はじめに
今回は、SAP UI5のレンダリングを強制的に行う方法をメモ程度にまとめました。
通常、UI5は変更を検知して適切なタイミングでレンダリングを行うため、基本的には強制レンダリングを行う必要はありません。しかし、デバッグ時や変更が反映されない場合の確認用として、以下の方法が便利です。
強制レンダリング方法
方法1: sap.ui.getCore().applyChanges();
sap.ui.getCore().applyChanges();
このメソッドを使用すると、変更がすぐに適用されます。ただし、頻繁に呼び出すとパフォーマンスに影響を与えるため、注意が必要です。
方法2: invalidate();
oControl.invalidate();
このメソッドは対象のUIコントロールを無効化し、次回のレンダリング時に更新を適用します。
違い
-
invalidate()
は 非同期で適用 されるため、不要な再描画を減らせる -
applyChanges()
は 即時適用 されるため、デバッグ用途に最適
方法3: rerender();
oControl.rerender();
特定のUIコントロールを強制的に再描画します。
使い分け
-
rerender()
→ 特定のコントロールのみ -
applyChanges()
→ 全体
方法4: setVisible(false) → setVisible(true)
oControl.setVisible(false);
oControl.setVisible(true);
UI要素の表示状態を一度変更することで、リフレッシュを強制できます。
まとめ
UI5のレンダリングを強制適用する方法には、いくつかの選択肢があります。
方法 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
applyChanges() |
即時適用 | デバッグ・全体更新 |
invalidate() |
非同期適用 | パフォーマンス最適化 |
rerender() |
特定コントロールのみ | 部分的な再描画 |
setVisible(false → true) |
簡易的なリフレッシュ | 一時的な更新 |
デバッグ時には applyChanges()
を活用し、実際の開発では invalidate()
や rerender()
を使うことで、パフォーマンスに配慮したレンダリング制御が可能になります。
デバッグ時には applyChanges() を活用し、実際の開発では invalidate() や rerender() を使ってパフォーマンスに配慮しながら更新すると良いでしょう。