9 と 10 で変わった大きな違い
AlmaLinux 10 は、RHEL 10 のアップストリームである CentOS Stream 10 をベースにした次世代のメジャーバージョンです
最大の変化として、CPUアーキテクチャの最小要件が引き上げられています
| AlmaLinux 9 | AlmaLinux 10 | |
|---|---|---|
| ベースとなるRHEL | RHEL 9 (CentOS Stream 9) | RHEL 10 (CentOS Stream 10) |
| CPUアーキテクチャ | x86_64-v2 (最低要件) | x86_64-v3 (AVX2必須) |
Proxmoxでの注意点
ProxmoxでVMを作成する際、CPU種別のデフォルト値は x86-64-v2-AES です
このまま AlmaLinux 10 をインストールしようとすると、要件を満たせず下記のように カーネルパニック が発生します
Proxmox上で動作させる場合は、CPU種別で x86-64-v3 以上、または物理CPUの機能をパススルーする host を選択する必要があります
x86_64-v2 (Legacy) サポートについて AlmaLinuxコミュニティでは、古いハードウェアでも動作するよう、独自に x86_64-v2 対応のISO配布や開発を継続してくれています。
物理ハードの制約でv2でないといけない場合などに助かりそうです
インストールのUI比較
前項でも記載したとおり、RHEL 10/CentOS Stream 10 がベースとなっているため、インストール中のUIにも変化があります
検証環境
AlmaLinux-10.1-x86_64-dvd.iso
AlmaLinux-9.7-x86_64-dvd.iso
言語選択
OSインストール最初の画面で、大きなレイアウト変更はありませんが、背景画像が鮮やかな画像に変わっています
インストール概要
一部項目が廃止されたり、名称が変更されたりしていますね
変化があった項目をピックアップして、下記で紹介します
rootアカウント設定
10ではデフォルトで、rootアカウントの無効化が選択されるようになりました
そのため、ユーザーの作成がデフォルトでは必須となっています
ユーザーの作成
前項同様、10ではデフォルトでユーザーの作成が必須となっています
また、管理者権限付与項目の文章が変わっています(どちらもwheelグループ追加)
インストールソース
10ではUIがシンプルになり、追加のリポジトリの項目が無くなった?
セキュリティプロファイル
10ではUIの項目ごと廃止になりました
日付と時刻
9では世界地図ベースでしたが、10ではリスト選択方式にUI変更
インストール完了画面
筆者環境ではインストール時間に大きな違いはありませんでした
インストール後のGUI画面
背景画像が大きく変わっているので、見分けやすいですね
まとめ
AlmaLinux 10 への移行における大きなポイントは以下の2点です
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CPUアーキテクチャ要件の引き上げ (v3必須):仮想化環境(Proxmox等)では設定変更が必須
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インストーラーUIのモダン化:root無効化の推奨や、タイムゾーン選択のリスト化など
他にもカーネルバージョンの刷新やパッケージの廃止なども進んでいるため、商用環境へ導入する場合は、互換性テスト等が必要になりますね










