※本記事は、以下にも転記しています。
https://www.niandc.co.jp/tech/20220711_2101/
1. 始めに
こんにちは、エンジニア1年目の@yyyimaiです。
今回は新人社員である私が Google Cloud 認定資格の Associate Cloud Engineer (以下、 ACE ) という資格を受験して合格するまでに実践したことを皆さんに共有したいと思います。これから ACE を受験する方や Google Cloud の初学者の方の参考になれば幸いです。
2. Google Cloud 認定資格の ACE とは
ACE は Google Cloud のサービスに関する幅広い知識が問われる試験です。出題範囲にはデータ分析系のサービスや Kubernetes 関係のサービスも含まれます。
Google は ACE をクラウドが不慣れな人の出発点となる資格としており、今までクラウドサービスを触ったことのない人(私です)や Amazon Web Service (以下、 AWS ) 、 Azure だけ触ったことがある人が、 Google Cloud の知識を身につけるための資格と言えると思います。
2021年10月の現在はさらに初心者に向けた Cloud Digital Leader という認定資格が存在していますが、私が ACE を受験すると決めた時にはまだなかったので受験はしていません。
3. 私の実務経験・スキル
私の実務経験やスキルについても共有しておきます。
プログラミングのスキルに関しては4月から5月の間の新人研修で Java 言語を触るまでほとんど経験はありませんでした。
そして、私は6月に本配属してから初めて Google Cloud に触れ、6月から9月にかけてオンプレミスのデータ基盤を Google Cloud Platform (以下、 GCP ) 上に移行する案件にアサインされました。この案件を通して、 GCP の代表的なサービスである BigQuery や Google Cloud Storage (以下、 GCS ) に触れることができました。
以上が私の実務経験とスキルになります。
4. ACEを受験するまでに勉強したこと
私が ACE を受験するまでに行った勉強内容としては以下の3点が挙げられます。
- Qwiklabs の ACE に関する講座
- Google や Udemy が公開している ACE 模擬試験
- Google Cloud のドキュメントの読み漁り
1つ目に挙げた Qwiklabs はオンラインやオンデマンドで講座を受講したり、 GCP や AWS の環境を一時的に利用してハンズオンが行えるサービスを提供しているサイトです。
私は Qwiklabs で Associate Cloud Engineer というコースを1か月かけて受講しました。このコースはオンデマンドで Google Cloud や GCP に関する知識を丁寧に教えてくれる講座が4つあり、合間に GCP のハンズオンが提供されます。
私がアサインされた案件では触れなかった GCP のサービスについて知ることができたので、 これから ACE 受験を考えている方にはこのコースは大きな助けになると思います。
2つ目に挙げた ACE 模擬試験は1つ目に挙げた Qwiklabs のコースを受講した後に受験しました。
Google の模擬試験に関しては無料で何度も受験が可能になっており、問題の解説も載っているためとても参考になると思います。また、 ACE の試験がどういった形式で出題されるかを知ることもできるため、 Google の模擬試験は受験する価値があると思います。
そして、もう一つ挙げた Udemy の模擬試験ですが、こちらの模擬試験は個人が Udemy というサイトに公開している模擬試験です。こちらの模擬試験は有料ですが計150問の ACE の出題範囲の問題を解くことができるため、どんな知識が不足しているかを確認するためにも150問全てを解きました。
最後の3つ目に挙げたドキュメントの読み漁りについては2つ目の最後に挙げた私に不足している知識を習得するために行いました。
ACE は出題範囲が公開されているため特定の知識の不足を感じた時に出題範囲のどの箇所なのかを照らし合わせ、特定後に Google Cloud のドキュメントで検索しドキュメントを読み込みました。
基本的に ACE の問題は Google が推奨する方法で解決する選択肢が正解になっているため、ドキュメントに書かれていることが正解である可能性が高いです。
5. ACE 受験を終えて
ACE 試験に合格できたので一つ前のセクションで何が役に立ったのかや試験の際にどういう姿勢で問題を解いていったのかについても書いておこうと思います。
GCP 初学者の私にとって一つ前のセクションで挙げた3つの勉強内容は全て必要だと思っています。しかしながら、1つ目に挙げた Qwiklabs のコースは ACE の出題範囲以上の内容が含まれていますし、2つ目の模擬試験は本番の試験の雰囲気を知ることしかできないため ACE 受験経験者には必要はないと思います。
私は1つ目のコースの中で初めて GKE や GAE 、IAM のサービスに触れられたため、 ACE の勉強をするうえでとても役に立ったと感じています。3つ目に挙げた公式ドキュメントの読み漁りは、今後も GCP を仕事にしていく予定の方に必須サイトなので慣れるためにも色々調べてみることをおすすめします。
試験の際にどういう姿勢で問題を解いていたかについてですが、 ACE の問題は基本的に4択の内から1つ選択するか、5択の内から2つ選択する形式で出題されます。4択の問題の場合はおそらく外れている2つの選択肢を排除し、残りの2つの選択肢のうち私自身の中にある知識を基に直感で選択しました。5択の問題の場合は選択肢をグルーピングして選択しました。
そして、問題文の中に色々な条件(コストを重視するや外部への通信はしたくない等)が書かれていることを読み忘れずに回答を行いました。
上記のことに気をつけた結果として ACE 合格につながったのだと考えています。
6. 終わりに
ACE の勉強を通して GCP のネットワークや権限の知識が不足していることを認識できたので、今後のことも考えて重点的にこれらの知識を学習したいと考えています。また、 ACE に合格したので次は Google Cloud 認定資格の Professional Cloud Architect の取得を目指したいと考えています。
ありがとうございました。