貿易統計を検索するだけでも、面白い。アビガンの原料はどこから輸入しているのかな?
貿易統計を学び合う会の資料です。貿易統計の検索だけでも結構面白いこと(私の価値基準ですが)がわかるという例です。技術的なスキルはほぼ不要です。企画的な発想があれば良いだけです。この資料では、コロナウイルスへのアビガンの原料がどこから輸入されているかを追ってみます。
オープンデータが話題になって久しいですが、実際に使ってみて面白いと思われた方はどのくらいいるのでしょうか? どこが面白くないかというと
- データが大きくない : データが小さいと新しい分析の切り口の工夫できません。
- データが古い : 2年前のデータだと古すぎます。せめて一か月前
- 話題性に乏しい : ニュースでしばしば話題になるオープンデータは少ない
貿易統計は、大きくて、新しく(一か月前)、話題性があります。
貿易統計のページには、検索機能もあります。それを使うだけでも結構面白い(私はそう思う)ことができます。
ここで選んだのは、今、話題のアビガンの原材料です。現在、日本でつくられておらず、中国から輸入しているそうです。それで、アビガンの原料となるマロン酸ジエチルの輸入を調べてみましょう。
貿易統計で分かること(国、品目、数量、税関)
- 貿易している品目 コードがふられています。HSコードといいます。日本は、9桁で、上6桁は世界で共通です。最初に0がついているので、CSVとしてインポートするときに、数字として認識されることがあるので、注意が必要です。
- 貿易相手国 国コードがふられています。CSVとしてインポートするときには、自動的に数字として認識されることが多いです。データとして扱うときに注意が必要です。
- 単位 2種類あります。2のことが多いです。
- 金額 1000円です。
- 税関コード 税関別のときに使われるコード
アビガンの原料マロン酸ジエチルを調べる(キーワード + HSコードで検索)
HSコードを使って検索してみます。貿易統計で国別品目というのを使います。
HS コードは多分 29171990(8桁なので、6桁として 291719) 日本語情報では、その他になります。おそらく違う物質もまざっていますね。でも、これだろうにしておきます。
貿易統計検索ページで検索 金額順にはならんでいませんが、CSVダウンロードして、エクセルに取り込めばいいです。
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