4
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

ECS FargateとElasticBeastalk(Ruby Platform)の比較

Last updated at Posted at 2022-06-11

昨年、本番稼働を意識したECS Fargateを用いたFastAPIの環境構築(ALB、SSM、BlueGreenデプロイ)という記事を投稿しました。その後、仕事にて実運用でECS Fargateを利用し始め、ある程度感覚がわかってきましたので、以前利用していたElasticBeanstalk(Ruby Platform)との比較を簡単に紹介したいと思います。
仕事では、ECS Fargateは2022年2月末に本番運用を開始しています。また、ElasticBeanstalkに関しては、2017年より仕事で使っています(既にある環境の運用から始まり、新規構築も何度か行いました)。その経験を踏まえて感じたことですので、使用している機能が限定的だったり、詳しい方から見れば容易に改善できる面もあるかと思います。ご教授いただけましたら幸いです。

1. デプロイのしやすさ

ElasticBeanstalk ECS Fargate
良い点 eb deployコマンドを叩けばデプロイできる簡単。 イメージのビルドは事前に済ませているのでデプロイが早い。
気になる点 デプロイに時間がかかる。特に.platform(AL2)や.ebextensions(AL)などで処理をたくさんしている場合や、assets:precompileをデプロイ時に行うようにした場合に顕著。 Dockerイメージのビルド、タスク定義の追加、サービスの更新などを行う必要があり煩雑。いろいろな方法が提示されているが、CodePipelineなどで自動化していけばよい。

2. アプリケーションログ

ElasticBeanstalk ECS Fargate
良い点 CloudWatchとの連携がしやすい。
気になる点 どこかのファイルに吐かれたログをkinesis firehoseなどの仕組みを利用してs3などに退避させる必要があり構築が面倒。

3. コスト

  • 運用上はそこまで違いはない気がする。
ElasticBeanstalk ECS Fargate
良い点
気になる点 プライベートサブネットにおくとイメージのpullでNAT費が増大になる。PrivateLink(エンドポイントサービス)を正しく設定する必要がある。

4. メンテナンス性

ElasticBeanstalk ECS Fargate
良い点 プラットフォームのマイナーバージョンは(設定にもよるが)自動で上げてくれる。 Dockerのイメージは自分たちで管理するので、OSやopensslなどのアップデートなどは自分たちでやらなければいけない。
気になる点 プラットフォームバージョンを上げる(AL2移行、RubyやPythonのバージョンアップ)といったときにはサービスを別で作らなければいけない。組織にもよるが弊社の場合はTerraformで管理しておりインフラチームが作業してくれおり、AL2のバージョンアップなどは同じ時期にくるのでインフラチームの負担が一時的に増大する。 RubyやOSDockerのイメージを更新するだけでよい。弊社の場合はDockerfileはアプリエンジニアが修正するのでインフラチームに頼る必要がなくなり気軽に上げやすい。

5. 構築のしやすさ

ElasticBeanstalk ECS Fargate
良い点 nginxなども含まれているので簡単にできる。 Dockerに慣れていれば容易い。
気になる点 カスタマイズしていこうと思うとElasticBeanstalkのプラットフォームの独特の挙動に悩まされることがある。 良くも悪くもDockerに慣れ親しんでいるかどうかで変わる。Fargate特有の設定もある。

他にもあると思いますが、思いついたタイミングで随時更新していければと思います。

4
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?