はじめに
Webエンジニアとして働き始めて1年ちょっとが経ちました。
最近、転職活動を通して「視座が1段上がったかも」と感じることがありました。エンジニア経験1年前後での転職活動の記事って意外と少ない気がしたのでその備忘録です。本記事はエンジニアとしての私の経験が元になっていますが、他の職種の方にも当てはまると思うのでぜひご覧になってください。
正直、今回の話は抽象的で、すぐに役に立つノウハウの類ではないかもしれません。それでも、転職活動を通して感じたことを共有することで、誰かの判断材料になったり、背中を押すきっかけになれば嬉しいです。
イベント参加でエンジニアの世界の広さを知った
転職の直接のきっかけは、市場で求められているスキルはなんだろうと疑問を抱き、エンジニアのイベントにいくつか参加したことでした。それまではただなんとなく、「このままエンジニアとして業務をしていけば年収も上がっていくんだろうな」程度にしか考えていませんでした。
しかしイベントで他のエンジニアの話を聞いていると、自分の知らない技術の話が飛び交い、自分より若い人がフリーランスで倍以上の年収を稼いでいるという現実を目の当たりにします。
そのあとは、ChatGPTを利用して、市場価値を高めるためにはどんな技術が必要か、3年後や5年後にどうなっていれば良いかを徹底的に壁打ちし、必要な技術と学習スケジュールを網羅しました。正直これらを全て習得すればかなりのレベルまでいけると当時は自信を持っていました。(のちに技術だけでは市場価値は上がらないと気づきます)
現職に居続けても市場価値は上がらないと悟る
市場価値の高い、現場で求められる技術が現職ではほとんど使われていないことに気づきます。いわゆる再現性のある設計や開発に触れられる機会が現職では非常に限られていると感じたのです。
効率が良い、拡張性が高い、など明確なメリットがある記述の導入を提案しても「リスクが大きい」、「現場の負担が大きい」などの理由で受け入れられません。
もちろん私には見えていないデメリットなどはあるのでしょうが、市場価値の高い技術を現職ではさわれないと悟ります。このまま現職に居続けても3年後5年後には大した技術もない、現場で求められるスキルもないエンジニアの完成です。この段階で(3ヶ月ほど前)転職を考え始めます。
なんだかんだ1ヶ月前に転職活動を始める
のらりくらりとしていたら最初の転職から1年以上が経過していたので転職活動を本格的に開始しようと考えました。
当時の転職の軸は「市場価値の高い技術を使える自社開発企業」というなんとも残念な軸です。今振り返ってみても酷い軸だなと思います。
まず検討したのは転職エージェントです。自分のキャリアにあった求人を紹介してくれる、良い求人にありつける、そんな淡い期待でエージェントの面談の予定を組みました。
しかし、現実は厳しいもので転職エージェントの回答は、「現在はどこもジュニアクラスの採用を絞っている、最低2年はいたほうが良い求人を紹介できる」といったものでした。
別のサービスでも「紹介はSESが主となる、希望する自社開発の求人は紹介できない」と言われ、「今の自分ってどこにも求められていないんだなぁ」と感じていました。
現職にあと1年以上いてもキャリアにあまりプラスにならないと考えていたので、なんとか転職できないものかと色々考え始めます。
転職の軸を考え直し、視座が1段上がった(気がする)
こういった経緯から、転職の軸と自己分析を一からやり直しました。考えた結果3つの軸を言語化しました。
1.ビジネスの視点を持つようになった
企業が見ているポイントは詰まるところ、売り上げが伸ばせるか、事業を前に進められる力があるかです。「この機能は誰の課題を解くのか、それは事業にどう効くのか、継続率、売上、コストにどう影響するのか」などの視点を持つことで、今までの経験談やこれからやっていきたいことをアップデートしました。
「何を作ったか」ではなく「何を改善したか」を話すようにしました。
2.ユーザーファーストで価値を届けたい
自己分析をする中で、自分が本当にやりたいことは「ユーザーファーストでサービスを作り価値を届けたい」ことだと気づきます。
技術スタックも大事ですが、結局技術とはそれだけでは何も生みません。ユーザーに価値を届けることで、対価としてお金を払ってくれる。この流れを理解することで、「技術とはユーザーの課題を解決する手段」というスタンスで転職活動に臨めました。
「技術を使いたい」ではなく「課題を解決したい」に変わっていきました。
3.採用する企業の視点を考えるようになった
採用企業からすると、採用とは投資です。
だからこそ「自分が何をしたいか、どう成長したいか」を語るより「自分の出せる価値は何か、企業にどう貢献できるか」が大切です。
「学びたい」という姿勢から「最初の3ヶ月でどんな価値が出せるか」を話すようにしました。
転職活動の続き
これらの軸をもとに転職活動を再開しました。先述した、技術を磨けば直ちに市場価値が上がるという考えは一切捨て、転職活動に臨みます。
転職媒体はFindyというサービスです。経験の浅いエンジニア向けではありませんが、Web系の自社開発企業の求人が多く、自分の軸に合っていたのでこちらを選びました。
カジュアル面談を行なって、マッチ度の高い企業に応募していくスタイルです。Findyは転職サイトですが、エージェントのサービスも行っていて面接の対策やフィードバックもくれます。このフィードバックが非常によくて、面接で落ちた理由なんかも企業に聞いてくれたりします。(本来はなぜ落ちたかは教えてくれない企業が多い)
選考を通じて、言語化した転職の軸が腹落ちしてきて、自分の言葉で語れたことが多くなった気がします。
結果はスルスルと最終選考まで行く企業が多く、6社応募で1社内定をいただきました。Web系のスタートアップです。年収は75万も上がってびっくりしています。
まとめ
エンジニアになって1年ちょっとという、多分比較的早い段階での転職活動でしたが、やってみてよかったです。
転職は「ユーザーファースト」「ビジネス視点」「採用企業の視点」を考えることで、「ユーザー」「採用企業」「自分」の三方よしの状態を作れたことが成功の大きな要因だったと思います。
これらは転職する/しないに関わらず、実際に言語化して話してみて初めて得られる学びだと思います。
経験が浅いと「動くのは早いのかな」と悩むこともあると思いますが、少なくとも私は、転職活動を通して自分の現在地と方向性がクリアになりました。
この記事が、同じように迷っている誰かの役に立てば嬉しいです。