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AWS SESメール受信先にSlackチャンネルを指定しようとしたがダメだった

Last updated at Posted at 2022-06-30

概要

サンドボックス状態のAWS SESからのメール送信先として、Slackチャンネル宛のメールアドレスを登録しようとしたがうまくいかなかった、という記録です。

経緯

とある新規サービス立ち上げの際、Eメール送信にAWS SES(Simple Email Service, 以降SES)を利用することにしました。

SESは不正利用防止のため、初期状態では機能制限がかかっています。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/ses/latest/dg/request-production-access.html

不正使用や悪用を防止し、送信者としての評価を保つため、新しい Amazon SES アカウントには一定の制限が適用されます。
すべての新しいアカウントが Amazon SES サンドボックスに配置されます。
...
Eメールの送信先は、検証済み Eメールアドレスおよびドメイン、または Amazon SES メールボックスシミュレーターに制限されます。
...

今回は、サンドボックス解除申請と並行してサーバアプリケーション側からのメール送信機能テストを行うこととなったため、SESから送信されたメールを受信するためのメールアドレスを準備する必要がありました。

会社のメールアドレスやフリーのメールアドレスを個人で取得することも考えましたが、

  • 受信内容を安全にチーム内で共有
  • チームメンバーの変動にも高度な柔軟性を維持

できるとうれしいな、と思い方法を検討したところ、Slackチャンネルをメール受信先として設定して利用できないかと思い至りました。

Slackチャンネルに直接メール送信するメリット

  • Slackチャンネルに紐づくメールアドレスは簡単に発行可能
  • Slackチャンネル側で受信メールにアクセス可能な人をコントロール可能
    • チャンネルへの招待=テストメール受信者への追加
  • 使わなくなったらチャンネルをcloseすれば良い
  • 元々社内でSlackは導入済みなので追加費用なし

結果

できませんでした。

没理由

SESからSlackチャンネル宛メールアドレスに送った検証用メールがなぜか届きませんでした。

検証メールが届かない
=> SESの送信許可リストに追加できない
=> 没

example-ses-verified-ids.png

memo:検証メール受信に向けた足掻きと確認

  • SESのコンソール上から再送信 => 不達
  • 到達遅れているだけかも
    • => 1時間以上待ってみたがやはり来なかった
  • SES側の設定を間違えているのかも
    • 自身の社用メールアカウント(=Gmail)宛を同様の操作でSESに登録したところ、すぐに検証用メールが届き、メール内の案内に従った操作で検証に成功
  • そもそもSlackチャンネル側の設定がおかしいのかも
    • 自身の社用メールアカウント(=Gmail) から送ったSlackチャンネル宛のメールは届いた
    • 元々 private channel 向けのメールアドレスを宛先に指定していたので、念の為 public channel 宛のメールアドレスも試してみたが、やはりダメ(不達)

なお、SES, Slack双方でメール送受信情報にアクセスできないため、実際にどこでDropしたのか調査もできませんでした。

その他確認事項

一応、サンドボックス解除申請が通った後であれば、メール受信検証をしていない宛先にも送信できるので、Slackチャンネル宛メールアドレスにSESからメール送信することは可能でした。
(なぜ検証メールだけは届かないのか...)

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