はじめに
中高生当時マイクラキッズだった私は、友人とマルチプレイを楽しむために試行錯誤してサーバを構築し、その過程でLinuxと出会い、Linuxに魅了されていった。この記事は、その様子を交えながらLinux初学者にMinecraftサーバ構築を通しての学習を提案する。
Linuxと出会うまで
中学生の頃、初めて自分用のPCを購入しMinecraftを手に入れ(当時はまだユーロ決済でレートによって値段が変動した!)、同級生たちとマルチプレイをして遊んでいた。batファイルを書きMinecraftをプレイするのと同じWindows上でサーバを動かしていた。
そのやり方だと割り当てるメモリに限界が来て快適なプレイ環境とは言いがたい。プレイするのとは別端末でサーバを動かしたいという欲求が生じた。しかしWindowsをもう一台調達するには金がかかるし、そもそもクライアント用のWindowsでは同時接続数の問題がある。かと言ってサーバ用のものはもっと高価である。いろいろ調べてみると、この世にはLinuxなるものがあるらしいということを知った。
実際の運用
どのディストリビューションするとかそういう話は思想や宗教の対立を生むので割愛する。また、インストール作業もここでは言及しない。
サーバを運用していると、定期的に行うバックアップなどの作業を自動化したいという欲求が生じる。シェルスクリプトを書いてcronに実行してもらうという方法で実現可能だ。当時の私がググって調べた上で自分の環境に合うように変更を加えたものが残っている。
【Minecraftマルチサーバー】自動バックアップがようやく動くようになったメモ
自分で組んだスクリプトが滞りなく動いていることを確認したとき、達成感を得られたことを記憶している。
修行
高校生の頃、コンピュータ系の同好会に所属していた。顧問の先生がLinuxに精通していたので、いろいろなことを教えていただいた。多忙な先生に代わって部員用のLinux環境を整備するということもした。その当時のことも残っている。
LDAPで快適Linux環境 #1 概要
この修行によりCUIでの操作がかなり手に馴染んだ。また、ドキュメントを読む、英語のフォーラムを当たる、それでも分からないことは実験して挙動から理解するという能力が鍛えられたのもこのときだと思っている。
大学入学後
ゲームサークルに入会し、そこではMinecraftも扱っていたのでより広いコミュニティでマルチプレイをするようになった。当時は運営に積極的に関与するつもりは無かったのだが、いろいろあって途中からサーバの管理を引き受けることになった。そこからさらに紆余曲折あり、他大学からもメンバーを受け入れるようになって現在の形に落ち着いた。
中高生時代に遊んでいたときと大きく異なる点は以下の2点である。
- VPSでの運用
- プラグインサーバの採用
VPSで運用するようにしたのは、サークルとしてやっている以上個人に依存するのは良くないと判断したためである。現在は複数人で管理するようにしている。プラグインサーバを用いることで、荒らし対策やブラウザに地図を表示するなどのマルチプレイに便利な機能を持つプラグインを導入できる。
サークルのサーバを管理しているときのことも残してあった。
ゲームサークルでのMinecraftマルチプレイ環境
Minecraftマルチプレイをしていたら善良なポーランド人クラフターが遊びに来た件
外国人が遊びにきた事例については、その後も複数回発生している。最近ではチェンソーマンファンのロシア人クラフターと接触することに成功した。ポートスキャンや小規模な荒らし行為も見られるようになったため、ポートスキャンを検出すると接続拒否する設定やDiscord認証プラグインなどで対策をしている。そのあたりの話も近日中に記事を書きたい。
おわりに
私はMinecraftがきっかけでLinuxを知り、Linuxを触れるようになった。Minecraftは教育的効果が高いゲームだと言われている。建築や回路など一般に言われているMinecraftの教育的な面だけでなく、Linuxに興味を持ち実際に使えるようになるということもそこに含まれると私は考えている。マイクラキッズの中からLinuxユーザーがたくさん生まれてくることを願ってやまない。