料金に加えて少額の月額料金がかかります。このホストゾーンには、ドメインのトラフィックを Amazon EC2 CloudFront インスタンスやディストリビューションなどにルーティングする方法に関する情報が格納されます。ドメインを今すぐ使用するわけでない場合は、ホストゾーンを削除できます。ドメインの登録から 12 時間以内にホストゾーンを削除した場合、 AWS 請求書にホストゾーンの料金は記載されません。また、お客様のドメインに関して受ける DNS クエリについても、少額の料金がかかります。詳細については、「Amazon Route 53 料金表」を参照してください。

ドメインをRoute 53に登録する際、そのドメインのホストゾーンが自動的に作成可能
ホストゾーンについて、少額の月額料金がかかる

ドメインのホストゾーンの置き換え

ドメイン用の新しいホストゾーンを作成した場合、この新しいホストゾーン用に同じネームサーバーを使用するためには、そのドメイン用にネームサーバーの更新を行う必要があります。詳細については、「Route 53 に登録されているドメインのホストゾーンの置き換え」を参照してください。

ドメイン用の新しいホストゾーンを作成した場合、新しいホストゾーン用に同じネームサーバを使用するために、そのドメインようにネームサーバの更新を行う必要がある

ホストゾーン

ホストゾーンの使用を基に整理します

ホストゾーンはレコードのコンテナであり、レコードには example.com やそのサブドメイン (acme.example.com や zenith.example.com) の特定のドメインのトラフィックをどのようにルーティングするかに関する情報を保持します。ホストゾーンの名前と対応するドメインの名前は同じです。ホストゾーンには次の 2 つのタイプがあります。

ホストゾーンは、レコードのコンテナ
レコードには、そのドメインやサブドメインの特定のドメインのトラフィックをどのようにルーティングするかに関する情報を保持する
ホストゾーンの名前と対応するドメインの名前は同じ

パブリックホストゾーンには、トラフィックをインターネットでどのようにルーティングするかを指定するレコードが含まれています。詳細については、「パブリックホストゾーンの使用」を参照してください。

プライベートホストゾーンには、トラフィックを Amazon VPC でどのようにルーティングするかを指定するレコードが含まれています。詳細については、「プライベートホストゾーンの使用」を参照してください。

ホストゾーンは下記の2つのタイプがある
- パブリックホストゾーン
  - トラフィックをインターネットでどのようにルーティングするか指定するレコードが含まれる
- プライベートホストゾーン
  - トラフィックをVPCでどのようにルーティングするか指定するレコードが含まれる

実践

新しいドメインの登録を元に試します。

ドメインの登録

申請

AWSにサインインします
Route 53に移動します
画面右の「開始する」をクリックします
「ドメインを登録」選択し、「開始する」をクリックします
ドメインを検索し、「選択」をクリックします
ドメインが選択されますので、「チェックアウトに進む」をクリックします
料金で、期間（料金）①「」を選択肢、②「自動更新をオン」（デフォルトでオンなっています）、③「次へ」をクリックします
下記を入力します
- 連絡先のタイプ：個人、会社等
- 氏名
- メール
- 電話番号
- 住所
管理者、技術者、請求に関する連絡先を登録者と同じ、プライバシー保護を有効にします
- ※プライバシー保護を有効にすることで、Whoisから検索されないにします
確認画面で、利用規約にチェックし、「送信」をクリックします
登録済みドメインはまだありません。メールが送られてくるとのことです

メールアドレスの検証

メールが3通飛んできます。このうち、Verify your email addressを開き、メールのリンクをクリックし検証します
- Amazon Registrar サインアップの確認
- Amazon Web Services Invoice Available
- Verify your email address for {ドメイン名}
Your email address was verified for Amazon Route 53 domain registrationのメールが飛んできます
ナビゲーションペインで、ドメイン＞リクエストをクリックします
ステータスは「進行中」になっています
しばらくすると「成功」になります
whoisで検索してみます。Registrarにregistrar.amazon.comが表示されました。
```
whois {ドメイン名}
===
Registrar URL: https://registrar.amazon.com
```

ドメインの確認

ナビゲーションペインで「登録済みドメイン」を選択します
登録されていました

ホストゾーンの確認

ナビゲーションペインで「ホストゾーン」を選択します
ホストゾーンが登録されています
ホストゾーン名をクリックします
NSレコードと、SOAレコードの2件が登録されていました

考察

今回、Route 53でドメインを登録してみました。次回以降は、ホストゾーンの設定等を行ってみようと思います。

参考