Ubuntu 17.04をAzureで利用するためのTips
Ubuntu 17.04がリリースされました。 これまでもUbuntuのリリース後すぐにAzureでは利用することができましたので、今回も確認してみます。
そもそも利用できるのか?
Azureで利用可能なOSイメージとしてUbuntu 17.04が登録されているかを確認する必要があります。ここではAzure CLI 2.0を使っての確認方法をご紹介しておきます。
コマンドは以下の通り。今回はパブリッシャーがCanonicalになりますので
az vm image list --all -p Canonical -o table
と実行すると、Azure上にCanonicalが公開しているOSイメージの一覧を取得できます。
出力を見てみると17.04の文字が見つけられるので、利用することは可能であることがわかります。
マーケットプレイスからのデプロイは可能か?
2017年4月16日現在、Azure MarketplaceにてUbuntu Serverを選んでも最新は16.10となっており、17.04を選ぶことができません。
こちらはCanonicalさんがマーケットプレイスに登録されている内容を更新することで対応されるため、時間の問題だと思います。今しばらく待ちましょう。
何か楽な方法は無いの?
とても簡単にUbuntu 17.04をAzureで利用する方法をご紹介します。
以下、手順です。
- Githubで公開されているAzure QuickStart Templates の「very simple deployment of a Linux VM」を使う
- テンプレートをちょっと変更して「17.04」を選択肢に追加する
- デプロイする
では、少し細かく見ていきます。
まず1から。1は以下のURLで公開されているテンプレートです。
こちらはAzure上でLinuxVMを作成するサンプルのテンプレートです。Github上で公開されており、Deploy to Azureボタンを押すと、実際にテンプレートをAzure上に読み込んでVMを作成することができます。こちらのテンプレートはUbuntuが利用されるようになっており、デプロイの過程でバージョンを選択することができるようになっています。
Deploy to Azureボタンをクリックし、テンプレートが読み込まれたポータルが表示されるところまで進めます。(前提:すでにAzureが利用できるアカウントを持っていること)
カスタムデプロイの画面が表示されたら、画面にある「テンプレートの...」というボタンをクリックします。
画面が切り替わり、読み込まれたテンプレートのソースが表示されますので、その中にある「ubuntuOSVersion」という部分を探します。
(23行目くらいのはず)
"ubuntuOSVersion": {
"type": "string",
"defaultValue": "16.04.0-LTS",
"allowedValues": [
"12.04.5-LTS",
"14.04.5-LTS",
"15.10",
"16.04.0-LTS"
],
選択可能なバージョンが記載されている箇所に"17.04"を追加しましょう。
このとき、区切りのカンマに注意します。最後に追加する場合は、"16.04.0-LTS"の最後にカンマを追加し、次の行に"17.04"と書きましょう。
"ubuntuOSVersion": {
"type": "string",
"defaultValue": "16.04.0-LTS",
"allowedValues": [
"12.04.5-LTS",
"14.04.5-LTS",
"15.10",
"16.04.0-LTS",
"17.04"
],
追記が終わったら、画面左下にある保存をクリックします。
保存が終わると元の画面に戻りますので、あとは必要項目を入力し、Ubuntu OS Versionにて17.04を選びます。
あとは画面の指示に従ってデプロイを待てばUbuntu 17.04のVMが作成されます。
とりあえず、すぐに使って見たい方はこのやり方が一番楽だと思いますのでお試しあれ。