連載予定
- 特徴と使いどころ
- Reactで作ったページをホスティングする
- GitHubアカウントで認証する
- カスタムドメインを利用する
- Functionsを組み込む
- Application Insightsを組み込む
- [Standard plan]フル機能のFunctionsを組み込む
- [Standard plan]Azure AD B2Cで認証する
Azure Static Web Appsの特徴と使いどころ
個人が小規模なコンテンツを公開する場合は最強のサービスだと思います。
GA後もFreeプランが残ったというのが一番の特徴で、まずお金がほとんどかかりません。
カスタムドメイン、OpenID Connectに準拠したID Providerとの連携、Functions連携、URLのRewrite、CICDが統合済みになっているなど、手間もかかりません。
私も自分の子供のために作った知育ゲームをホスティングするのに使っています。
Azureで静的コンテンツをホスティングする方法
Azureで静的コンテンツをホスティングする方法はいくつかあります。
手段 | 特徴 | 制限 |
---|---|---|
ストレージアカウント | 大量の静的ファイルを扱う場合は必然的にこの選択肢になると思います。ゾーン冗長やリージョン冗長なども設定一つで実現することができますし、一定期間経過したコンテンツを削除したりすることもできます。 | ストレージアカウントのみだとGETのリクエストしか受け付けることができず、URLのRewriteもできません。カスタムドメインを設定することもできないです。そのためAzure CDNやFront Door、Application Gatewayなどと組み合わせて使うことになると思います。 |
Static Web Apps | カスタムドメイン、OpenID Connectに準拠したID Providerとの連携、Functions連携、URLのRewriteなど、一つ一つは特化した仕組みを提供しているサービスと比べると見劣りする部分はあるものの充実した機能を提供しています。SSLの証明書を用意する必要がない点も魅力です。小規模なコーポレートサイト、ReactアプリケーションやUnityのWebGLアプリケーションをホスティングするのには適していると思います。 | 配信対象のコンテンツの容量が有料のStandard planでも500MBしかありません。可用性についてもドキュメントが少なく、企業が大規模に使うのは現時点ではまだ早そうです。 |
VM,VMSS,AKS,AppService | 従来のWebサーバと同じです。自由ですが、設計しなければいけないことが一番多くなります。 | 大規模配信には適さないと思います。コンテンツが少ない場合や流量が少ない場合の選択肢です。 |
Azure Static Web Appsの制限
かなり厳しい制限があるので確認が必須なのですが、日本語のドキュメント(2021-06-26時点)は最新化されておらず、Previewの頃の情報しか掲載されていません。