リアルとバーチャルの架け橋、箱庭ブリッジとは?で示されているデジタルツイン環境「箱庭ブリッジ」を宇宙機や衛星に応用できればと思っています.
宇宙機や衛星では,ミッションの成功率を上げることが極めて重要です.将棋やチェスのように,二手・三手先の状況を読んで,的確な判断をすることができれば,ミッションの成功率を上げることができるでしょう.もし,宇宙機や衛星が,自らと周囲の動きを物理シミュレーションによって未来予測するリアルタイムのデジタルツインを搭載することができ,さらにデジタルツインにAIを結びつけることで,二手・三手先の可能性ある状況の中で最良の選択をすることができ,格段にミッションの成功率を高めることができます.
TOPPERSカーネルと箱庭とElixirを利用したリアルタイムAIシステム・デジタルツイン構想についてでも示した,Vulkanを用いて物理シミュレーションとAIの両方をアクセラレーションできると考えています.
VulkanはGPGPUの機能を備えており,AIだけでなく,物理シミュレーションで用いる線形代数や微分積分のアクセラレーションもすることができます.
箱庭ブリッジにAIと物理エンジンを接続し,Vulkanを接続してアクセラレーションを行うような環境を構築して,宇宙機や衛星に活用していきたいと考えています.