はじめに
この記事を見ている方はAWSの資格を既に持っているか、これから取得しようとしている方だと思います。
AWSの資格を取得するためには試験を受けて合格する必要がありますが、保持し続けるためには有効期限前に再受験して更新する必要があります。
ところが先日、AWSの再認定方法に新しい方法が追加されました。そこで、実際に試した結果を記載します。
本記事の注意事項
- 今回試した「Maintain(維持)」による再認定方法は、執筆時点でオープンベータ(Preview)版です。今後、正式リリースまでに仕様・対象資格・条件が変更される可能性があります。
- 本記事は執筆時点(2026年7月)で確認できた最新情報をもとにしています。料金や対象資格は変動するため、実施前に必ず公式ページで最新情報をご確認ください。
- この方法を利用するには、AWS Skill Builder の有料サブスクリプション登録が必須です(詳細は後述)。
忙しい人向け
新再認定方法「Maintain(維持)」によって、試験を受けなくても指定のラーニングパスとハンズオンを完了させることで再認定できるようになりました!
ただし利用には Skill Builder の有料サブスクリプション登録が必要です。
背景:再認定の新方法とは
これまでAWS認定資格の再認定方法は「試験の再受験(または上位資格の取得)」が基本でした。今回、これに加えて Skill Builder上でのトレーニング完了による維持(Maintain) という選択肢が追加されました。
現在AWSが提供している再認定の方法を整理すると、大きく2種類あります。
| 方法 | 内容 | 延長される有効期間 | 条件 |
|---|---|---|---|
| Renewal(更新) | 試験を再受験する(または上位資格を取得する)従来の方法 | 3年 | 認定が有効であること/有効期限の6か月前から実施可能 |
| Maintain(維持)※ベータ | Skill Builder上のトレーニングとハンズオンを完了する新方法 | 1年 | 認定が有効であること/有効期限の90日前から実施可能 |
- どちらの方法も、有効期間は「再認定アクションを完了した日」を起点に延長されます。
- Maintainはあくまで「1年の延長」であり、Renewal(3年延長)とは延長幅が異なる点に注意してください。
Maintainの対象資格(執筆時点)
Skill Builderの「All recertify options」に表示されている、現在のMaintain対象資格は以下のとおりです。
| レベル | 対象資格 |
|---|---|
| Professional | AWS Certified Solutions Architect – Professional |
| Professional | AWS Certified DevOps Engineer – Professional |
| Associate | AWS Certified Solutions Architect – Associate |
| Associate | AWS Certified Developer – Associate |
| Associate | AWS Certified CloudOps Engineer – Associate (※ AWS Certified SysOps Administrator – Associate も併せて維持可能) |
| Foundational | AWS Certified Cloud Practitioner (※こちらは「AWS Cloud Quest: Recertify Cloud Practitioner」による延長方法もあります。) |
ベータ期間中のため、対象資格は今後追加・変更される可能性があります。最新の対象一覧は公式ページでご確認ください。
費用の比較:再受験 vs Skill Builderサブスクリプション
「試験を再受験する場合の受験料」と「Maintainに必要なSkill Builder個人サブスクリプション費用」を比較すると以下のとおりです。
| 項目 | 費用(USD) | 費用(日本円) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 再受験:Foundational(例:CLF) | $100 | 15,000 円 | 資格が失効するたびに都度発生 |
| 再受験:Associate(例:SOA / SAA) | $150 | 20,000 円 | 同上 |
| 再受験:Professional(例:SAP / DOP) | $300 | 40,000 円 | 同上 |
| 再受験:Specialty | $300 | 40,000 円 | 同上 |
| Skill Builder 個人サブスク(月額) | $29 / 月 | 約5,000円 | Maintainで使うコンテンツにアクセスするために必要 |
| Skill Builder 個人サブスク(年額) | $449 / 年 | 約70,000円 | Digital Classroom など年額限定コンテンツも利用可 |
- Maintainは月額サブスクでも実施可能なので、1か月分だけ契約して集中的に完了させれば、Associate再受験よりも安く更新できる計算になります。
- ただしSkill Builderサブスクは「再認定だけのためのもの」ではなく、豊富なトレーニングコンテンツにアクセスできる点も価値としてあります。
- 再受験には別途「初回再認定時の50%割引バウチャー」が使える場合があります。純粋な金額比較の際はあわせて検討してください。
再認定の流れ
私の場合はSysOps(CloudOps)Administratorが更新期限間近であり、今回の新再認定方法の適用対象でした。
再認定の方法はシンプルで、指定されたラーニングコンテンツの中からいずれかを進め、指定された点数(Associateは500点)と条件(実践的なアクティビティを最低1つ完了)を満たすことです。
アクティビティは「デジタルコース」と「実践的なアクティビティ」の2種類に分かれており、それぞれ完了するとポイントが加算されます。合格ラインの500点に到達し、かつ実践的なアクティビティを最低1つ完了することが条件です。
デジタルコンテンツとは別で、実践的なアクティビティとしてSimuLearnというコンテンツに触れたのですが、実践形式で特定の課題に対して対応する形式で、Sandbox環境のマネジメントコンソール画面を触れるハンズオンを行うことができる、素晴らしいコンテンツでした。今回知ることができてよかったです。
認定更新
条件(500点到達 + 実践的なアクティビティ1つ以上完了)を満たすと、認定を更新できるようになります。条件を満たすと自動的に更新が完了されるようで、SimuLearnをクリアして画面に戻ると認定期限が一年後になっていました。
有効期限が1年間延長され、AWS Certificationアカウントにも即座に反映されるようです。
念の為開き直したところ、「延長を確認」ボタンが出現しました。
ボタンを押すと「お疲れ様でした。」というポップアップが表示され、その後閉じるとプログラムが終了した旨の表示がされていました。
翌日確認したところ、有効期限が残り364日になっていることが確認できました。
おわりに
無事資格の更新ができてホッとしました。スクショ画面からわかるように、期限がかなり迫っていたのですが受験のための学習が全く進んでおらず、絶望していたところだったので今回の新認定更新方法は天の助けでした。
半強制的にラーニングとハンズオンができたことで、知識の更新ができ、今回の方法はとても良いなと思いました。
繰り返しになりますが、この方法は執筆時点でベータ版であり、利用にはSkill Builderの有料サブスクリプションが必要です。仕様や対象資格は今後変わる可能性があるため、利用される際は公式ページで最新情報をご確認ください。
参考














