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AIエージェントCLIを自分のvaultで動かそうぜ

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Last updated at Posted at 2026-04-25

こんにちは、座禅いぬです。
今日はCDLEひろしまで「AIエージェントを絶対使えるようになりたい人のための勉強会」の第1回本編がある日です。事前インストール会を2回やったのですが、それでも「ターミナル?vault?英語のメッセージが出てパニック」という方がどうしても一定数出てきます。僕もそうでした。今回は、非エンジニアの方が自分のObsidian vaultでAIエージェントCLIを動かせる状態になるまでの最短手順をまとめてみました。

なんでわざわざCLIなの?Claude Desktopじゃダメなの?

そう思いますよね。僕もインストール会の最中、何度かこの質問を受けました。結論から言うと、デスクトップアプリでも当面はOKですが、現状ではCLIの方が拡張性が圧倒的に高いんです。CLI版のClaude CodeやCodex CLI、Gemini CLIは、ターミナルからvaultフォルダに入って起動すると、そのフォルダ内のファイルを縦横無尽に読んで、書き換えて、整理してくれます。あと、一社に依存するのを回避できます。OpenCodeとかもあるし。

Obsidianのvaultをそのまま作業場にすれば、メモ・議事録・データ分析結果・スライド原稿が全部同じ場所に蓄積されていきます。並列でエージェントを走らせたり、自分専用のスキルやルールファイルを書いて自動化したりもできる。僕は普段、議事録の整頓・課題仮説の抽出・データ分析・改善提案書・Marpスライドまで、全部vault内で一気通貫でやっています。

Claude Desktopでもできます。が、「自分の脳の延長」としてvaultを育てていくにはCLIが向いていると思います。ただし、最初の入口としてはハードルが高いのも事実なので、本記事では「とりあえず動く状態」までを最短ルートで案内します。深く触りたくなったら都度拡張していけばよいです。

まず大前提:本記事は「WSL + Claude Code(CLI)」を主軸にして書きます

操作画面の説明やコマンドの例は、基本的にWindows + WSL(Ubuntu)でClaude Code(CLI版)を動かしているときのものを中心にしています。Macも併記します。Codex CLI(ChatGPT Plus契約者向け)とGemini CLI(無料で試したい方向け)も同じノリでインストールしますが、画面操作の解説基準はあくまでClaude Code(CLI)です。

そして大事な前提として、生成AIは確率的に動きます。同じプロンプトでも回答内容が毎回少しずつ違いますし、ファイル名や見出しも揺れます。「同じになるはず」ではなく「違って当然、軌道修正で合わせ込む」のが前提だと思っておくと、メンタル的に楽です。事前準備として、お使いになるエージェントに対応するアカウント(Claude.ai / ChatGPT / Google)にログインだけ済ませておいてください。

Step 1: Obsidian と保管庫を作る

まずObsidianをインストールします。https://obsidian.md から「Get Obsidian」をクリックしてOSに合ったインストーラを落として実行するだけです。最近のバージョンはOSの言語設定に従って自動で日本語UIになることが多いので、本記事は日本語UI前提で進めます。万が一英語表示だったら、起動後に左下の歯車から「General → Language → 日本語 → 再起動」で切り替えてください。

起動したら「新規保管庫を作成」をクリックして、設定欄を以下のように埋めます。

  • 保管庫名: obsidian(本勉強会の標準名)
  • 場所: ホームディレクトリ直下(Mac: /Users/ユーザー名/、Windows: C:\Users\ユーザー名\

作成」を押したら保管庫(フォルダ)が出来てObsidianが開きます。試しに左上の「新規ノート作成」アイコンか Cmd/Ctrl + N で1つメモを書いてみると、Obsidianの基本的な雰囲気が掴めます。これだけでStep 1完了です。

なお、Obsidianの日本語UIでは「vault」が「保管庫」と表示されます。本記事では英語ドキュメントとの整合のために「vault」と書くこともあるので、同じものだと思って読んでください。

Step 2: Claude Code(主軸ツール)を入れて起動する

ここが本記事の山場です。インストール → 保管庫フォルダに移動 → 起動 → 動作確認まで一気通貫でやります。Windows(WSL)の方とMacの方で手順が分岐しますが、構造は同じなので片方を読めばもう片方の流れも掴めるはずです。

なお、Claude Codeはclaude.aiの有料プラン(Pro / Max / Team / Enterprise)が必須です。無料プランでは動かないので、契約していない方は事前に契約を済ませておいてください(課金せずに試したい方はStep 3のGemini CLIへ)。

Windows(WSL)の場合

WSL(Windows Subsystem for Linux)は、Windowsの中でLinuxを動かす仕組みです。Linux環境が手に入るのでファイル操作も高速で、後々skill開発・並列作業に進むときも有利です。未設定の方は、まずWSLを有効化します。スタートメニューから「PowerShell」を検索して開き(管理者権限不要)、以下を実行してください。

wsl --install

実行が終わったらPCを再起動します(必須)。再起動後、Ubuntuのウィンドウが自動で立ち上がるので、ユーザー名(半角英数字、好きな名前)とパスワード(入力中は画面に表示されないが入力されている)を設定してください。プロンプトに $ マークが出れば成功です。これでWSL有効化は完了です。

続いてUbuntuのターミナルで以下を実行するとClaude Codeが入ります。

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

ここで全員ハマるポイントがあるので強調しておきます。

インストール完了時にターミナルの最後に英語で「Add the following to your shell profile」とか「export PATH="$HOME/.claude/local/bin:$PATH"」のような指示が出ます。この行を必ずコピペして実行してください。 英語が読めなくてもOK、表示されたコマンドの行をそのままコピペしてEnterで十分です。実行しないと次の claude --versioncommand not found になります(このトラブルが本勉強会で最も多い詰まりポイントです)。

実行後、ターミナルを一度閉じて再度開いて claude --version でバージョン番号が出れば成功です。続いて保管庫フォルダに移動して起動します。WSLからWindowsのフォルダは /mnt/c/... 経由でアクセスします(ユーザー名 は自分のWindowsアカウント名に置き換え)。

cd /mnt/c/Users/ユーザー名/obsidian
claude

初回は利用規約への同意を求められるので y で同意、ブラウザが自動で開くのでclaude.aiアカウントでログインすれば認証完了です。Claude Codeが起動したら「このvaultの中身を教えて」と入れてみて、保管庫内のファイル一覧や内容について返事が返ってくれば成功です。お疲れさまでした、ここまで来ればもう半分以上ゴールに到達しています。

Macの場合

Cmd + Space で「Terminal」を開いて、以下を実行します。

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

Windowsと同じく、インストール後の英語のPATH設定案内(export PATH=...echo '...' >> ~/.zshrc のような行)を必ずコピペで実行してください。これをやらないと command not found で詰まります。実行後はターミナルを閉じて開き直すか source ~/.zshrc を実行します。

claude --version
cd ~/obsidian
claude

これで起動したら、WSLと同じように y で利用規約同意、ブラウザログイン、「このvaultの中身を教えて」で動作確認です。

代替: Claude Desktop(インストール会に間に合わなかった方向け)

WSLやターミナル操作を避けたい方は、Claude Desktopアプリに内蔵されているClaude Code機能で代替できます。GUIだけで完結するので最も簡単です。https://claude.ai/download からClaude Desktopを落として、claude.aiアカウントでログイン。アプリ内で「Claude Code」「Code」「プロジェクト」「フォルダ追加」のいずれかの項目を見つけて、Step 1で作った obsidian フォルダを指定すればOKです。アクセス許可を求められたら承認してください。

チャット欄で「このvaultの中身を教えて」を試して反応が返れば成功です。UIのボタン名はバージョンで変わるので、要は「フォルダを指定して、その中で対話できる状態」になればよい、という気持ちで操作するとうまくいきます。

Step 3: Gemini CLI(任意・無料で試したい方向け)

Gemini CLIは無料で使えるので、課金せず試したい方向けです。ここだけはWSLじゃなくてWindowsのPowerShellからそのまま動かすことにしました。手順的にもコスト削減してお試しのしやすさを優先しました。WSLを設定していない方でも導入できます。Step 2と起動環境が違う点だけ注意してください。

事前にNode.js 20以上が必要です。Windowsの方はhttps://nodejs.org/からLTS版インストーラをダウンロードして「Next」連打で入ります。Macの方は同じくnodejs.orgから、もしくは brew install node でもOKです。インストール後にPowerShell/Terminalで node --version を打ってv20以上が出ればOK。

PowerShell(Mac側はTerminal)で以下を実行します。

npm install -g @google/gemini-cli
gemini --version

PowerShellで実行ポリシーエラーが出たら Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser をYで承認すれば直ります。

保管庫フォルダに移動して起動します。Windowsは cd C:\Users\ユーザー名\obsidian、Macは cd ~/obsidian です。続けて gemini を打つと、ブラウザが開いてGoogleアカウントでログインを求められます。「Trust folder」が出たら一番上を選択してください(このフォルダ内で作業する許可です)。

「このvaultの中身を教えて」で反応が返れば成功です。ただし**Gemini CLIはデフォルトだと無料版・有料版を問わずプロンプトと回答がGoogleの学習に使われる設定(Usage Statistics ON)**になっています。機密情報や個人情報を扱う方はオプトアウトしてから使うのがおすすめです。

オプトアウト方法はシンプルで、~/.gemini/settings.json を作成・編集して以下を書くだけです(無料版・有料版・APIキー版すべて共通)。

{
  "privacy": {
    "usageStatisticsEnabled": false
  }
}

保存後、次に gemini を起動したタイミングから設定が効きます。これで無料枠でも安心して試せそうです。

Step 4: Codex CLI(任意・ChatGPT Plus契約者向け)

OpenAIが公式に提供するターミナル用エージェントです。ChatGPT Plus / Pro / Business / Edu / Enterprise のいずれかに加入していれば追加料金なしで使えます。Step 2と同じくWSL(Windows)またはMacで動かします。

前提としてNode.js 20以上が必要です。注意点として、Step 3でWindowsのPowerShell側にNode.jsを入れた方も、WSL Ubuntuには別途Node.jsが必要です。WSL UbuntuからWindowsネイティブのNode.jsは見えません。WSL Ubuntuで以下を実行してください。

sudo apt update
curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_20.x | sudo -E bash -
sudo apt install -y nodejs
node --version

Mac側はnodejs.orgのインストーラか brew install node でOKです。

Codex CLI本体のインストールは共通で npm install -g @openai/codex です(MacはHomebrewで brew install --cask codex でも可)。codex --version でバージョン確認したら、Claude Codeと同じく保管庫に移動して codex で起動します。

cd /mnt/c/Users/ユーザー名/obsidian   # Macは cd ~/obsidian
codex

初回はブラウザが開いてChatGPTアカウントでのログインを求められるので、Plus以上のアカウントでサインインすれば認証完了です。「このvaultの中身を教えて」で動作確認します。

ハマりやすいポイントまとめ

実際にインストール会で頻繁に発生したトラブルを並べておきます。

  • claude: command not found が出る: ほぼ確実にPATH設定が未実行です。インストール直後の英語案内に戻って、export PATH=... または echo '...' >> ~/.bashrc(Macは ~/.zshrc)の行をコピペ実行してください。実行後はターミナルを開き直す。
  • WSLで日本語が文字化け: Ubuntuで sudo apt update && sudo apt install -y language-pack-jasudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8 を実行してWSLを再起動。
  • PowerShellの実行ポリシーエラー: Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser をYで承認。
  • Step 3で入れたNode.jsがStep 4で見つからない: WSL UbuntuとWindowsネイティブは別環境です。WSL用に apt で再度入れる必要があります。

まとめ

非エンジニアの方が自分のObsidian vaultでAIエージェントCLIを動かす最短手順を、Step 1〜4の順でまとめてみました。Step 2のClaude Codeまで動けばデモは追えますし、Step 3のGemini CLIは無料枠で気軽に試せ、Step 4のCodex CLIはChatGPT Plus契約者にとって追加料金なしの拡張になります。WSLが難しい方は、Claude Desktop版でvaultフォルダを指定するルートで滑り込むこともできます。

僕の経験上、最初の壁はインストール後のPATH設定の英語メッセージを読み飛ばすことで、ここを乗り越えれば後の操作はぐっと楽になります。詰まったときは英語のメッセージから逃げずに、表示された行をそのままコピペで実行してみる、というのを意識するとよさそうです。手順をなぞるだけでなく、自分のvaultが「自分の脳の延長」になっていく感覚を、ぜひ体感してみてください。

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