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Spring Boot のデータアクセスにDBFluteを使う

Last updated at Posted at 2023-12-16

目的

Springと親和性の高いOSS DBFluteですが、公式ドキュメントでSpring Boot固有の説明があまりないためアドベントカレンダーで世に出します。

環境

2023/12/15時点。下記のバージョンで動作確認して記事を書きました

  • JDK 17
  • DBFlute 1.2.7
  • Spring Boot 3.2

DBFluteを導入してみよう

Spring Bootプロジェクトを作る

Spring Initializrで Spring Bootプロジェクトを作成します。

ポイント

  1. DBFluteのセットアップがMavenベースなのでMavenを選択。Gradleを使いたい場合、実行時はGradleを使うことも可能です
  2. コンパイルと実行に必要な、JDBC と JDBCドライバも選択しておきます

DBFluteをセットアップする

https://dbflute.seasar.org/ja/environment/setup/maven.html の通りです。

Spring Bootでは下記を追加で行います。

  1. Spring BootはMaven Wrapperを利用しているので、DBFlute公式ドキュメントで mvnmvnw に読み替えて実行します
  2. 後述しますが、Spring BootのConfigurationをします
  3. JDBCドライバのセットアップはSpring initializeで済ませることができます

pomにDBFlute プラグインとランタイムを追加

ここまでできたら、mvnwでDBFluteエンジンをダウンロードします。

./mvnw -e dbflute:download

これで自分のSpring Bootプロジェクトの配下にmydbfluteという名前のディレクトリができ、DBFluteエンジンがダウンロードされます。

DBFluteクライアントの作成

引き続き、DBFluteクライアントを作成します。

mvnw -e dbflute:create-client

これで自分のSpring Bootプロジェクトの配下にdbflute_pomで設定した名称 という名前のディレクトリができ、DBFluteに必要な設定類が生成されています。

DBFluteプロパティの基本設定

ひとまずは最低限2つを設定します。それ以外は必要に応じて修正すれば良いので、この記事では扱いません。

  1. basicInfoMap.dfprop
  2. databaseInfoMap.dfprop

basicInfoMap.dfprop

標準でDIコンテナにSpringを利用するようになっていますので、Spring Bootを利用する場合修正不要です。

databaseInfoMap.dfprop

利用したいデータベースに応じて書き換えます。

クラスの自動生成

DDL, DMLの類を用意して自動生成します

Spring BootのDataSourceを設定する

基本的にはdatabaseInfoMap.dfpropに追加した接続情報と同じになると思いますが、アプリケーション動作専用のデータベースユーザに変更することがあるかもしれません。

セットアップ後

コードとテストを書いていきます。

Spring Boot 3.1/JDK 17/DBFlute 1.2.6でexampleを作成しています。

一部未完成ですが、参考にどうぞ。
https://github.com/dbflute-example/dbflute-example-on-springboot

導入後に必要な運用

DBFluteのバージョンアップ

manage.sh 94 を起動して、出力されるメッセージを参照してください。

スキーマの変更やデータの投入

ReplaceSchemaを利用できます。

課題

DBFluteとSpring Bootで冗長化複数DBを実現したい

2023/12時点でdbflute-example-on-springbootには未実装ですが、SpringのAbstractRoutingDataSourceを利用できます。

スキーママイグレーションでDBFluteのReplaceSchemaを使うか

DBFluteにもReplaceSchemaがあります。一方Spring BootでもFlywayとLiquibaseがサポートされています。

DBFluteをORマッパとしてのみ使い、flywayでスキーママイグレーションすることも可能です。Spring Bootの機能をどこまで使うか、DBFluteの機能をどこまで使うか決めておくと実装運用しやすいでしょう。

DBFluteとTestcontainersをどう組みあわせて使うか

作者が試せていません。試した方いらしたらぜひ教えてください。

最後に

この記事への質問などは作者までお願いします。

DBFluteへのご意見、ご感想、質問などありましたら、SlackやGoogle Groupで質問するとコミュニティで答えられます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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