JavaScriptには、配列の要素を処理して最終的な値を求める便利なメソッドがあります。それがArray.reduce()メソッドです。この記事では、Array.reduce()メソッドの基本的な使い方と実践的な活用例を紹介します。
Array.reduce()メソッドとは
Array.reduce()メソッドは、配列の各要素に対して指定された関数を適用し、単一の結果を返すメソッドです。このメソッドは、累積される値(アキュムレーター)と現在の要素を引数に取ります。
基本構文は以下の通りです。
arr.reduce((accumulator, currentValue) => {
// 処理
}, initialValue);
accumulator: アキュムレーターとして使用される値。
currentValue: 現在の要素。
initialValue: アキュムレーターの初期値(省略可能)。
活用例: 条件に応じた要素のカウント
以下のコードは、Array.reduce()メソッドを使用して、配列内の特定の条件を満たす要素の数をカウントする例です。
const arr = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10];
const isEven = (num) => num % 2 === 0;
const evenCount = arr.reduce((count, current) => {
return isEven(current) ? count + 1 : count;
}, 0);
console.log(evenCount); // 出力: 5
この例では、配列内の偶数の要素の数を数えています。isEven関数は与えられた数が偶数かどうかを判定し、reduce()メソッドを使って偶数の数をカウントしています。最終的に、evenCountには偶数の要素の数が格納されます。
これで、Array.reduce()メソッドの基本的な使い方と活用例について理解できました。