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そうだ、NetCommons3 を開発しよう。

Last updated at Posted at 2015-07-08

NetCommons とは、国立情報学研究所が開発している教育用のオープンソースのCMS(死語ですね。。)です。
サイトはこれです。
http://www.netcommons.org
私は、NetCommons が、XOOPSベースだったころから、かかわっていて、いちおうユーザの立場です。
ユーザなので、発展してほしいので、、開発者になる人を増やそうとここで呼びかけをしています。

NetCommons ですが、普通のIT関係者には、ほとんど知られていません。そもそも、国立情報学研究所のことを知らない人が多いでしょう。ここです。国立情報学研究所は、ここです。http://www.nii.ac.jp/
日本の情報学の学術系での総本山です。国立情報学研究所のサイトも、NetCommons でつくられています。
それに、研究者のデータベースhttp://researchmap.jp も NetCommons です。

大手もつかっているようです。富士通のufinity は、 NetCommons ベースです。
http://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/education/campus/library/ufinity/

で、NetCommons の特徴を

1.国が予算だしてつくっているオープンソースで、成功している(といえるでしょう。)
教育関係では、デファクトです。

2.開発リーダが女性数学者の新井紀子先生。
最近は、『ロボットは東大に入れるか』の研究で忙しく、やや、NetCommons はお留守状態な
気がいていましたが、最近は、また、NetCommons の次世代を頑張ってつくらねばと、ボルテージ
をあげているようです。

3.コミュニティがビジネス的に、そこそこ機能している。
給料をもらってNetCommokns を開発しているコアメンバーがいて、そのまわりに、NetCommons だけで
ビジネスしている企業もあれば、そこそこ収益をあげている企業もあったりします。
ただ、数は少ないのと、大手企業は、やや及び腰のようです。そして、個人で開発に
関わっている人は、あまりいません。

さて、本題です。

このNetCommons ですが、現状のバージョンは、NC2ですが、次世代のNC3の
開発がはじまっています。
github で公開中です。
https://github.com/NetCommons3
NetCommons は、複数の機能をもっているので、その機能ごとの開発が、バラバラとされています。
個人でも、やる気になれば、小さなモジュールぐらいは開発可能なところがよいのです。
というわけで、NetCommons3 (以後NC3と略)の開発に関わりませんか? という呼びかけです。

どうでしょうか?

NetCommons は、今後どう発展するか?
開発にかかわるなら、今後どうなるかは、気になるところでしょう。

1.アンケート機能をキラーアプリに、
するそうです。前から、アンケート機能はキラーアプリの雰囲気があったのですが、
今後、NC3ではさらに強化して、教育行政の中でも、十分に機能するものにするそうです。
ただ、この話は、NC3が今後、生き残るという話です。
開発に係る人には、あまり関係ないです。

2.ビジネス的には、データベース連動
お金儲けになるのは、この部分です。NetCommons は、学校向けなので、そこそこ
複雑な権限を設定できます。もともとあるその機能をつかって、データベース連動する
部分だけ、カストマイズでモジュールをつくるのがビジネス的にバランスがとれています。
そこそこ大きな金額をもらうことが可能です。データベース連動は、CSVのバッチを
読み込むので十分な場合もあるので、開発の手間がかからず、安いので客もおお喜び
というスイートスポットがあります。ここが大手企業が入りにくいところなのかもしれません。

3.入札条件にNetCommons の固有名詞がでることがある。
http://www.kosen-k.go.jp/procurement/250524-nyusatsu-portal-siyo.pdf
ですが、NetCommons と書いてあります。
今後も、こういった事例は、教育関係では続くと思われます。スクラッチから、
NetCommons の機能を実装するのは、費用対効果で非現実的です。
今後もこういった入札は増えると思われます。

4.NetCommons 関連の求人が増えそう。
NC3の開発がうまくいけば、今後、もっとNC3がらみの仕事が増えると思われます。
今の、NC2 は、フレームワークに、maple ,javascript のライブラリに、prototype.js
なんで、興味持つ人いるはずないですし、カスタマイズも大変です。
NC3は、cake に、jquery なので、そこそこ面白いでしょうし、動きだせば、開発案件
もたくさんきそうです。

それで、NC3 の開発状況はどうかというと、

まだ、発展途上です。いくらでも、関与する余地がありです。
github を見ればわかるでしょう。

で、これからは、こうなってほしいなと思うところです。

1.NetCommons にコミットするサーバレンタルベンダーがでてくるといいですね。
レンタルサーバにNetCommons をつかってもらうおうとする動きもありましたが、
うまくいっていないように見えます。NetCommons 使うなら、このレンタルサーバ
がいいよというところがほぼ定番となると、やりやすくなるような気がします。
高専研究者ポータルは、NetCommons で構築されています。
http://research.kosen-k.go.jp/
高専出身者が、社長の大手レンタルサーバが興味をもってくれるといいのですが、
どうでしょうか?

2.教育関係IT大手も、NC3 なら、乗ってくるかも。
NetCommons は、学校内部の閉じたポータルとして利用されているケースが結構あるようです。
構内システムを構築している教育関係ITのベンダさんは、おそらく競合と意識しているはずです。
無料のNetCommons で十分だと言われてしまったこともあるのではないでしょうか?
そういった教育IT大手も、NC3の開発に興味をもっているかもしれません。自前のシステムを
今後も頑張って開発継続するのか? それともサービスモデルに転換して、従来あったシステム
の機能は、NC3 に吸収していくのかは、考えどころのはずだと思うのですが、どうでしょうか?

で、最後ですが、

どうしたらいいかというのですが、まずは、ダウンロードして、動かしてみましょう。
chef や vagrant などの学習にもなります。(すごく大変ですが。。。)
8月25日には、ユーザカンファレンスもあります。
http://www.netcommons.org/userconf/
そこにでてみるのもいいでしょう。

特に、高専関係者で、プログラミングの実力がある人は、縁のあるアプリケーションですから、
開発にかかわってほしいと思う次第です。

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