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Claude Code 2.1.14 で修正された問題が 2.1.133 で 29 倍に膨れて使えなくなった話

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起きたこと

2026 年 5 月 8 日の朝、Claude Pro の利用者が GitHub で起票した。Pro の認可の入口で /login を実行して、Claude.ai の購読の認証を通した。その直後に /context を確認すると、「System tools」 の項目に約 2,900,000 トークンが読み込まれていた。文脈の窓の使用率は 1,460 パーセント。利用者の入力の前に、すでに窓は破裂している状態。

利用者が見たのは、自動の作業者が完全に使えない状態だった。何かを聞こうとしても、文脈はもう全部埋まっている。再起動しても同じ。プロジェクトのフォルダを変えても同じ。

~/.claude/.credentials.json を消して、API キーで login し直すと、/context は約 700 トークンに戻った。普通の状態。

つまり、Pro の購読の認証が、何かを大量に読み込んでいる。それが何かは、利用者の側からは見えない。

なぜ衝撃か

実は、これと似た問題は過去にも報告されていた。

2026 年 4 月 19 日に閉じられた起票 50062 では、Claude.ai の購読の認証で 「System tools」 に約 100,000 トークンが読み込まれる現象が報告されていた。原因は、Claude.ai のアカウントに登録された連結の道具 (Canva、Figma、Linear、Notion 等) が、自動で全部 CLI に流し込まれる仕組み。利用者は、CLI でそれらを使う意図がなくても、毎回の起動で 100,000 トークンの文脈の重さを払う。

公式の担当者の応答は、4 月の段で次のように整理されていた。2.1.14 で ENABLE_CLAUDEAI_MCP_SERVERS=false の環境の値が追加された。これを設定すれば、Claude.ai の購読の認証は維持したまま、連結の道具の自動の取り込みは無効化される。

そして、起票 50062 は閉じられた。

しかし、5 月 8 日の起票で報告された 2.9M トークンは、過去の 100K の 29 倍である。同じ仕組みで、規模が 29 倍に膨れている。2.1.14 の修正のあとに、何かが起きている。

数字を並べてみる

過去の事例の文脈の重さは 100,000 トークン。5 月 8 日の事例の文脈の重さは 2,900,000 トークン。差は 2,800,000 トークン。倍率は 29 倍。

100,000 トークンの段階で、利用者は 「これは多すぎる、無効化したい」 と訴えていた。29 倍の規模なら、もはや 「使えない」 が正しい表現になる。

利用者の側の対処は、回避策の試行と起票の継続のみ。問題の根本を直すのは、本家の担当の領域。

どうすれば回避できるか

ENABLE_CLAUDEAI_MCP_SERVERS=false を環境の値に設定して、 ~/.claude/.credentials.json を削除して、 /login で再認証する。 これで Claude.ai の連結の道具の自動の取り込みが無効化されるはず、 という回避の素案を 5 月 8 日の段で起票者の didiator に共有した。

返ってきた確認は次の内容だった。 環境の値を ~/.claude/settings.jsonenv に設定すると、 認証していない状態では文脈が 721 トークンまで下がる。 しかし、 Claude.ai Pro で /login した直後の状態では、 文脈の窓に 2.9M トークンの 「System tools」 が依然として表示される。 つまり、 v2.1.14 の修正は OAuth で認証した時の経路には届いていない。

利用者の側の判断としては、 環境の値の設定は試す価値があるが、 Pro の購読での認証を維持したまま使う場合は、 2.9M の状態が変わらない可能性が高い。 認証していない状態で 721 トークンに戻る事は確認できているので、 文脈の窓の枠を空けたい時の暫定の手段にはなる。 ただし、 連結の道具を起動するためには Claude.ai の認証が必要なので、 「認証しない状態で 721 トークン」 では本来の運用には戻れない。

修正のあとの再退行の意味

2.1.14 の修正は 4 月 19 日の段で配布された。約 3 週間後の 2.1.133 で、同じ仕組みの問題が 29 倍の規模で再発している。

これは、修正のあとの再退行と呼べる現象。2.1.14 で塞いだ経路は塞がっているかもしれないが、別の経路で同じ問題が拡大している可能性。連結の道具の登録の数の自然な増加 (4 月から 5 月までの 3 週間で、Claude.ai の連結の道具の選択肢は増え続けている) と、自動の取り込みの仕組みの未修正の経路が組み合わさって、29 倍の規模を生んだのかもしれない。

利用者の文脈の窓は、文書の取り込み、会話の履歴、自動の作業者の道具の説明、と複数の用途で使われる共通の資源。その共通の資源を、登録した覚えのない連結の道具の説明が大量に占有する状態は、利用者の側から見れば、本家が文脈の窓の管理の責任を放棄しているように見える。

起票の閉鎖の経過

5 月 8 日の起票 57235 は、 自動の道具の判定で「重複の候補」 として 3 件 (50062 / 20412 / 56773) が示された。 起票者の didiator は最終的に「20412 の重複として閉じる」 と書いて、 自分で閉鎖した。

ここで観察できる構造の問題が 2 件ある。

ひとつ目、 v2.1.14 の修正のあとの 2.1.133 の再退行という、 規模 29 倍の事実の証拠が、 「重複」 の判定で起票の場から消えた。 検索で 50062 にたどり着いた利用者は、 「修正済」 のラベルを見るが、 5 月の v2.1.133 での再退行は知らされない。 修正の状態の表示と実態の段の段の隔たりが、 利用者の側の判断の入力を狭めている。

ふたつ目、 起票 50062 は閉じられた状態で編集ができない。 利用者が「あの修正は v2.1.133 では効いていない」 と書こうとしても、 公式の起票の場では書けない。 結果として、 同じ問題の別の起票が立ち上がり、 「重複」 として閉じられ、 という循環が続く。

まとめ

5 月 8 日の起票は、 v2.1.133 を使う Pro の購読者で、 Claude.ai の連結の道具が 1 つ以上登録されている場合に、 再現する可能性が高い。 環境の値 ENABLE_CLAUDEAI_MCP_SERVERS=false は OAuth で認証した経路では機能しない事が、 起票者の確認で分かっている。 5 月 11 日の段では、 本家の修正の通知は無く、 利用者の側の取れる手順は、 認証しない状態での 721 トークンへの戻りの確認のみ。

修正の歴史は、 4 月 19 日の起票 50062 の close から 5 月 8 日の起票 57235 までの 19 日間で、 文脈の窓の重さが 29 倍に膨れた。 同じ仕組みの修正の効果が、 別の経路で打ち消される構造の問題。 修正の経過の透明性が、 利用者の側の判断の入力として、 もっと欲しい場面である。

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