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こんにちは、座禅いぬです。
この記事はマナビDX Quest で得たもの Advent Calendar 2025 シーズン2の5日目の記事です。シリーズ2を一人で全部埋めてみようと思い立ったのはいいけど、さすがにちょっと大変。でもいい修行になりそうです。

昨日の記事で、Deep Researchで自分の文体を分析してルールブック化する話を書きました。業務効率化や勉強会発表、プレゼン作成などにおいてこの取り組みは意義があると思っています。その検証中で、何度も同じプロンプトを投げ続けていることに気づいて、Claude Codeに「これ仕組み化するいい方法ないの?」と聞いたところ、アドバイスをくれました。それがカスタムコマンドです。

カスタムコマンドis何?

Claude Codeには、自分でオリジナルのコマンドを作る機能があります。Markdownファイルに「こういう指示を出してね」と書いて、.claude/commands/ に置くだけ。あとは /コマンド名 で呼び出せる。

細かい仕様の話は公式ドキュメントに任せますが、Claude Codeでコードを書くときにレビューさせたりするのに使うものだと思います。ところが、自分のように非エンジニアがドキュメントベースで思考を自動化させるのにも非常に効果的だと感じました。

今回は、僕が実際に作って使っているコマンドを2つ紹介します。

コマンド1:/qiita(記事生成)

昨日作ったルールブックを使うコマンドです。

---
description: 座禅いぬスタイルでQiita記事を生成する
argument-hint: [タイトルまたはテーマ]
---

以下のルールブックと過去記事を参照して、座禅いぬスタイルのQiita記事を生成してください。

## ルールブック

@/claude/rules/qiita_writing_rules.md

## 過去記事(リズムを掴むために読む)

@/note/かけ算人材になろう.md
@/note/マルチペルソナシミュレータで不安を減らそう.md

## 生成する記事

**テーマ/タイトル**: $ARGUMENTS

/qiita Claude Codeで〇〇する方法 と打つだけで、自分の文体で記事を生成してくれます。

ポイントは2つ。まず @ でファイルを参照できること。@/claude/rules/qiita_writing_rules.md と書くと、そのファイルの中身がプロンプトに展開されます。ルールブックを毎回コピペしなくていいわけですね。

もう1つは、ルールブックだけでなく過去記事も読ませること。ルールは抽象化された情報なので、どうしても「それっぽいけど何か違う」文章になりがちです。実際の記事を読ませることで、段落の長さ、表現のリズム、口語の頻度などを「体感」させる。これで下書きを作っておいて、それをたたき台にして記事を書くとスピードが激変します。

コマンド2:/branch(メモ分岐)

次の記事で詳しく書こうと思っている内容に関係しているのですが、Zettelkastenのメモを分岐させるコマンドです。

---
description: メモを演繹的に分岐させてサポートメモ候補を提案する
argument-hint: [memo-file-path]
---

以下のメモを読んでください。

@$1

このメモのメッセージ(主張)を抽出し、以下の観点でサポートメモの候補を3つ提案してください。

1. Why(なぜそう言えるのか)
2. Why(別の根拠)
3. How(どうやって実現するのか)

各候補は「〇〇である」「△△すべきだ」というメッセージ形式で提案してください。

/branch memo/アイデア.md と打つと、そのメモから派生するサポートメモの候補を出してくれます。

これ、何をやっているかというと、ピラミッド原則の逆適用です。ピラミッド原則は「結論→Why×2→How」という構造で文章を組み立てます。このコマンドは、1つのメッセージ(結論)から「Why×2 + How」の3つのサポートメモを生成していく。

例えば「カスタムコマンドは便利だ」というメモがあったら、「なぜ便利か(繰り返し作業を自動化できるから)」「なぜ便利か(チームで共有できるから)」「どう使うか(.claude/commands/に置く)」という3つのメモ候補が出てくる。

1つのメモから3つ生まれる。その3つからまた9つ生まれる。これを繰り返すと、メモがどんどん増殖していきます。もちろん、価値があるものとない物がありますから、たくさん生成してそれを検証、その後深掘りするという流れが必要になります。それぞれをwikilinkでつないでおけば、graph viewで綺麗なピラミッド構造が見られるはずです。

実践: コマンドでアイディアを回す

整理すると、こういう流れになっています。

  1. /branch でメモを分岐(1→3に増える)
  2. 増えたメモからさらに /branch で分岐
  3. メモが溜まってきたら、記事にできそうなものを選ぶ
  4. /qiita で記事化

/branch がアイディアを増やす装置で、/qiita がアウトプットに変換する装置。この2つがあれば、メモを書いて、増やして、記事にする、というサイクルが回り始めます。

カスタムコマンドは「毎回同じ指示を書く手間を省く」という地味な機能です。でも、適切なコマンドを組み合わせると、アイディアを増殖させる仕組みが作れる。ので、ロジックがある作業のサポートにはもってこいです。この仕組みがあれば「アイディア製造機」の作成は簡単です。他にもSCAMPER法を作って、その中でよい物をピックアップするような仕組みなどもありですね。フレームワークをコマンド化するのもよさそう

もちろん、「コレジャナイ」も発生するので、その場合はその違和感を言語化し、新しいアイディアにつないでいくという人間の作業はなくなりません。でも効率化は可能だと感じています。そして、今回はQiitaの記事という例で書いていますが、実際はZettelkastenの構築をいかに高速化して自分の脳内を可視化するかのサポートです。

まとめ

Claude Codeのカスタムコマンドが、アイディアを増やすのに非常に効果的なものであることがわかりました。まだ検証数は決して多くないので、さらにブラッシュアップする必要はありそうです。/branch でメモを分岐し、/qiita で記事にアウトプットするのが今回の記事内容でした。

作るための仕組みは単純で、Markdownファイルに指示を書いて .claude/commands/ に置くだけ。@ でファイルを参照できるので、ルールブックや過去記事を毎回コピペする必要がない。わかりやすいし、実際のところコマンド作成自体はClaude Codeに指示することであまり細かいことを意識しなくても作成可能です。

「毎回同じことを書いてるな」と思ったら、それはカスタムコマンド化のチャンスです。一度作っておけば、あとは /コマンド名 で呼び出すだけ。この積み重ねが業務効率化につながるのではないかと思います。と書いていて、プレゼン作成をカスタムコマンドで作ればいいことに気が付いたので、またその記事も書ければと思います。

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