Kotlinのbyの使い方

プロパティ委譲（Delegated Properties）

Kotlinのbyの使い方がよく分かっていなかったのでメモします。by lazy や by Delegates.observable などで利用し、「値の管理を別の仕組みに委譲する」ための文法です。

val data by lazy { loadData() }  

by lazy で初回だけ実行したい処理に使います。loadData() が実行された後はキャッシュした値を返します。

var count by Delegates.observable(0) { _, old, new ->
    println("count: $old  $new")
}

by observableで値の変化を監視したい時に使います。値が変わったタイミングでコールバックが走ります。

interface Printer {
    fun print()
}

class PrinterImpl : Printer {
    override fun print() = println("Hello")
}

class MyPrinter(printer: Printer) : Printer by printer

実装をそのまま利用したい時に便利です。実際の処理は全てprinterに任せています。再利用性が高まり複数のクラスで使いまわせやすいです。