Proxmox VEで vJunos-router を構築して SSH 接続できるようにする
仕事で初めて Juniper 製品を触ることになったので、練習を兼ねて 仮想 Junos ルーター(vJunos-router) を構築してみます。
公式ドキュメントはこちらです。
1. vJunos-router をダウンロードする
まずはイメージファイルをダウンロードします。
ダウンロード対象には vJunos-Router と vJunos-Switch の2種類がありますが、今回は vJunos-Router を選択します。
Routerは MX シリーズベースSwitchは EX シリーズベース
ダウンロードページはこちらです。
これまで .iso ファイルを扱うことが多かったのですが、今回は .qcow2 ファイルを使用します。
.iso ファイルであれば Proxmox VE の Web GUI から比較的簡単に VM を作成できますが、今回は .qcow2 イメージを使うため、シェル(CLI)で操作して構築していきます。
2. ProxmoxVEにvJunos-routerのVMを構築する
ここからは Proxmox VE ホスト上での操作です。
SSH 接続、または Web GUI のシェルから実行します。
A.qcow2ファイルをホストに一時配置する
一時的な置き場所なのでどこでも構いませんが、今回は /tmp/jni/ 配下に配置しました。
/tmp/jni/vJunos-router-25.4R1.12.qcow2
B. VM を作成する
qm コマンドで VM を作成します。
今回は以下の条件で作成します。
- VMID:
700 - VM名:
vJunos-router - メモリ:
6144MB - CPU:
4コア - CPUタイプ:
host - NIC:
1つ
qm create 700 --name vJunos-router --memory 6144 --cores 4 --cpu host --net0 virtio,bridge=vmbr0
C. qcow2 イメージをインポートする
ダウンロードした QCOW2 イメージを qm importdisk でインポートします。
local-lvm の部分は、各自の環境に合わせて変更してください。
たとえば local-lvm や ceph などです。
qm importdisk 700 /tmp/jni/vJunos-router-25.4R1.12.qcow2 local-lvm
D. インポートしたディスクを VM にアタッチする
SCSI コントローラは virtio-scsi-pci を使用します。
qm set 700 --scsihw virtio-scsi-pci --scsi0 local-lvm:vm-700-disk-0
E. ブート順序を設定する
qm set 700 --boot c --bootdisk scsi0
F. シリアルコンソールを有効化する
Proxmox VE のコンソール画面からシリアルコンソールを操作できるように設定します。
qm set 700 --serial0 socket --vga serial0
これで VM の作成と基本設定は完了です。
3. vJunos-router の VM を起動して初期設定する
まずは VM を起動します。
GUI から起動してもよいですし、Proxmox VE ホストのコンソールや SSH 経由でも操作できます。
CLI で起動する場合は以下のコマンドです。
qm start 700
また、以下のコマンドで VM のシリアルコンソールに接続できます。
qm terminal 700
SSH 接続できるところまで初期設定を入れる
直接 SSH 接続できるように、最低限の初期設定を投入します。
まずは Junos の設定モードへ移動します。
cli
edit
root パスワードとホスト名を設定する
set system root-authentication plain-text-password
set system host-name vJunos-RT01
commit
定期的に出力されるエラーメッセージを抑制する
初期状態では 1〜2 分おきにエラー出力が表示されることがあったため、以下の設定を削除しました。
delete chassis auto-image-upgrade
commit
delete interfaces fxp0 unit 0 family inet dhcp
delete interfaces fxp0 unit 0 family inet6 dhcpv6-client
delete system processes dhcp-service
delete protocols router-advertisement interface fxp0.0
commit
管理 IP と SSH の設定を投入する
set interfaces fxp0 unit 0 family inet address 192.168.100.170/24
set routing-options static route 0.0.0.0/0 next-hop 192.168.100.1
set system services ssh allow-tcp-forwarding
set system services ssh root-login allow
commit and-quit
ここまでで、SSH 接続できる状態になりました。
おわりに
今回初めて Juniper 製品を触りましたが、モードを切り替えながら設定する操作感や、OS 全体の設計思想がこれまで触ってきた機器と異なっていて新鮮でした。
今後は VLAN や OSPF/BGP なども試して、Junos の操作に慣れていこうと思います。
