はじめに
突然ですが、こんな経験ありませんか?
「This is a great opportunity to…」
いや待って、"great"ってちょっと大げさかな? "good"のほうがいい?いや"valuable"のほうがビジネスっぽい?
…30分経過。
私はこれを毎日やっていました。
英語は話せる。でも**「ネイティブが自然に書くような英語」**がどうしても出てこない。DeepLで翻訳してもGrammarlyを通しても、「正しいけどネイティブっぽくない」問題が解決しない。そこで作ったのが NativeProse です。
何が問題だったか
GrammarlyはNGを教えてくれるだけで、「どう書けばいいか」は教えてくれません。DeepLは翻訳ツールなので、英語→英語のネイティブ化には使えません。
具体的に困っていたシーン:
シーン 自分が書いた英語 ネイティブが書く英語
クライアント返信 "I received your email and understood the content." "Thanks for reaching out — got it on my end."
GitHub PRコメント "I think this implementation is not good." "This might cause issues down the line — happy to discuss alternatives."
社内Slack "Please check this document." "Could you take a look at this when you get a chance?"
左は文法的に正しい。でも右がネイティブが実際に書く英語です。この差が、私には出せなかった。
作ったもの
NativeProse — Chrome拡張機能
テキストを選択して拡張を開くと、AIがネイティブっぽい英語に書き直してくれます。しかも差分(diff)表示で「どこが変わったか」が一目でわかります。変更箇所が赤(削除)と緑(追加)で表示されるので、自分の英語のクセが視覚的に学べるのが副産物として良かったです。
技術スタック
フロントエンド: Chrome Extension (Manifest V3) + Vanilla JS
バックエンド: Python Flask + Gunicorn
AI: Google Gemini API(メイン)/ OpenAI GPT-4o-mini(フォールバック)
決済: Paddle(Webhook → ライセンスキー自動発行)
最初はGPT-4oだけで作っていましたがコストが馬鹿にならなかったのでGeminiをメインに切り替えました。フォールバック実装はこんな感じです:
def generate(text, mode):
try:
return gemini_stream(text, mode)
except Exception:
return openai_stream(text, mode)
本番でGeminiが瞬断することが何度かあったので、このフォールバックは入れて正解でした。
モードについて
🖊️ Native Mode
日常会話・メール・Slack向け。自然でカジュアルなネイティブ英語に書き直します。
Before: I will try my best to finish this task by tomorrow.
After: I'll do my best to wrap this up by tomorrow.
🎓 Academic Mode
論文・レポート・技術文書向け。フォーマルで学術的なトーンに整えます。
Before: The results show that the method works well.
After: The experimental results demonstrate that the proposed method achieves superior performance.
実際の使い方
Chromeウェブストアからインストール
書いたテキストを選択
拡張アイコンをクリック
モードを選んで「Rewrite」ボタン
差分を確認してコピー
無料プランは1日10回まで。毎日使いたい方向けに月額$9(年払い$79)のプランもあります。
作ってみてわかったこと
プロンプトエンジニアリングが全てを決める
「ネイティブっぽく書き直して」とAIに頼んでも最初は全然ダメでした。今のプロンプトは「元の意図を保持する」「過度にフォーマルにしない」「変えるべき箇所だけ変える」というルールを細かく指定しています。
diff表示が意外と難しい
Myersのdiffアルゴリズムを自前実装しようとして挫折し、最終的にdiff_match_patchライブラリに頼りました。車輪の再発明はしないに限る。
日本市場は意外と穴場
Grammarlyを知っている人は多くても、「ネイティブ化」に特化したツールはまだ少ない。ニッチを見つけることが個人開発の生命線だと改めて感じました。
まとめ
Grammarly DeepL NativeProse
文法チェック ✅ ❌ ❌
翻訳 ❌ ✅ ❌
ネイティブ化 ❌ ❌ ✅
自分が欲しいものを作る——個人開発の王道ですが、これが一番モチベーションが続くと実感しました。
👉 Chromeウェブストアはこちら
公式サイト:https://nativeprose.com
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