はじめに
こんにちは、皆さん。今回は、私が参加した「Qiita × Fast DOCTOR Health Tech Hackathon」で制作したプロダクトについて詳しくシェアしたいと思います。
課題認識
私たちが取り組んだのは、医療現場のコミュニケーション課題です。現在の医療現場では、患者の状態を把握するために、異職種間でのコミュニケーションが不可欠です。しかし、患者や家族との会話など、共有されていない情報の中に、患者の状態変化など有用な情報が隠れている可能性があります。この問題を解決するためには、適切なツールが必要です。
プロジェクトの概要
私たちは、この課題を解決するために、ChatGPTを用いた新たなウェブサービスを開発しました。このサービスにより、医療従事者間、そして患者との円滑なコミュニケーションが可能になります。具体的には、患者や家族から得られるデータ(感情面、食事、排便、今日起こった特別なことなど)をChatGPTに入力し、それを情報として共有することで、様々な業種の医療従事者が患者の状態を把握することができます。
開発工程
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患者情報の入力画面の開発
まず、患者や家族が情報を簡単に入力できるWebアプリケーション画面を開発しました。この画面では、患者の感情状態、食事状況、排便状況、その日に起こった特別な出来事などを記録できます。
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情報の保存と整理
入力された情報は、データベース(DB)に保存されます。その後、関連文書を取得するためのLIamaIndexに送られ、関連する情報を抽出します。この抽出された情報は再びDBに保存され、TXT形式で保存されます。
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情報の取得と表示
患者の情報を聴くWebアプリケーション画面でプロンプト入力を行い、LIamaIndexとOpenAI(ChatGPT)を経由して情報を取得します。取得した情報は回答出力としてWebアプリケーション画面に表示されます。
期待する社会的インパクト
このアプリの導入により、患者の状態の把握や医療従事者間のコミュニケーションが円滑になり、医療現場における社会的影響を可能にします。具体的な社会影響としては、業務の効率化、潜在的情報の抽出、早期の状態変化に気づくことが挙げられます。
ハッカソンでの振り返り
このハッカソンでは、チームで一つの課題に取り組む経験を通じて、多くの学びがありました。特に、異なるバックグラウンドを持つメンバーと協力してプロダクトを作り上げる過程では、新たな視点やアイデアを得ることができました。また、限られた時間の中で効率的に作業を進めるためのプロジェクト管理の重要性も再認識しました。
今後もハッカソンに参加し、新たな技術や知識を学びながら、社会的な問題解決に 取り組んでいきたいと思います。そして、その経験を皆さんと共有することで、より良い技術コミュニティの形成に貢献できればと思います。
おわりに
以上が私のハッカソンでの成果物とその経験についてのシェアです。この記事が皆さんの何かの参考になれば幸いです。