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Oracle Cloud Infrastructure: 2026年5月度サービス・アップデート

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2026年5月のOracle Cloud Infrastructureのサービス・アップデートです。

マルチクラウド領域では、Oracle AI Database@AWSの国内展開がさらに拡大し、AWS大阪リージョンでExadata Database Service on Dedicated Infrastructure(ExaDB-D)とAutonomous AI Database on Dedicated Infrastructure(ADB-D)が新たに利用可能になりました。これにより、OCIに加え、Azure東日本・西日本、Google Cloud東京・大阪、AWS東京・大阪という主要クラウドの国内リージョンにおいて、Oracle AI Databaseサービスを利用することができます。特に、既存アプリケーションやデータ分析基盤を各ハイパースケーラー上に置きながら、データベース基盤にはExadataやAutonomous AI Databaseを組み合わせる設計が取りやすくなり、レイテンシ、BCP、データ主権、既存クラウド投資の活用といった要件に対して柔軟に対応できます。Oracle AI Database@Google CloudではGemini Enterprise向けのOracle AI Database Agentも発表され、SQLや基盤データモデルを意識せず、自然言語でOracle AI Database上のデータへ用意にアクセスすることが可能になりました。

インフラ領域では、Compute、ストレージ、OS管理を中心に、性能・運用性・セキュリティの強化が進んでいます。ComputeではStandard4.Ax、E6.Ax、Standard.A4.AxといったAcceleron SmartNICを活用する新シェイプが追加されました。Intel Xeon 6987P-Cを搭載するStandard4.AxはStandard3後継として一般的なワークロードで平均1.5倍の性能向上が見込まれ、E6.Axでは既存E6シェイプと比較してコアあたり16%高い性能を提供します。高スループット、低レイテンシー、NVMe/TCPによるブロック・ストレージ接続などの特長により、一般業務システムからI/O負荷の高いワークロードまで、より幅広い選択肢が提供されます。

ストレージ領域では、File Storageに時間ベースのスナップショット・ロックが追加されました。指定した日数が経過するまでスナップショットの削除を禁止できるため、誤削除対策、ランサムウェアからの復旧時の保護、コンプライアンス対応に有効です。ガバナンス・モードとコンプライアンス・モードを選択でき、後者ではクールオフ期間後に権限を持つユーザーでもロック短縮や解除ができないなど、より厳格な保持管理が可能です。またObject Storageでは、既存バケットをAmazon S3仮想ホスト・スタイルURLに対応するリージョン・スコープへ更新できるようになり、S3互換アクセスを前提としたアプリケーション移行や運用標準化が進めやすくなりました。

DB/AI領域では、Autonomous AI Database、Exadata、Base Database、オープンソース系データベースの各領域で強化が進んでいます。Autonomous AI Database Serverlessでは、Select AI TranslateがGoogle、AWS、Azureにも拡張され、SQLやPL/SQLから各AIプロバイダーを用いた翻訳処理を実行できるようになりました。また、Oracle Spatial StudioがAutonomous AI Databaseに統合され、Spatialデータのロード、前処理、可視化、分析をノーコードで実施できます。

Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureでは、暗号化キーをOracle WalletやOCI Vaultに加え、外部キーストアに保存できるようになりました。Azure Key Vault、Google Cloud KMS、AWS KMSなど、マルチクラウド環境で各クラウドのネイティブなキー管理サービスを活用しながら、クロスリージョンData Guard構成を組みやすくなっています。Base Database ServiceではMultiple Standby Data Guard構成が利用可能になり、1つのプライマリに対して最大6台のスタンバイを構成できます。単一スタンバイ依存から、分析用途やDR用途を含む複数スタンバイ構成へ拡張できるため、可用性、地理分散、負荷分散の観点でより柔軟な設計が可能です。また、OCIコンソールからDB SystemのOSアップデートを実行できる機能も追加され、事前チェック、RPM内容確認、RAC環境でのローリング更新など、データベース基盤運用の安全性が高まりました。

オープンソース系データベースでは、OCI CacheがValkey 8.1をサポートし、JSONデータ型とベクトル類似検索に対応しました。これにより、キャッシュ基盤をセマンティック検索や軽量なAIアプリケーションの近傍検索に活用しやすくなります。OCI Database with PostgreSQLではPostgreSQL v17がサポートされ、vacuumプロセスの高速化、リソース利用効率の向上、WAL処理を含むI/Oレイヤの性能改善が取り込まれました。OCI Search with OpenSearchではBring Your Own Certificate(BYOC)がサポートされ、お客様管理のSSL/TLS証明書を利用できるようになっています。

事例・関連ニュースとしては、CCC様が30以上の基幹業務システムをOCIへ移行し、5年間で50%のTCO低減を目指す取り組みが発表されました。Oracle Base Database Service、Compute、Network Firewall、Oracle Cloud Lift Serviceなどを活用し、大規模システムでありながらアプリケーションの大きな改変を行わず約12か月で移行を完了しています。また小泉様では、富士通CLEMENTIA V3 on OCIを採用し、メインフレーム中心の基幹システムからオープン化を進め、ランニングコストを従来比70%削減した事例が紹介されています。さらに、パルシステム連合会様による宅配サービス基盤でのOracle Exadata Database Service採用、みずほ銀行様による共通データベース基盤へのOracle Autonomous AI Database採用など、データ基盤のモダナイズとAI活用を支えるOCIの適用領域は引き続き広がっています。

過去のサービス・アップデートは、こちらをご覧ください。
各サービスの詳細なアップデート情報は、ドキュメントをご覧ください。


Oracle Cloud Infrastructure:参考情報

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