技術についてある程度自信を持ってきたら,次に積極的に情報発信をしていくことと思います.この記事は,その1つの手段として,いわゆるTechConf(テック・カンフ),すなわち技術系の国際会議で発表・登壇する方法について紹介するシリーズの第3弾です.
シリーズ
- TechConfにて英語で発表しよう〜ElixirConf US/EUを題材に〜その1 すごい技術を発明しないとElixirConfで発表できないのか?
- TechConfにて英語で発表しよう〜ElixirConf US/EUを題材に〜その2 Talk Descriptionの書き方
この記事のシリーズではElixirConfについて説明しますが,他のTechConfにも通じる内容が多く含まれているのではないかと思います.この記事をきっかけにして,より多くの日本の方々が,もちろん,それだけに限定するつもりもないのですが.TechConfで発表することになると良いなと考えています.
自己紹介文(Bio: Biography)を書こう
ElixirConfでは講演内容とともに,自己紹介文(Bio)を掲載しています.読者・聴講者の視点に立つと,「どんなことを講演するのか?」を読んだあと,「その講演に相応しい人が講演するのか?」ということに興味が向くと考えての構成なのでしょう.そこで,Bioを書く時には,「この人こそがこの講演に相応しい!」ということをアピールするように書くのが最大のポイントであると言えます.
Bioを書く時にも I(私)を主語にしません.He(彼)やShe(彼女)のような三人称を主語にして書きます. つまり,Bioでも,記述の目線があくまで読者・聴講者の視点なのです.
例として,私がElixirConf US 2022で投稿して採択されたBioを提示します.
Susumu Yamazaki (ZACKY) is currently an Associate Professor at the University of Kitakyushu. One of his current research interests focuses on system and social implementation using Elixir, Phoenix, Nerves, and Nx, and the satellite image processing system by them. He is a creator of the Pelemay series. He is also a co-organizer of ElixirConf JP.
山崎 進 (ZACKY) は現在、北九州市立大学の准教授です。 彼の現在の研究対象の 1 つは、Elixir、Phoenix、Nerves、および Nx と、それらによる衛星画像処理システムを使用したシステムおよび社会実装に焦点を当てています。Pelemayシリーズの作者である。 ElixirConf JPの共催者でもある。
他の例示も見ていきましょう.
Quick Iteration in Elixir - Tips from 6 Years of Professional & Hobby Elixir Development by Jason Axelson
Jason has been a professional developer for 11 years, using a variety of programming languages before falling in love with elixir in 2016. He enjoys writing developer tooling and has contributed to ElixirLS along with several other dev tooling projects.
Jason は 11 年間プロの開発者であり、2016 年に elixir に恋をする前はさまざまなプログラミング言語を使用していました。彼は開発者ツールを書くことを楽しんでおり、他のいくつかの開発ツール プロジェクトと共に ElixirLS に貢献しています。
Seems Good Enough to Me: Working with Testers to Derisk Elixir Upgrades by Jenny Bramble
Jenny Bramble came up through support and DevOps, cutting her teeth on that interesting role that acts as the ‘translator’ between customer requests from support and the development team before diving headlong into her career as a tester. Her love of support and the human side of problems lets her find a sweet spot between empathy for the user and empathy for her team. She’s done testing, support, or human interfacing for most of her career. She finds herself happiest when she’s making an impact on other people–whether it’s helping find issues in applications, speaking at events, or just grabbing coffee and chatting.
Jenny Bramble は、サポートと DevOps を通じて生まれ、テスターとしてのキャリアに真っ向から飛び込む前に、サポートからの顧客の要求と開発チームとの間の「翻訳者」として機能する興味深い役割を経験しました。 彼女のサポートへの愛情と問題の人間的側面により、彼女はユーザーへの共感とチームへの共感の間のスイートスポットを見つけることができます. 彼女はキャリアのほとんどで、テスト、サポート、またはヒューマン インターフェースを行ってきました。 アプリケーションの問題を見つけたり、イベントで講演したり、コーヒーを飲んだりおしゃべりしたりするなど、他の人に影響を与えているときが最も幸せだと彼女は感じています。
Caching with the Postgres WAL by Chase Granberry
Chase has successfully bootstrapped and sold two software companies.
Logflare, his latest, is a general-purpose log analytics service written in Elixir.
Logflare was recently purchased by Supabase and now powers PostgreSQL logs and analytics for thousands of Supabase customers. Chase is bringing observability to the Supabase stack powered by Elixir services.
Chase は、2 つのソフトウェア会社のブートストラップと売却に成功しました。
彼の最新の Logflare は、Elixir で書かれた汎用ログ分析サービスです。
Logflare は最近 Supabase によって購入され、現在、何千もの Supabase の顧客のために PostgreSQL のログと分析を強化しています。 Chase は、Elixir サービスを利用した Supabase スタックに可観測性をもたらします。
Wordle: Elixir Flavour by Theo Harris
Theo Harris is a technical consultant working for Alembic in Sydney, Australia. He is currently working on a project utilising Elixir and Phoenix LiveView. Since picking up Elixir and joining the passionate community of developers in his home city, Theo has become an advocate for other developers who are just getting started with functional programming and the Elixir ecosystem.
Theo Harris は、オーストラリアのシドニーにある Alembic で働く技術コンサルタントです。 彼は現在、Elixir と Phoenix LiveView を利用したプロジェクトに取り組んでいます。 Elixir を手に取り、故郷の熱心な開発者コミュニティに参加して以来、Theo は関数型プログラミングと Elixir エコシステムを始めたばかりの他の開発者の支持者になりました。
まとめ
いかがでしょう?紹介したどのBioも,自分自身のElixirのキャリアを紹介しており,自分が講演に相応しい人物であることをアピールしています.このようなBioを書くと良いです!