第六章.開発経験を積んだIT業界2年半の転職活動のリアル。
前章で転職活動を行うと決めた私だ。
前回アレな理由で転職活動を行うと書いたがまぁこれにも色々理由がる。
・自社営業が辞めてしまった。
弊社全国に支店があるのだが、私が所属している支店の営業が唐突に辞めてしまった。正直この方がフォローしてくれるというので入社を決意したのだが
辞めてしまい非常に残念だった。しかもこの方が辞める=支店に営業がいなくなるというのだ。これにはビビった。
支店に営業が不在のまま早半年以上がたとうとしていたのだ・・・
・気が付いたら支店所属のSESメンバーが殆ど居ない!!
マジでこれだった。SESというやつは自社間のメンバーのつながりが非常に薄い。
そのため気づかなかったのだが、入社した時には二桁人以上いたSESメンバーも気が付いたが殆どいなかったのだ。
しかもこれ、人が辞めていることを周知していないのだ。普通報告するだろ。
機会があったときに上長に人がいないんだけど?と聞くと、未経験だと合わなくてすぐに辞めるから・・・とかいう
よー分からん回答が・・・(まぁ、未経験者を積極的に採用していたが・・・)
この時点で大分会社への不信感MAXである。
私が考えていた、SES企業でのステップアップの方法としては、以下の順番だったのだ。
①PGとして独り立ち。
②チームリーダーとして、下に自社のエンジニアが何人か着く。
③PL~PMといった立場を目指す。
といった流れだった。
①に関しては、まだまだだが、これから現場での評価を上げていき、②を目指していこうと考えた時にそもそも
自社にエンジニアがいないじゃん・・・という状況になっていたのである。
この事から自身の将来を考えた時にあれ?この会社に所属する意味なくね・・・となったのである。
さて、ここからが本題だ。
1ヶ月ほど待機期間もあるし、暇なんだから転職活動を行うのも楽だった。
ここからは、前回と似たような感じで以下の企業をメインターゲットに転職活動を行った。
①受託開発会社
②SES
①受託開発に関しては、常駐先で働いていたからいける自信があった。
潜り込めればまぁ、やっていけるだろうと舐めていたところはあった。
②SESに関しては正直行く気はなかったが、年収が上がるなら行くか程度だった。
それと将来的に上流工程に関われれば位だ。
そんなこんなで人生舐めている奴が再度IT業界で転職活動を行ったのだ。
さて、リアルをお届けしていこう。
結果的には①受託開発は全滅だった。
正確には20社ほど、書類を提出したところ、1社だけ書類が通り、面接に入った。
ただし、この一次面接であえなく撃沈だったのだ。
この辺はポートフォリオなりもっと実績を作っていかないと厳しいのだろう。
現実は甘くない。
まぁ、あと年齢もあるかもしれない。これが20代前半ならポテンシャル的な面も考慮して
採用もあったのかもしれない。
②のSESだ。ここで調子に乗って希望年収450万(だって求人票に書いてあったし・・・)でだしたら落ちまくった。
地方では、(僕みたいな底辺エンジニア32歳だと)開発経験があってもマネジメント経験がないと強気に希望年収を出すと
落とされまくるのかもしれない。地方のSESなら400万とかが妥当なのではないか?
そこでリアルを一つ皆さんに提供しよう。
1社SES会社からオファー面談が出た。この面談というのが、条件提示+案件説明をし、同意が取れた場合に
再度社内で審査をし内定を出すというものだ。
正直現職の給与も急いで転職するほど悪くはない。(決して良くはないのだが、経験年数を考えるとね。)
このオファー面談で私は現状の驚愕のリアルを知ることになるのである。
先に言ってしまうと、私はこのオファー面談の前に自社開発企業のSE職の内定をもらっていた。
給与も爆上がりだ。詳しく書くと身バレするかもしれないので、ぼかすが、現職の月給から10万円以上UPした年収を提示されていた。
大体の金額は以前の記事の現職の給与を見てもらえれば察してもらえるだろう。
これに関しては正直運がよかったとしかいえない。決して筆者の技術力が高かったとかいう事は一切ない。
こういう事があったので、調子に乗っていた。なんならこのオファー面談でいい感じの年収出してもらって、内定先にワンちゃん年収交渉できんじゃないかと
思っていた位だ。マジでスグに調子にのるしょうもない人間なのである。
結論から言おう、定時された年収は350万円だ。
月給26.4万
年収350万(年2回のボーナス含む)
あっ、あとみなし残業20時間込みでこれね。
アホかと。転職エージェントからも現在の年収を提示されているにもかかわらずにこの金額を出してきたのである。
リモートでの面談だったが、申し訳ないが筆者はこの条件を出された時点でタブ切り替えを行いネットサーフィンを行っていた。
よくこの金額でこっちの時間を浪費してまで面談組んできたな・・・怒りすら沸いてくる。
この会社自体筆者の住んでいる都道府県に支店はない。いわゆるオフィスレス企業というやつだ。
営業はエンジニアへのサポートを徹底して行って、エンジニアファーストなんです!!とか言っていたが1ミリも信用できない。
この企業で働いている方には申し訳ないが、こちらから見ればただのピンハネ屋にしか映らない。
面談途中に他企業の選考状況に関して聞かれたが、正直に全部答えた。
しきりに自社開発だと、技術の幅が~とか休みの少ない現場なら提示できる金額も上がります!
とか何とか言っていたがもう何も言わない方が良いともうよ・・・
面談後、速攻で選考辞退+自社開発企業への内定承諾を行った。
現在は現職のSESの退職に向けて色々調整中である。
正直言うと、現在の内定先へ承諾の返事をするのもかなり迷った。現在の現場が割とモダンな開発環境+言語で自身の技術力向上という事で、
経歴に箔をつけるのにかなり良いのと、PGとしての経験が2年半程度で上流に上がってもよいのかという点が尾を引いていた。
転職してしまうと、コーディングする機会がほとんど無くなってしまうのである。
しかし、こういう時に周りにIT系で相談できる友人がいるのは心強いもので(求職者訓練校で繋がった縁だ)やはり上流を目指す
機会を捨てるのは惜しい言う事になり転職を行う事にした。あと、金に目がくらんだ。
業務内容的には、要件定義の作成になり、開発業務を行っている方との調整やプロジェクトの進捗管理になりそうだ。
とりあえずは入社後は自社システムを知るためにユーザーへの訪問を行う事になりそうだ。
今後、自分がITエンジニアとしてどう生きていくのは正直わからない。
またSESに戻ってくるかもしれないし、転職先でのらりくらり正社員の座をしゃぶっていくのかもしれない。
今回の記事でSESが悪だみたいな書き方をしてしまった。
(個人的にはSESでの働き方が嫌いなだけで悪とは思っていない。)
これに関しては、私自身一つのシステムにずっと付きっ切りで関わっていき、お客様に末永く使っていけるシステムに仕上げて行ける働き方をしたいという思いが関わっている。
(逆に言えば、そこでスペシャリストになれば会社としても抜けられと困るからその立場をしゃぶれるようになるのだ。)
プログラマーとして技術力を高めて行くには、SESは一番適しているのかもしれない。私自身なんだかんだで現場でもまれて、プログラマーとして
システム開発に携われた事はすごくいい経験になったと思っているし、できればそういった働き方で、自社システムの開発に取り組みたいと思っていた。
こうして実際にITエンジニアにキャリアチェンジして感じたのはこの最初の一歩である開発業務案件に入るためのハードルが非常に高いというところだ。
今回、私は現職のSESで運よく開発業務に潜り込んで、下流工程を一通り経験し業務をこなせるレベルまで辿り着く事が出来た。
現職で大量に離職者が出た事で今思い返すと、退職された方々は基本手にテスター業務等で開発業務に行けてなかった事を思い出す。
私や、こうした方々の様に開発案件に入れずに苦しむ人がいるという現実を知ってほしい。
その上で、私はエンジニアとしてこれから生きていけるという人たちは是非この業界にチャレンジしてほしいとも思う。。
もし、この記事が私のような限界アラサーエンジニアの一つの道しるべになれば幸いだ。