はじめに
AWS認定 SysOps アドミニストレーター アソシエイト試験 に 再び
合格しました。(6年ぶり2回目)
失効して長いこと放置していましたが、再び取得してみました。
合格までにやったこと、試験に向けてのポイントなどを書いていきます。
どんな試験なのか
システム管理者、つまり構築運用する人を想定した試験になっています。
環境構築から障害対応、問題解決にはどのように対処するかといった内容です。
過去に合格した元祖SOA-C00試験とは全く別物の試験でした。あれからSOA-C01試験が登場して今回のSOA-C02試験ですから当然ですね。
6年前は構築運用といえばVPCやEC2とオートスケーリングにCloudWatchぐらいですから、普段からAWS環境を運用していればどうという何も勉強せずとも試験場へ行って1時間近く時間を残し余裕で合格して帰ってきたものです。
それが現在は試験範囲が広がりなかなか難しくなっていました。
ここ数年で機能が大幅に増えたSystems Managerが試験範囲でかなりの割合を占めています。(そしてSystems Managerはその中の機能が非常に多い)
2021年7月からの新試験で何が変わったのか?
2021年7月27日から新試験(SOA-C02)では既存の試験問題に加え、ラボ試験が追加されました。
このためアソシエイト試験なのに試験時間が180分と長く、辛い試験です。
新旧試験の違いについて。
- | 旧試験 | 新試験 |
---|---|---|
試験時間 | 130分 | 180分 |
選択問題 | 65問 | 55問 |
ラボ試験 | - | 1~3問 |
従来型の選択問題が10問減り、55問になっています。
選択問題は従来同様1問2分で110分とすると、ラボ試験に70分が時間配分の標準ですね。
試験開始時に、ラボ試験の問題数が提示されます。
ラボ試験の数に関係なく選択問題は55問固定ですから、選択問題は必ず110分以内に終えるようにしましょう。
もしもラボ試験が1問だとしたら、その1問は時間がかかる内容である可能性が高いからです。
選択問題を終わらせ、ラボ試験へ進む前に選択問題の見直しと確認が行えます。これが最後です。
ラボ試験を始めたら選択問題には戻れなくなります。(注意!)
ラボ試験とは
仮想ウィンドウズ端末の画面が出現します。
この中でAWSマネジメントコンソールとAWS CLIが利用可能になっており、指示された内容を行います。
例えばVPCの中にRDSとEC2を起動して環境を構築する。のような。
画面右側に試験内容(やること)が書かれており、左側の画面でAWS環境を操作します。
(AWS公式サイトの試験問題サンプルより引用)
試験中、インターネットサイトを検索したりすることは出来ません。AWSのヘルプも参照できません。
自分はAWSマネジメントコンソールを使用したGUI試験でしたが、試験概要によるとAWS CLIによる試験もあるとのこと。
一通り環境に触れておかないとだめということですね。
ラボ試験の模擬試験は必ずやろう
試験を申し込むと、ラボ試験を体験できるオンラインの模擬試験を受けられます。
これは試験内容というより環境に慣れるために必要です。試験場で混乱しないよう必ずやっておきましょう。
普段からAWSを使用している人も、画面解像度が低く使いにくい等といった試験固有の問題もありますから事前に体験しておきましょう。
ピアソンビューから届く試験案内に接続方法が書かれています。1回30分で3回までです。
やってみたけど不安だという方は、有料の模擬試験へ(後述)。
受験までにやったこと
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まずは試験ガイドを読む
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AWSJ公式ブラックベルトウェビナーを視聴する
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AWS Systems Manager
- https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/webinar-bb-aws-systems-manager-2020/
- サービスが刷新が早く既に内容が古い。後述の公式ドキュメントも必読
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Amazon VPC
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Amazon EC2
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Amazon EC2 Auto Scaling
- https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/autoscaling/ec2/userguide/what-is-amazon-ec2-auto-scaling.html
- 複数有るスケーリング方法の違いと使い方(需要・手動・動的・予測)
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Elastic Load Balancing
- https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/webinar-bb-elastic-load-balancing-2019/
- 3つのELBの違い(CLB,ALB,NLB)、できることとできないこと
- 通信出来ない・ヘルスチェックをパスしない等、トラブルシューティング
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Amazon CloudWatch
- https://www.youtube.com/watch?v=gOaZeJpb0Y4
- CloudWatchによる監視・アラーム・オートスケーリング
- CloudWatch Logsもしっかりと
-
Amazon EventBridge
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Amazon RDS
- https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/webinar-bb-rds-2018/
- DBの深い知識は不要
- インフラとしての構築運用監視、性能や可用性向上、障害対策を覚える
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AWS Backup
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AWS EC2 Image Builder
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AWSJ公式ドキュメントを読む
- AWS Systems Manager
- https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/systems-manager/index.html
- ブラックベルトの内容は古い場合が多いから必ずこれを読む
- Amazon VPC
- https://docs.aws.amazon.com/vpc/index.html
- サブネット、ルートテーブル、セキュリティグループ
- VPCピアリングとその先との通信制限(遷移的な通信は不可)
- AWS Systems Manager
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実際のAWS環境に触れる。少なくとも以下
- AWS Systems Manager
- Amazon VPC
- Amazon EC2
- Amazon RDS
- Amazon CloudWatch
- Amazon EventBridge
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公式サイトのサンプル問題を解いてみる
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無料の模擬試験を受ける
- AWS Skill BuilderではAWS認定の無料と有料の模擬試験を実施しています。
- まずは無料で20問。これでいけるなと思えばそれでよし、不安が残る方は有料版を。
- 有料だと本番試験に近い180分でラボ試験付きの61問
勉強のポイント
- とにかく公式の資料を読む、普段AWS環境に触れていない人は必ず触る
- 特にAWS Systems Managerは試験によく出る
- 以前はSSM Run Commandだけだったけど今はそうじゃない
- 公式ドキュメントを読んで何ができるのかを把握しておく
- 他のAWS認定と異なり座学だけだと落ちやすいらしい
- 普段触っていて構築や運用をしている人は触らなくても大丈夫な感触
- 特にAWS Systems Managerは試験によく出る
- 無料の模擬試験は一通り勉強してから
- 問題が1種類しかないため、複数回やっても意味が無いからです
- しかし模擬試験やサンプル問題は参考程度に
- 本試験では全然別の問題も出ます
- 問題を暗記するのではなく、きちんと学んで自分の知識にしましょう
まとめ
ラボ試験追加と試験範囲の増加で難しくなったといわれているけどアソシエイト試験です。
あまり悩まず気楽に受験しましょう。きっと受かりますよ。
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