こんにちは、駆け出しネットワークエンジニアのザンギリバナナです。
今回は、CiscoのEWC (Embedded Wireless Controller) イメージをインストールしたアクセスポイント(AP)環境で直面した、「AP自身へのセルフピング失敗」という問題と、そのシンプルな解決策について共有します。
結論、EWCイメージの投入後投入された「AP自体のIPアドレスの設定が消えていたため、IPアドレスの設定を入れ直したら」解決しました。
EWCイメージ投入後はAPにコンソール接続してもEWCイメージ側(仮想コントローラ)のCLIが立ち上がります。以下のようなコマンドを入力することでAP自体のCLIに入ることができます。
WLC#wireless ewc-ap ap shell username Cisco
Cisco@192.168.129.1's password:
AP>en
Password:
(参考)https://community.cisco.com/t5/wireless/why-does-ping-fail-on-own-ip-in-ewc/td-p/4612260
capwapコマンドでipアドレスの情報を確認します。
AP#sh capwap ip config
IP Address : x.x.x.x
IP netmask : x.x.x.x
Default Gateway : x.x.x.x
AP#
その結果0.0.0.0のようにipが設定されていなかったら設定してください。
次のようなコマンドを使用してください。
AP# capwap ap ip address 192.168.1.10 255.255.255.0
AP# capwap ap ip default-gateway 192.168.1.1
EWCのIPも設定漏れがあれば設定しましょう。
AP# capwap ap primary-base <WLC名> <WLC IPアドレス>