※fastlaneの初期化は済んでいる想定です
↓この方の記事がとても分かりやすいので先にご覧ください！
FastlaneとGitlabRunnerでCI/CDパイプラインを構築する

 はじめに

iosアプリをApp Storeに配信するとなると
アプリのビルドやその他諸々の情報だけでなく
アプリケーションのスクリーンショットを撮影して
併せてAppStoreにアップロードしなければなりません

fastlane Snapshotは
App Storeのために異なるデバイスタイプと言語用にローカライズされた
iOS、tvOS、およびwatchOSのスクリーンショットを生成し
fastlane Deliverを使用してAppStoreConnectにアップロードすることができます

アップデートの度にいちいち手動でスクショなんか撮ってられないですよね
Snapshotはその悩みを解決してくれます

その手順を説明していきます

 Snapshotを初期化する

◯ プロジェクトのルートディレクトリで下記コマンドを実行する

$ fastlane snapshot init

Root/fastlane/ 直下に下記が生成されます

Snapfile ：snapshotの設定ファイル
SnapshotHelper.swift ：UITestでsnapshotを生成するためのヘルパー関数群

Root/ 直下に下記が生成されます

/screenshots ：snapshotが保存されるディレクトリ

◯ SnapshotHelper.swiftを移動・ターゲットに追加

initでこのファイルを生成しただけではUITestで読み込めないので
ディレクトリを移動しつつ、UITestのターゲットに追加します
（移動せずそのままターゲットに追加でも大丈夫です）

最終的に TERGETS > AppUITests > Build Phases > Compile Sources に
SnapshotHelper.swift があればOKです

 UITestを書く

スクリーンショットを自動で撮影するために、UITestをひと工夫します

◯ 全体像

AppUITest.swift

import XCTest

final class CounterUITests: XCTestCase {
    override func setUp() {
        super.setUp()

        continueAfterFailure = false
        let app = XCUIApplication()
        setupSnapshot(app)
        app.launch()
    }
    
    func test_sxample() {
        snapshot("LaunchScreen")
    }
}

◯ 詳細

setUpメソッドの中でsnapshotを取るための設定をします

continueAffterFailure はTestが失敗した時に実行を継続するかどうかを設定します
デフォルトはtrue です
Errorやテスト失敗時にそのまま動いてしまうのでfalse に設定して
スクショを想定通りに撮れなかった時にDeliverをストップできるようにします

AppUITest.swift

continueAfterFailure = false

アプリケーションを初期化し

AppUITest.swift

let app = XCUIApplication()

SnapshotHelper.swift のsetupSnapshotメソッドを使ってSnapshotをセットアップし

setupSnapshot(app)

appを起動します

AppUITest.swift

app.launch()

各テストではsnapshot メソッドを使ってスクショを撮影します

AppUITest.swift

snapshot("LaunchScreen")

 Snapfileを編集する

下記のように編集します

fastlane/Snapfile

# A list of devices you want to take the screenshots from
devices([
    "iPhone 8 Plus",
    "iPhone 13 Pro Max",
])

languages([
    "en-US",
    "ja",
])

# Automatically erase previously generated screenshots before taking a snapshot
clear_previous_screenshots(true)

# The name of the scheme which contains the UI Tests
scheme("Counter")

# Where should the resulting screenshots be stored?
output_directory("./fastlane/screenshots")

この後のステップでfastlane snapshot run を実行しますが
output_directory("パス")で指定した場所にscreenshots/が生成されますが
後々 fastlane Deliver を使ってAppStoreにデリバーする際に
Sapshotで生成したスクショを読み込もうとするパスが
./fastlane/screenshots なので
パスをここに指定しておくとあとあと楽です

 Snapshotを単体実行する

$ fastlane snapshot run

指定した言語ごとにディレクトリが生成され
デバイスごとにスクリーンショットが保存されたらOKです！

htmlも生成してくれるのでそちらでも確認できます

Fastfileを編集してレーンを作る

下記レーンを追加します

fastlane/Fastfile

desc "Take screenshots"
lane :screenshot do
    snapshot
end

下記コマンドでも実行できるようになります

$ fastlane screenshot

 おわりに

これを使わずしてiOS開発は無理ですね！

他のfastlaneの機能も記事にしていこうと思います！