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LT会から勉強会にシフトしたとき感じた課題

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こんにちは、座禅いぬです。
この記事はマナビDX Quest で得たもの Advent Calendar 2025 シーズン2の8日目の記事です。今回は、LT会を続けながら勉強会にも手を出してみて感じた課題についてお話しします。

LT会はとにかく気軽、これが大事

僕はいくつかのコミュニティでLT会を運営したり、参加したりしています。LT会の魅力は何といっても「気軽さ」です。5分から10分ぐらいで好きなことを話す。スライド1枚でも全然OK。飛び込み参加も歓迎だったりします。

この気軽さには、いくつかの側面があります。

まず、論理を構造化しなくてもいい。「最近こういうの試したんですよ」「こんな失敗しました」という体験談でOK。起承転結がなくても、聴衆は許してくれる。むしろその「ゆるさ」がハードルを下げてくれる。

次に、参加者の時間をそんなに奪わない。5分の発表なら、たとえ興味のない話題でもすぐ終わる。聴く側も気軽に参加できる。「ちょっと覗いてみるか」という気持ちで来られる。

そして、発表者の準備負担が小さい。極端な話、今日思いついたことを今日話してもいい。この参入障壁の低さが、「ちょっと話してみようかな」という気持ちを後押しする。

LT会をきっかけにアウトプットの習慣がついた人を何人も見てきました。最初は「まだ人前で話せるレベルじゃないです」と言っていた人が、半年後には「今日は2つネタ喋れます」と言うようになる。そういう変化を見るのが、仲間としてうれしい事です。

勉強会を始めたが…勉強会は「持ち帰り」がないと時間泥棒になる

LT会を続けるなかで、マナビDXクエストやCDLEひろしまで勉強会を開催する機会を得ました。

そこで勉強会形式へのチャレンジを始めました。自分の発表時間を長くして、場合によってはディスカッションの時間を設ける。あるいは特定のテーマを決めて、みんなで深掘りするなどの工夫をすることとしました。でも、これがなかなか難しい。

LT会との決定的な違いは、参加者の期待値だと思います。LT会は「気軽に話を聞いて、面白かったらラッキー」くらいの温度感ではないかと思います。だから自己紹介などでもいい。コミュニティ参加が重要。でも勉強会は違う。「勉強会」と名乗った時点で、参加者は「何か持ち帰れるもの」を期待して来る。

50分から1時間の枠を確保して、その時間を勉強会に投資する。参加者はその対価として、知識やスキルや気づきを持ち帰りたいと思っている。「参加して持ち帰るもの」がちゃんとないと、相手の時間を奪うだけになってしまう。この「持ち帰り」を設計するのが、LT会にはなかった難しさでした。

構造化の壁

勉強会の準備で一番大変だったのは、複数のトピックを構造的にわかりやすく用意することでした。

LT会なら「これ面白かったんですよ」という一つの話題を5分で話せばいい。でも勉強会で50分〜1時間となると、テーマに対して複数のトピックを扱う必要がある。しかも、それらが有機的につながっていて、聴いている人が「なるほど、だからこうなるのか」と理解できる構成にしなければいけない。

これはかなりしんどい作業でした。

LTの経験は無駄じゃなかった

ただ、やってみて気づいたことがあります。LTやQiita記事で書いてきたことをピラミッド原則に当てはめて、きっちりまとめれば、LTとやることがそんなに変わるわけじゃないということです。

LT1本が5分だとして、10本分のLTを構造化すれば50分の勉強会になる。個々のネタは今まで話してきたこと。違うのは、それらを「なぜ」「何を」「どうやって」の構造で再配置すること。

LTの経験を積んできたことは、非常に価値がありました。ネタのストックがある。話しだって多少は慣れました。聴衆の反応を見ながら調整できる。これらはLT会で培ったスキルで、勉強会でもそのまま活きます。ゼロからのスタートではなかったといえそうです。

それでも勉強会特有の課題がある

「じゃあLTの延長でいけるじゃん」と思うかもしれませんが、そう簡単ではありません。勉強会には勉強会特有の課題があります。

参加者のレベル感の把握

LT会は「興味ある人が聞いてくれればいい」というスタンスでいいと思うんです。でも勉強会は違う。参加者がどのくらいの前提知識を持っているか、把握しておかないと質問もなくみんな無言、ということになりかねません。

さらに初心者向けに話すと経験者は退屈するでしょうし、経験者向けに話すと初心者は置いてけぼりになります。この調整が非常に難しい。

ニーズの把握

「参加者が何を知りたいのか」を事前に把握する必要がある。自分が話したいことと、参加者が聞きたいことは違うかもしれない。LT会なら「今日は僕の話を聞いてくれ」で済むけど、勉強会はそうもいきません。

スライドの質

5分のLTならスライドの質が多少低くても勢いでカバーできます。でも50分のスライドが見づらかったら、参加者は辛い。情報量の調整、図解の作成、読みやすいレイアウトなど、気を付けるところはたくさんあります。結果、準備にかかる時間が桁違いに増えていきます。

連続イベントの問題

これが一番想定外でした。勉強会を複数回にわたるシリーズものにしたとき、過去のイベントに参加しなかった人は参加するのが難しくなる。「第3回から参加したいんですけど、第1回と第2回の内容を知らないと厳しいですか?」という質問が来る。「一気に覚えきれない」という声も強くなる。資料公開や録画の希望も出てきた。

LT会は毎回独立しているから、いつでも参加できるんですね。でも勉強会は積み上げ型になりやすく、新規参加のハードルが上がっていくわけです。

まだ全部は解決できていない

正直に言うと、これらの課題をすべて解決できたわけではありません。

参加者のレベル感把握は、事前アンケートでなんとかしようとしている。資料公開は検討中。録画については、参加者の顔が映る問題もあって悩んでいる。連続イベントの途中参加問題は、まだいい解決策が見つかっていない。

でも、チャレンジして学ぶことは多かった

解決できていないことはたくさんある。でも、勉強会にチャレンジしてよかったと思っています。

LT会だけ続けていたら気づかなかったことがたくさんあった。「持ち帰り」を設計する難しさ。構造化の重要性。参加者の多様性への対応。これらは勉強会をやってみて初めて実感できたことです。

失敗もたくさんしました。機材トラブルなどが重なり、「今日の勉強会、みんな何も持ち帰りがなかったのではないか」と絶望したこともありました。でも、その失敗があったから「次は絶対ここを改善しよう」という学びになった。

新しいことにチャレンジすると、必ず想定外の課題にぶつかる。でも、その課題を乗り越えようとする過程で成長できる。LT会の経験がベースにあったからこそ、勉強会にも挑戦できた。そしてその挑戦が、また次の成長につながっていると思っています。

まとめ

LTやQiita記事で積み上げてきた経験は、勉強会でも活きる。個々のネタをピラミッド原則で再構成すれば、実はそんなに違うことをやっているわけじゃないと思います。ただ、それでも違うことはたくさんあります。

まだすべての課題を解決できているわけではないけれど、新しいチャレンジをすることでしか学べないことはたくさんあります!同じように「LT会から一歩踏み出したい」と思っている方がいたら、参考になれば幸いです。

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