コードのバグ修正をAIに任せる!効果的なプロンプト設計法
最近では、ChatGPTやClaudeなどの生成AIを使ってプログラミング作業を支援することが一般化しつつあります。特に「バグ修正」のような作業はAIと非常に相性が良く、うまく活用すればデバッグ時間の大幅短縮にもつながります。
この記事では、コードのバグ修正をAIに依頼する際に有効なプロンプトの書き方を、エンジニア向けに解説します。
背景:なぜプロンプトが重要なのか
AIは入力された文(プロンプト)をもとに応答を生成します。そのため、プロンプトの設計がAIの出力品質に直結します。
特にバグ修正の場合、以下の点を明確に伝える必要があります:
- どの言語で書かれたコードなのか
- どこでエラーが発生しているのか(再現手順など)
- 期待する動作は何か
これらの情報が不十分だと、AIも正しく対応できません。
使い方:コード修正プロンプトのテンプレート
以下は、AIにバグ修正を依頼する際に使える基本プロンプトの例です:
以下の{言語}コードには、{現象}に関するバグがあります。
バグの原因を分析し、修正したコードを提示してください。
コード:
{バグを含むコード}
補足情報:
• エラー発生時の出力:{エラーメッセージ}
• 期待する挙動:{理想的な挙動}
• 環境:{OS・バージョン・ライブラリなど}
例(JavaScript編)
以下のJavaScriptコードには、配列の合計が正しく計算されないバグがあります。
バグの原因を分析し、修正したコードを提示してください。
コード:
const nums = [1, 2, 3, 4, 5];
let sum = 0;
nums.forEach((num) => {
sum += nums;
});
console.log(sum);
補足情報:
• エラー発生時の出力:NaN
• 期待する挙動:合計値15を表示
• 環境:Node.js v18
注意点:プロンプト作成で気をつけること
プロンプトを作成する際は、以下の点に注意してください:
- 具体的な文脈を示す:何の処理か、どこが問題なのかを明記
- 再現性のあるコードを使う:実行可能なコードを提示する
- 出力の期待値を明確にする:どうなれば正しいかを伝える
- エラーメッセージは正確に記述:曖昧な表現は避ける
まとめ:AIとの協働でデバッグを加速!
AIによるバグ修正支援は、的確なプロンプト設計が鍵です。今回紹介したテンプレートや例を参考にすれば、AIから高品質な修正案を得られる確率がぐっと高まります。
ぜひ、自分のプロジェクトにも取り入れてみてください!
※他にも、コードレビュー・リファクタリング・テスト生成などのプロンプト設計に関する記事を順次投稿予定です。