はじめに
こんにちは。普段はPMとしてプロダクトの優先順位に頭を悩ませている新川です。
PMをやっていると、社内のあちこちから要望やアイデアが飛んできます。
「これもやりたい!」「あれもやった方がいい!」。
私も最初はそのすべてに応えようとし、気づけば本当にやるべきことを見失いかけたことがあります。
そこから学んだのは、PMの本質は「やることを決める」以上に「やらないことを決める」ことだということです。
なぜ「やらないことを決める」のが大事か
限られたリソースを集中させる
会社・チームのリソースは有限です。人も時間もお金も無限にはありません。
ここでピッタリはまるのが、スティーブン・コヴィーの有名な“岩・小石・砂”のアナロジーです。
空っぽの瓶に砂から入れていくと、岩(本当に重要なこと)を入れるスペースがなくなってしまいます。
しかし、まず岩を入れ、小石を入れ、最後に砂を追加すれば、どれも収められるのです。
PMの仕事も同じです。大事な「岩」=ユーザーと事業にとって最もインパクトのある取り組みから優先しなければ、些末な「砂」にリソースを奪われてしまいます。
👉 これまでと変えるべき視点
瓶に“岩”を入れるまでは、砂に気を取られない。
成果に差が出る
「全部やろう」とするPMと、「やるべきことに集中するPM」では、最終的な成果に大きな差が出ます。
一歩一歩やるべきことを積み上げた方が、長期的に見て圧倒的に大きな成果につながるのです。
Appleがまさにその例です。
ジョブズ復帰直後、同社は大量の製品ラインナップを抱えて迷走していました。そこで彼は「やらないこと」を決め、大胆にプロダクトを絞り込みました。その結果、iMacやiPhoneといったコア製品にリソースを集中させ、世界的な成功を収めました。
👉 これまでと変えるべき視点
「全部やろう」ではなく「一歩ずつ集中しよう」。
脳のリソースを解放する
そしてこれはチームや事業だけでなく、自分自身の思考にも効いてきます。
私の場合、優先度の低いタスクをやらないと決めた瞬間、驚くほど頭がすっきりしました。
やらないと決めることは、心のゴミ箱を空にする行為なのです。
👉 これまでと変えるべき視点
タスクは“片付ける”より“捨てる”方が、脳のスペースを空ける近道。
判断の基準は「ユーザーと事業へのメリット」
私が「やらない」を決める時の基準はシンプルです。
ユーザー、ひいては事業にとってメリットが大きいかどうか。
もちろん「メリットは特大、でもリソースも超特大」という案件は悩ましいです。
そういう時はチームでバランスを議論し、必ず目的から話すようにしています。
👉 これまでと変えるべき視点
「やるか・やらないか」を感覚で決めない。必ず目的とメリットで語る。
「やらないことを決める」はサボりではない
「やらないことを決める」と聞くと、業務に線を引いて楽をすることだと誤解されることがあります。
しかし実際には逆で、やるべきことに全力を注ぐための戦略的な決断です。
余計なことをやめることで、チームの集中力と成果を最大化できるのです。
まとめ
- PMは「やること」より「やらないこと」を決めることでプロダクトを前に進める
- やらないと決めることで脳のリソースが解放され、集中力が高まる
- 判断基準は常に「ユーザーと事業へのメリット」
- 「やらないことを決める」はサボりではなく、成果を最大化するための戦略
最後にひとつ質問です。
あなたのチームの“砂”は何でしょうか?
今週、その砂を瓶から取り出す勇気を持ってみませんか?
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