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Amazon Q Developer環境構築ガイド:VS Codeでの導入手順

目次

  1. 自己紹介
  2. はじめに
  3. Amazon Q Developerの料金
  4. この記事で実現できること
  5. 今回試した環境
  6. Amazon Q Developer Pro License関連の前提条件
  7. 注意事項
  8. 構築手順
  9. トラブルシューティング
  10. 次のステップ
  11. おわりに
  12. 参考リンク

自己紹介

はじめまして!株式会社ゼンリンデータコムの安井です!
私は現在、新卒2年目で、ゼンリンデータコムにてAWSについて、勉強しながら環境の構築・運用に携わっています。

私の記事では、入社してからこれまでの経験で得た知識や新しく学んだ技術について、実践的な内容を中心に情報発信していきます。
特に、今や業務に必須と言っても過言ではないAIに関して、インフラ業務で活用しながら効率的に作業をするための情報をお届けしていこうと思いますのでよろしくお願いします!

はじめに

今回は最近インフラ部門で注目をしているAmazon Q Developerの環境構築手順をご紹介します。
AWSとの連携が強力なAmazon Q Developerは、開発者だけでなくインフラエンジニアにとっても非常に有用なツールで、この先ぜひとも使いこなしたいツールになっていると思います。

Amazon Q Developerは、AWSが提供する生成AI搭載の開発支援ツールで、主な機能として以下があります。(Amazon Q Developerにチャットで自身の機能を聞いてみました)

Amazon Q Developerに「主な機能を教えて」と質問した結果:

  • コード生成・デバッグ支援: 自然言語での指示からコードを生成
  • AWSリソース操作: 対話的なAWSサービスの管理・操作
  • ドキュメント生成: コードの説明やドキュメントの自動生成

この記事では、VS Code上でAmazon Q Developerのチャット機能を利用できる環境を構築する手順を紹介します。
Amazon Q Developer初心者の方でも、生成AIを活用した開発の第一歩を踏み出せる内容となっているかなと思いますので、参考にしてみてください。

Amazon Q Developerの料金

Amazon Q Developerの料金プラン:

Free Tier(無料版)

  • 月額: 無料
  • 制限: 1か月あたり 50 件のエージェントリクエスト
  • 機能: 基本的なコード補完、チャット機能、Claudeの最新モデルへのアクセス、IDEまたはCLIでの使用

Pro(有料版)

  • 月額: $19 USD/ユーザー
  • 制限: エージェントリクエストは無制限
  • 機能: 無料利用枠に含まれるすべての機能に加えて、管理ダッシュボードとコントロールによるIDセンターのサポート、IP補償

※料金は2025年9月時点の情報です。最新の料金についてはAmazon Q Developer料金ページをご確認ください。

この記事で実現できること

  • VS Code上でAmazon Q Developerのチャット機能の利用
  • Amazon Q Developerを利用したAWSリソースの確認・操作(対話形式)

今回試した環境

  • OS: Windows 11 Pro(バージョン 23H2)
  • Python: 3.13.3
  • AWS CLI: 2.27.25
  • Visual Studio Code: 1.103.2
  • AWSアカウント: 有効なアカウントでマネジメントコンソールにアクセス可能

Amazon Q Developer Pro License関連の前提条件

  • Amazon Q Developer Pro license: 取得済み

    • 組織のAWS管理者によってライセンスが割り当て済みで、Amazon Q Developerの有料機能が利用可能な状態
    • 詳細はAmazon Q Developer公式ページを参照
  • AWS IAM Identity Center: 設定完了

    • 組織でIAM Identity Center(旧AWS SSO)が設定済み
    • ユーザーアカウント作成済み、適切な権限セット割り当て済み
    • 設定方法はAWS公式ドキュメントを参照
  • AWS Access Portal: 利用可能

    • IAM Identity Centerが提供するWebポータルにアクセス可能
    • Amazon Q Developerアプリケーションが表示される状態
    • 組織のAWS管理者から提供されるURLでアクセス

💡 ライセンス取得について
Amazon Q Developer Pro licenseの取得方法については、組織のAWS管理者にお問い合わせください。
個人での取得も可能ですが、組織での利用が一般的です。

注意事項

  • この記事はAmazon Q Developer Pro licenseを前提としています(無料版では手順が異なる場合があります)
  • 既存のPython、VS Code、AWS CLI環境がある場合は、最新版への更新を推奨します(正常に動作しない可能性があります)
  • 記事中の画像・リンクは投稿時点のものです

構築手順

1. 必要なツールのインストール

1-1. Python環境の構築

Python公式サイトから最新版をダウンロードします。

⚠️ 重要: インストール時は必ず「Add Python to PATH」を有効にしてください。

image-7.png

インストール完了画面が表示されれば成功。

動作確認

# コマンドプロンプトで実行
python --version

バージョンが表示されれば成功。表示されない場合はPCを再起動してください。

1-2. AWS CLI v2のインストール

重要: 必ずバージョン2をインストールしてください(v1では正常動作しません)。

AWS CLI公式ドキュメントからWindows用MSIインストーラー(64ビット)をダウンロードして実行します。

image-11.png

動作確認

# 新しいコマンドプロンプトで実行
aws --version

aws-cli/2.x.x が表示されれば成功。

1-3. Visual Studio Codeのインストール

VS Code公式サイトからダウンロードしてインストールします。

image-1.png

インストール時の注意点

  • 「Add to PATH」オプションを有効化
  • インストール完了後にPCを再起動

2. VS Code拡張機能の設定

2-1. Python拡張機能のインストール

VS Codeを起動し、左サイドバーの拡張機能パネルを開きます(Ctrl+Shift+XでもOK)。
「Python」で検索し、Microsoft製のPython拡張機能をインストールします。

image-9.png

インストール完了を確認してください。
「インストール済み」にPythonが追加されていれば完了です。

image-10.png

2-2. Amazon Q拡張機能のインストール

Step 1: AWS Access Portalにアクセス
「アプリケーション」タブからAmazon Q(QDevProfile-us-east-1)を選択します。
※括弧内の名称は環境により異なります。

image-2-1.png

Step 2: VS Code拡張機能の取得
「Get started for free」から「VS Code」を選択します。

image-3.png

Step 3: 拡張機能のインストール
Amazon Q拡張機能をインストールします。

image-4.png

完了後: VS Codeを再起動してください。

3. AWS認証設定

3-1. 設定ディレクトリの準備

  1. エクスプローラーで C:\Users\[ユーザー名] を開く
  2. .aws フォルダーが存在しない場合は新規作成

3-2. 認証設定ファイルの作成

.aws フォルダー内に config ファイル(拡張子なし)を作成します。

image-17.png

3-3. 認証情報の設定

configファイルに以下の形式で記載します:
※下記はAWS IAM Identity Center(旧 AWS SSO)を利用した認証の例です

[profile your-profile-name]
sso_start_url = https://*******
sso_region = *******
sso_account_id = *******
sso_role_name = *******
region = *******
output = *******

主な設定値の取得方法

  • sso_start_url: AWS Access PortalのURL(IAM Identity Centerコンソールの「設定」で確認可能)
  • sso_account_id: 対象のAWSアカウントID
  • sso_role_name: 使用するIAMロール名
  • your-profile-name: 任意のプロファイル名

4. プロキシ設定(必要な場合のみ)

VPN/プロキシ経由でアクセスする場合のみ実施してください。

VS Codeの設定ファイル(C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Code\User\settings.json)に以下を追加:

{
  "amazonQ.suppressPrompts": {
    "amazonQChatDisclaimer": true,
    "amazonQChatPairProgramming": true
  },
  "amazonQ.telemetry": false,
  "amazonQ.allowFeatureDevelopmentToRunCodeAndTests": {},
  "http.proxy": "http://*******",
  "https.proxy": "http://*******"
}

5. システム再起動

設定を確実に反映させるため、PCを再起動します。

6. Amazon Q認証の実行

6-1. 初期認証の開始

VS Codeを起動し、左サイドバーのAmazon Qアイコンをクリックします。
「Use with Pro license」を選択して「Continue」をクリックします。

image-21.png

6-2. SSO設定の入力

configファイルに記載した sso_start_urlregion を入力し、「Continue」をクリックします。

image-22.png

6-3. ブラウザ認証

ポップアップが表示されたら「Open」を選択します。

image-24.png

遷移先のブラウザで「アクセスを許可」を選択します。

image-25.png

認証が完了したことを確認します。

image-26.png

6-4. SSOログインの実行

Amazon Qチャットで以下のプロンプトを入力します:

aws sso login --profile "[実際のプロファイル名]" を実行してください。

表示されたコマンドの「Run」ボタンをクリックします。

image-27.png

遷移先のブラウザで「許可」を選択します。

image-28.png

認証コードを確認し、「確認して続行」を選択します。

image-29.png

7. 動作確認

ここまでの操作でログインが完了したら、VS Code上でAmazon Q Developerのチャット機能を利用する準備は完了です。
これでチャットは利用可能なので、以下のプロンプトで動作を確認したり、色々チャットで質問してみたりしてください:

基本的な確認

現在のAWSアカウント情報を教えてください。

リソース確認の例

このアカウントのEC2インスタンス一覧を表示してください。

リージョン情報の確認

利用可能なAWSリージョンを教えてください。

トラブルシューティング

1. コマンドが認識されない

症状: python --versionaws --version で「認識されません」エラー

解決方法:

  1. PCの再起動
  2. 環境変数PATHの確認
  3. Python/AWS CLIを再インストールし、再インストール時に「Add to PATH」を有効化

2. Amazon Q拡張機能の問題

症状: 拡張機能がインストールできない・表示されない

解決方法:

  1. VS Codeを管理者権限で実行
  2. VS Codeを最新版にアップデート
  3. 拡張機能の検索で「Amazon Q」と入力して手動でインストール

3. SSO認証エラー

症状: aws sso login でエラーが発生

解決方法:

  1. configファイルの設定値を再確認
  2. ブラウザキャッシュをクリア
  3. aws sso logout --profile [プロファイル名] 実行後に再ログイン

4. プロキシ環境での接続問題

症状: VPN/プロキシ環境でAmazon Qに接続できない

解決方法:

  1. VS Codeの設定ファイル(settings.json)にプロキシ設定を追加
  2. ファイアウォール設定でAWSドメインを許可
  3. プロキシサーバーの設定を確認

5. 権限関連エラー

症状: AWSリソースにアクセスできない

解決方法:

  1. IAM Identity Centerの権限設定を確認
  2. 使用中のIAMロールの権限を確認

次のステップ

環境構築が完了したら、チャットに聞きながら色々な作業を試してみてください。
例えば、下記のような活用方法もあります!

基本的な活用例

  • インフラコードの生成: CloudFormationテンプレートやTerraformコードの作成
  • AWSリソースの管理: EC2、S3、RDSなどの操作・確認
  • トラブルシューティング: エラーログの解析や解決策の提案

発展的な活用例

  • セキュリティ設定の確認: IAMポリシーやセキュリティグループの検証
  • コスト最適化: リソース使用状況の分析と改善提案
  • 自動化スクリプト: AWS CLIやSDKを使った運用スクリプトの生成
  • ドキュメント作成: 構築手順書やRunbookの生成

おわりに

今回は、VS Code上でAmazon Q Developerのチャット機能を利用できる環境構築手順をご紹介しました。

Amazon Q Developerは単なるコード生成ツールではなく、AWSインフラの運用・管理を効率化する強力なパートナーとなっています。
対話形式でリソースの確認や操作ができるため、使い方によっては作業時間の大幅な短縮や作業効率の向上も可能だと思いますのて、ぜひインフラ業務で様々な生成AIの活用方法を試してみてください。
そのための第一歩として今回の内容がお役に立てば嬉しいです。

今後も、実際の業務で役立つインフラ技術やAWSサービスの活用方法について、実践的な内容を発信していきます。
ご質問やご要望がございましたら、お気軽にコメントでお知らせください!

参考リンク

公式ドキュメント・サイト

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